<志田side>



ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピ…ガチャ



朝だ、私は聞き慣れない目覚ましを止め、着替え始めた



今日は、二階建てのアパートでの1人暮らしを始めて2日目の朝


私の部屋は1番角の204号室だ




昨日は、アパートの皆さんに引っ越しの挨拶をして回った


みんな、優しそうな人ばかりで良かった



お隣さんの203号室の人と、丁度1個下の階の104号室の人は留守だったから、今日にでも挨拶をしに行こうと思ってる


確か、どっちも『わたなべ』って苗字の人で、どっちかが『渡邉』、どっちかが『渡辺』





学校では、転入生である私をみんな暖かく受け入れてくれた


特に、友梨奈ちゃんとねるちゃんは校内を案内してくれたり、部活に誘ってくれたりなど、いろいろと良くしてくれた


だけど、それよりも私の頭の中に残っているのは『わたなべ』さん、確かに、周りに比べて一際目立つような顔立ちだったけど、何故か懐かしいような見た事あるような

なんだろう


私は壁にかかっている時計をちらっと見た


あ、ヤバいそろそろご飯食べないと



私は簡単に食事をとり、家を出る用意をした



志田「行ってきまーす」


踏んだかかとを直しながら、1人ボソッと呟いた



私は家を出て、身なりを確認し、隣の家の人の表札をちらっと覗き込んだ


隣の203号室が『渡邉』さんか、じゃあ、下の階が『渡辺』さんだ、覚えておこ




ガチャ



『渡邉』さん家のドアが開いた


あ、昨日挨拶できなかったし、引っ越しの挨拶しといた方がいいよね




志田「おはようございます!…って『わたなべ』さん?!」



渡邉さんは私と目が合い、とても驚いたような表情をした



渡邉「…愛佳」



私の名前、覚えててくれてたんだ

そう思った瞬間、渡邉さんは急に階段を降り始め、走って学校の方に行ってしまった


何故か私の体は、自然と渡邉さんを追いかけ始めた


渡邉さんはとても足が速かったが、私もそれについていけるくらいの脚力はあるようで、追いかけている内に学校に着いてしまった




渡邉さんが下駄箱で靴を履きかえているところで、ようやく捕まえることができた


私は、息を切らしながら渡邉さんの肩に手を置いた


渡邉「…なんでついてくるの」


渡邉さんは、私を見つめながら問いかけた


志田「分かんない…分かんないけど、、、」


けど?
けど、なんなんだ?

私の答えは途中で途切れた



渡邉さんは、そんな私の手を優しく掴み、肩から下ろした


そして、ゆっくりと階段を登っていった



私はその背中を、ただ、無意識に見つめていた










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どうでしたか?
君の隣#3、#4を本日更新させていただきました!



久々に書いたので設定が食い違う部分があるかもしれません、見つけ次第ご指摘の程よろしくお願いします!!



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