今日は読書です。
本日はこちらの本。
『死亡フラグが立ちました!(サブタイトル省略)』 七尾与史 宝島社文庫
陣内トオルはオカルト雑誌のライターである。今話題になっている、渋谷のスクランブル交差点の動画をみた妊婦が突然死亡する事件が相次いでおり、それについて記事をかくことになった。
有島順弥はある商店街の息子だ。父のお店を継ぐことになり商店街の集会に初めて参加することになった。ところが集会所にいくと変な黒頭巾を被るように言われそして集会所に現れた会長はまるで何かの集団の教祖のようだった。不審に思う順弥だが、会の掟は絶対であった。
敷島雅治は警察庁に勤めるエリートだ。現在は警視長という役職で順調にいけば長官も夢ではない。妻は現在妊娠中で11月に男児を出産予定である。
警察庁では現在妊婦の不審死が問題になっていた。そこで導入されたのはまだ試作段階のAIロボットのケビくん。ケビ君の命令である人物を無理矢理拉致してきた。無理矢理警察庁に連れてこられたのは億万長者で変わり者の本宮で、本宮は敷島の大学時代からのライバルだった。敷島は大学時代から本宮にかなうものがなかった。
敷島は現在捜査中の妊婦の不審死についての捜査協力を本宮に依頼する。
そしてケビ君の情報で死んでいるのは11月に男児を出産予定の妊婦ばかりだと言うことをしる。
本宮はこれが殺人でも偶然でもなければ呪いの仕業というが・・・。
死亡フラグが立ちましたの第一弾をだいぶ前に読んだので内容はすっかり
忘れているが、第一弾にも本宮って出てたのかな?
今回は魔女と呪いの話で、ちょっと現実離れしたミステリーですね(笑)
本来こういう現実離れしたものは好きじゃないんですが、これが結構面白くて
まぁ、七尾さんが書いてるからユーモアを交えて面白可笑しく読めるのだと
思いますが、
主な登場人物は4人。オカルト雑誌記者の陣内、商店街の息子の有島、
警視長の敷島、変わり者の本宮。この中で本宮を除いた3人の視点から
話は進んでいきます。
渋谷のスクランブル交差点を映したなんでもない動画をみた妊婦の不審死。
そして商店街の怪しい集会。
11月に男児出産予定の妻をもつ敷島。
動画の秘密がわかった時点で呪いによるものかもと認めざるを得なくなった
敷島は妻を護るために本宮に協力を求める。
また陣内と本宮は少しずつ真実に近づいてきた時点で死神に命を狙われる
羽目になる。
評価は★4。
面白いし、読みやすいです。
内容が結構凝縮されていて、簡潔に説明できないですね。
要は魔女による呪いで殺人が起きているということですね(笑)
ちなみにサブタイトルのカレーで殺人事件となってますが、
カレーの件(くだり)はほんのちょっとしか書かれてません(笑)
本筋は呪いによる殺人をどう食い止めるか・・・になってますね(笑)
そして魔女の呪いを解くには魔女に呪いを解除させるか、魔女が死ぬ
しかないのだが・・・。
最後にどんでん返しあります(笑)
ユーモアミステリー好きな方はハマるかな。内容が内容なだけに
ハマらない方もいると思います(笑)
私は楽しく読めましたが・・・(笑)