今日は読書です。

 

本日はこちらの本。

 

 

『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん 中公文庫

 

ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。

       裏表紙あらすじより***

 

えっと・・・、あらすじ書きにくいので裏表紙のあらすじ引用させて

 

いただきました(笑)

 

なんで書きにくいかというと、話が平坦すぎてどこが話の本筋なのかが

 

よくわからなかったということです(笑)

 

一応ちょこちょこ問題ごとは起きるんですけど、それが話の主軸か?と

 

思うとそうでもない。

 

小さな出来事がいろいろ起きながらも女四人で暮らしてる・・・

 

って感じですね。

 

主人公の佐知は父を知らないのですが、母の鶴代と働かなくてもいいぐらいの

 

財産があるため趣味の刺繍作家を楽しんでる感じ。

 

そんな中である日雪乃の部屋が水浸しに・・・。雨漏りではなく水道管が

 

いかれてたらしく、工事に入る。

 

その間雪乃は佐知の部屋に寝るが申し訳ないと、開かずの間を掃除して

 

そこに寝ることにする。

 

いざ開かずの間を開けるとそこはとにかく雑然としていて、

 

そこで雪乃が発見したのはなんとミイラ・・・(笑)

 

このミイラ、一体誰?もしや佐知の父親のミイラでは?

 

多恵美は元カレのストーキング行為に悩まされたりと、

 

小さな事件や出来事が起こり、なんとなく解決していき、

 

この作品は進んでいくという感じですかね。

 

評価は★3~4.

 

なんか平坦に見える作品なんですけど、女性4人のキャラクターもいいし、

 

その生活ぶりも面白い。

 

女が四人集まったら何か揉め事が起きそうだけど、それぞれの

 

キャラがいいため、とにかくやりとりも面白いし、生活ぶりが楽しい。

 

この作品は谷崎潤一郎の『細雪』が下敷きになっているらしい。

 

私は『細雪』を読んだことないのですが、四人の名前も『細雪』に出てくる

 

四姉妹と同じらしい。

 

物語に大きな事件とか起きないのはもしかして日本文学が主体と

 

なってるからなのかもしれない。

 

日本文学が苦手な私は日本文学のなんとやらは語れないが、

 

きっとこの作品は私が思っている以上に奥深い作品なのでは?と思う。