キッチンカーへの参入について | 東京・台北・上海でビジネスする若き華僑のブログ

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友人Aさんがキッチンカーをこれから始めたい、というので、飲食業界の有名な社長Bさんに話を聞きました。以下はBさんから伺った内容です。


1. コロナ禍のなか、キッチンカーへの参入がとても増えている。友人にキッチンカーを専門に生産販売している会社があるが、納入は4か月待ちの状況。中にはDIYでキッチンカーをつくるひともいる。

2. キッチンカーは、参入障壁が低く、誰もが考えがち。しかし最も大事なことは場所が取れるかどうか。キッチンカーの場所貸しをしている会社があり、通常はそちらと賃貸借契約を結んで出店する。

3. キッチンカーに参入する人が多く、場所を貸す方が力が強い。しかもキッチンカーに参入する人の中には異業種からの参入も少なくなく、収益の計算ができないのか、あり得ない賃貸借の条件で契約する人も多い。

4. 賃貸借契約では、売上歩合が多く、中には売上の25%もある。キッチンカーはランチ需要がほとんどで単価が高くないので、どう考えても割が合わない。それでも契約しているキッチンカーの出店者がいる。

5. これから参入する場合、キッチンカー単体では儲からないので、全体戦略があって、その中にキッチンカーは例えばマーケティングや広告のつもりなら良いと思う。

6. キッチンカーからデリバリーする場合、Uberなどと契約することが多いが、契約までに3〜4か月かかる。

7. キッチンカーに参入するよりは店舗のほうがまだ良い。

8. キッチンカーも当然保健所の許可が必要であるが、あの手この手で無許可でやっているキッチンカーも少なくない。キッチンカーは規模が小さく、コロナ禍の中必要であるので、保健所もそこまで厳しく調べないが、今後取締りが強化されることは想像できる。