今日は読書です。
本日はこちらの本。
『連続殺人鬼カエル男ふたたび』 中山七里 宝島社文庫
世間を震撼させたカエル男事件から十か月後、カエル男と係わりがあった御前崎教授宅で爆発が起こり、教授は木っ端みじん状態で死亡する。
その凄惨さは目を背けたくなるほどで、人の形は残ってなく、肉片や内臓がそこら中に散乱していた。
そして現場にはあの稚拙な文字で書かれた声明文が・・・。
容疑者を当間勝雄と断定して小手川たちは捜査にあたるが、勝男は行方をくらましたまま見つからない。
そうこうしているうちに第二の事件が・・・今度は硫酸の中に首から下をつけられ、体が解けてしまった遺体。
そして第3の事件は電車の轢かれての轢死体。
どれもこれもが凄惨な殺され方で、そしてかならず稚拙な声明文が置かれていた。
そんな中医療刑務所から有働さゆりが脱獄する。
有働小百合の目的は何なのか?そしてまた第4の事件が・・・。
次に狙われるのは誰なのか?勝男はどこへ行方をくらましているのか?
有働小百合はなぜ脱獄したのか?
『連続殺人鬼カエル男』の続編ですが、これは続けて読んだほうがいいです。
全開の内容がわかってると読みやすいし理解しやすいと思います。
とにかく今回は殺され方のグロさがパワーアップしてきて、想像したら
気分悪くなりそうな感じ(笑)
内容的に言うと、前回のほうが面白かったかもしれないけど、
今回も私は面白く読めました。凄惨な殺人現場ですから面白いは不謹慎
ですが、ストーリーが面白いと言う意味ですね(笑)
これ、あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、肝心なことは
書けないですが、警察は勝男を容疑者として捜します。
しかし一向に見つからない。それでも事件を追うごとに、
フードを被った猫背のホームレスのような男の目撃談が出てきます。
その男が勝男なのか?
そんな中で殺された御前崎の妻と娘・・・妻と娘は殺されていますが、
犯人の古沢という男は刑法39条に守られ、医療刑務所に入っていたが
近々出てくるという。
今回はこの刑法39条がテーマになっているのかな?
カエル男が次に狙うのは?
評価は★4~5.
心神喪失者は犯罪を犯しても法で裁くことができない。
これが刑法39条である。
この法律は加害者にとってはたいへんありがたい法律かもしれないが、
被害者遺族にとってはとてつもなく悪法である。
前回の有働さゆりも当間勝男もこの法律で守られた。
そして古沢もまたこの法律で守られた一人である。
その古沢の出所が近いと言うことでマスコミは古沢の家の張り込みを
するが・・・。
カエル男の目的はなんなのか?
今回は御前崎教授殺害のあとは、か行をとばしてさ行から再び
殺人が開始されるが・・・。
無差別殺人、残忍な殺し方、今回これらに意味があったのかどうかが
私にはよくわからなかったかな。
最後の一行はちょっと怖いですね。
これって、みたびもあるの?って感じの終わり方です。
ここで終わったらちょっと気持ち悪いわって感じ(笑)