今日は読書です。
本日はこちらの本。
『魔女は甦る』 中山七里 文春文庫
人と思われる遺体が発見された。遺体の状態は悲惨なもので、まるで骨付き肉のようにバラバラになりあたりに散らばっていた。
遺体の身元は桐生隆といい、最近閉鎖された製薬会社の研究員だったことがわかった。
桐生の遺体が見つかる前、街では3件の凶悪事件が発生していた。
加害者はみな未成年の男子。何人もの死傷者を出す事件だった。
桐生は製薬会社である薬の開発研究をしていた。それはヒートという薬で、その薬が体内に蓄積されると狂暴化するという特性をもっていた。
桐生はいったい誰に殺されたのか?
現場の刑事槇畑たちは桐生の恋人を疑うが・・・。
そんな折、槇畑と組んでいた宮柳というエリート刑事が捜査の途中で消息を絶つ。
宮柳は何処に消えてしまったのか?
なんというか、ミステリーというよりパニック映画を観てるような、そんな怖い
印象を持ちました。
ヒッチコックの「鳥」という映画を連想すると思います。
死んだ桐生は温和な性格だった。ところがその桐生には8歳のとき家族を
事故で失いその家族の生命保険全部で2億を超す額を相続した過去があった。
そして、家族を失った桐生は叔母と一緒に暮らすことになるが・・・
いつも温和な笑顔を浮かべていた桐生の過去。
そして桐生がおこなっていた研究。
桐生の人となりが見えてくるといつも温和な青年だったはずの桐生が
結構怖くなります。
評価は★3~4.
あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので書けないですが、
最初のほうに少しヒントを書いてます。
桐生を殺した犯人についてですね。。。(笑)
こういうことが現実に起こったら怖いでしょうね。
街がパニックになると思います。
ミステリーですが、ミステリーじゃない。そんな感じの作品ですね。