今日は読書です。

 

本日はこちらの本です。

 

 

『名もなき毒』 宮部みゆき 文春文庫

 

青酸カリを使った無差別と思われる殺人事件が4件発生する。

4件目に殺害された古谷昭俊という初老の男の孫である美知香。

今村コンツェルンの娘婿であり今村コンツェルンの別棟の編集室で働く杉村が美知香とであったのは偶然だった。

杉村は美知香の悩みや話の聞き役となるようになる。

同じころ今村の編集室ではトラブルメーカーの原田いずみがクビをいいわたされていた。原田との連絡口になっていた杉村に原田の憎悪が向けられることになる。

青酸カリ殺人事件のほうは捜査が進み1件目と3件目の犯人が逮捕される。

2件目と4件目は模倣犯によるものだった。

2件目の犯人もほどなく捕まり、美知香の祖父を殺した犯人だけが未だわからぬまま、母親が疑われたり愛人が疑われたり、警察もマスコミも容赦がなかった。

そんななか杉村は原田いずみから執拗な嫌がらせをうけるようになる・・・。

 

分厚い本です。上下巻に分けてもおかしくない分厚さですので、最初は

 

読んでも読んでもなかなか進んでない気がしてちょっとじれったかった(笑)

 

ただ、ストーリーは面白かったです。途中までは。。。

 

杉村はいわゆる逆玉で結婚していますが、桃子という女の子とちょっと

 

体が弱いがとても出来た嫁にかこまれて幸せな日々を送っている。

 

しかし、杉村はふたつのトラブルを背負い込むことになる。

 

美知香の祖父の殺人事件で美知香から相談をもちかけられ、

 

また原田いずみの件である。

 

最終的に美知香の祖父を殺したのは愛人ということになる。

 

それが判明したきっかけはその愛人の自殺。

 

彼女のバッグには殺害に使われた同じ成分の青酸カリがのこされていた。

 

青酸カリ事件はこれで一件落着・・・・のはずがない!!!

 

だってここまででまだほんの半分ちょっとしか読んでないんですよ。

 

そう、この話、この後からがちょっと苦痛になってきます。

 

たいくつなんです。ちゃんとよめば面白いんでしょうけど、私せっかちで(笑)

 

この先今度は何が起きるのよ!真犯人は誰よ!!ってな感じで

 

そして最終段階ではもっとも杉村にとってもっとも大きな事件がやってくる。

 

原田いずみがらみだ・・・。どこまでも執着心の強い女なのだ。

 

評価は★3~4。前半部分だけなら、★4~5だったかな(笑)

 

後半部分、もうちょっと締まりがある文章にならなかったかな?って感じです。