著者:坂木司(敬称略)
坂木作品その二。
以前から薦められていたのだが、ようやく手に取ることができた。
本作は非常に多くの短編が詰め込まれた、幕の内弁当のような短編集である。
有川浩氏の短編集のように、作品ごとに解説することは到底不可能なので、
全体的な感想をつらつらと書いていきたいと思う。
読み進めて行く時のイメージとしては、
後半になるにつれ作者のエンジンが調子を増しているような感覚だ。
ジェットコースター、というほどではないが、
明らかに途中から雰囲気が変わり、独自の世界にいとも簡単に引き込まれる。
読み終わった時の感想は、簡単。
「あ、終わっちゃった・・・」
いつまでもこの世界に浸かっていたい、
そう思わせる作者の手腕は見事としか言いようがない。
収録されている短編一作一作が短いので、
少ない時間で細かく読める。
もちろん一気にも読める。
まさにサンドイッチのような短編集だ。
なんだか最初と言ってることが違った気もするが、
まぁいいだろう。
不思議で、絶対にリアルではないが、
どこか生々しい。
そんな世界に浸りたい人は、是非本書を手に取ってもらいたい。
きっと、きっと満足できるはずだ。
くくくっ。
