今日は読書です。

 

本日はこちらの本。

 

 

『ホワイトラビット』 伊坂幸太郎 新潮文庫

 

兎田はある犯罪グループの一員で主に誘拐を担当していた。

物騒な仕事をしてる兎田だが、家に帰ると新妻の綿子ちゃんに赤ちゃん言葉で話す愛妻家。

ところがある日綿子ちゃんが誘拐される。兎田に突き付けられた要求は経理の女が持ち逃げしたお金を取り戻すこと。お金は女が折尾というコンサルタントに預けたらしい。

折尾の行方を捜すためある家に立てこもる羽目になった兎田。そこでまずそこの主婦と息子を人質にとる。他に誰かいないかと捜したところ2階に旦那が隠れてた。

人質を3人とった兎田は周囲を警察に囲まれながらも折尾を捜して連れてくることを要求する。またこの状況をテレビ中継することも要求する。

そんな中主婦の携帯に電話がかかってきた。表示は「お父さん」。

兎田は電話にでることを許すが余計なことを言うなと釘をさす。

主婦は「あなた、後でかけなおします」と言って電話を切った。

「あなた」? かけてきたのは主婦の夫?では人質にとっている男は一体誰?

そして兎田は無事綿子ちゃんを救出できるのか?

 

伊坂さんの作品が好きなため、どうしても甘い評価になってしまうのだが(笑)

 

この作品も読み始めは苦労したものの大変面白かった。

 

まず苦労した点だが、読み始めから次々と登場人物がでてくるため、

 

最初混乱します(笑)

 

名前覚えるのが得意な方はスムーズに読めるかなと思いますが・・・(笑)

 

そして、読み進めるごとにこの作品の良さがでてきて面白くなってきます。

 

辞め時がわからないぐらい次が気になる展開。

 

ただ、時間軸が何度も前後するので、そこで混乱する方

 

いるかもしれないです(笑)

 

この兎田の立てこもり事件、単純な立てこもりじゃないんですよ(笑)

 

あまり書くとネタバレなっちゃうので書けないのがもどかしい(笑)

 

とにかく、真相がわかると思わず笑ってしまうというか、感心してしまう

 

展開ですね(笑)

 

評価は★4~5。

 

そう、単純な立てこもり事件じゃないところがミソですよね。

 

それと人質の男の正体ですよね?

 

最終的にこの人質の男が一番活躍してるというか?この人が主人公?

 

みたいな感じです(笑)

 

そして兎田と綿子ちゃんの愛の深さも実感できてなんか感動(笑)

 

やっぱり伊坂さんは裏切らないなぁ・・・っていう感じですね。

 

今回も伊坂ワールド思い切り堪能できました。