今日は読書です。
本日はこちらの本。
『サイレント・トーキョー』 秦建日子 河出文庫
私は夫へのクリスマスプレゼントを買いに恵比寿へ向かった。買い物を終えベンチで休んでると目の前に見知らぬ男が立ち、両肩をおさえられる。
「立ったらだめですよ。爆発しますよ。逃げたいなら別の人物を座らせなさい」
なんとベンチには30キロの重さがかかってないと爆発する爆弾がしかけてあるという。
恵比寿で爆発があるという予告を受けたテレビ局ではADと下っ端のバイト公太に取材に行かせる。そして女は取材に来たAÐにベンチに座らせ自分は難を逃れた。しかし次の指令が犯人から支持される。公太と一緒にある場所に向かうこと。
その後ベンチの近くのごみ箱で爆発音が聞こえた・・・。
犯人に支持された場所にいくと動画を撮るように指示があった。公太にあらかじめ用意されてた原稿を読ませyoutubeにあげろというのだ。内容は「渋谷駅のハチ公前に爆弾を仕掛けた。爆発は24日の午後6時というものだった。
それはたちまちのうちに拡散され人々の目に留まる。
警察は直ちに爆発物を捜しに向かうが、ハチ公前は野次馬でごった返していた。
恵比寿の爆弾は実は空砲で被害がなかったからだ。
今回も犯人のいたずらだとハチ公前の野次馬たちはみんな思っていた。
そして時間を2秒すぎたとき爆発が起きた。爆弾はハチ公の銅像の首輪として仕掛けられていたのだ。飛び散ったハチ公の破片。辺りは戦場のような状態になった。数百人が死亡する惨事になったのだ・・・。
犯人は一体何の目的で爆発を起こしたのか?その後の爆弾の予告は続く。
犯人はいったい誰なのか?
ラスト近くまでは面白かったです(笑)
秦建日子さんの文章能力がやっぱりすごいと思います。
読者を惹きつける文章の書き方をする方だな~って思います。
もちろんストーリーも面白いのですが・・・。
ただ、ひとつふたつ難を言えば、登場人物が多くて混乱したこと。
そしてラストが意味不明だったこと・・(笑)
犯人が何の目的で爆弾事件を起こしたのか、私には理解できなかったかな。
登場人物が多い上に、ころころと視点が変わるため、ちょっと混乱します。
そして、この人の役割はいったいなんだったの?みたいな人がいるので
読み終わったあとに疑問となって残ります(笑)
誰が主役だったのかもよくわかりません・・・・(笑)
だけど、ラスト近くまでは本当にページが進む作品だと思います。
評価は★3~4.
爆弾を使っての無差別テロ・・・のようなものを何故犯人が起こしたのか?
犯人は途中で首相と取引がしたいと訴えますが、首相は
「テロには屈しない」の一言で犯人の要求を撥ねつけます。
結果、爆発は起こり多数の死傷者がでてしまいます。
犯人は首相に何を要求したかったのかもはっきりしませんでしたね。
つまり、この犯人の目的がなんだったのかわからないままこの作品
ラストを迎えてます。
ラスト近くになって突然でてくる外人たちもよくわかりません(笑)
ただ、犯人はこの人だったの?という驚きはあると思います。
秦さんの作品にしてはちょっと今回納得いかない結末でしたね。
いろいろ伏線を張っていたのかもしれませんが、ちょっと凝らせすぎた
感が否めないかも。。。
ほんと、ラスト近くまでは良かったんですけどね~(笑)