坂村 真民さんという詩人、私は大好きでした。
平成18年12月11日に惜しくも97歳で永眠されました。
真民さんの詩には綺麗事ではない魂の叫びを感じていました。
それは、真民さんの生い立ちから来るものでもあったでしょう。
幼い頃に父を亡くし、5人も子供がいた事からその生活を案じ、
知人は母に子供を手放す事を薦めたそうです。
しかし、母はそれを雁として聞き入れず、苦しくても自分の手で
子供を育てる道を選びました。
その日から真民さんも5人兄弟の長男として
母親を助け、幾多の困難と立ち向かう生活がはじまりました。
母を慕い、又日々、その背中を見て育った事でしょう。
真民さんのその詩人としての一生は母の恩に報いるための一生だったといっても
過言ではありません。
私も二人の子供を女手一つで育てましたが、その金銭的、精神的な、苦しさ大変さは
並大抵のものではありません。
まして、あの時代で子供5人を抱えたお母さんの苦労は想像を絶するものだったと思います。
今のチンタラチンタラ生きてる脳無しにはわからないでしょうがね。
私の好きな真民さんの詩を載せておきますね。
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たんぽぽの魂
踏みにじられても
食いちぎられても
死にはしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする
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しんみん五訓
クヨクヨ
するな
フラフラ
するな
グラグラ
するな
ボヤボヤ
するな
ペコペコ
するな
病気よし
失恋よし
失敗よし
泣きながらパンを食うのもよし
大事なことは
その事を通して
自分を人間らしくしていくことだ
人のいたみの
わかる人こそ
ほんとうの人間
一途に生きているから
星が飛び
花が燃え
天地が躍動
するのだ
雲が呼び
草が歌い
石が唸るのだ
一心に生きているから
この手が合わされ
憎しみを愛に変えることが
できるのだ
一途であれ
人生は
一度きり
だから
一つの道を
一途に
生きて
ゆきたい
狭くともいい
一すじであれ
どこまでも
掘りさげてゆけ
天の一角を
見つめろ
いじけるな
あるがままに
おのれの道を
素直に
一途に
歩け
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サラリ
サラリと
流してゆかん
川の如く
サラリと
忘れてゆかん
風の如く
サラリと
生きてゆかん
雲の如く