母の退院から、1か月が経ちました。
元々母は、山登りもするくらい、80代とは思えない脚力の持ち主でしたが、骨折し人工関節をいれたため、歩行器や杖を使っての退院となりました。
入院中、二次的な疾患も併発したため、ベッド上安静がかなり長くなり、リハビリに遅れがでた母。それでも、1日も早く退院したい母の気持ちを先生も家族も汲み、本来は、もう少し杖歩行に慣れてから退院のようですが、杖歩行のリハビリを始めて2週間弱で退院となりました。
ただ退院したものの、室内を少し杖で歩くだけで、「痛い痛いわ」と言い、立ち上がることをしぶる母。長い入院生活の苦しい記憶が生々しくあるからでしょうか、とにかく不安がり、そしていろんな箇所を痛がります
退院1週間は、家でソファーに座りっぱなし退院を早めずに、もう少ししっかりリハビリするべきだったかと心配になり、予定より早く退院後診察に行くはめに。
レントゲンを撮ってもらいましたが、異常なく、少しずつ歩いていきましょうとリハビリ通院を勧められました。しかし、「だって痛いのよ、本当に」「もう病院は嫌」という
ある日、ふと立ち寄ったホームセンターで、シルバーカー売り場を見かけました。そこには、20台くらいのいろいろな形状のシルバーカーがずらり
小回りききそうなコンパクトなものから、よくスーパーでお見かけする荷物を入れるところが椅子になるもの、歩行器のように両肘まで支えのあるもの、ワンタッチでたためるものなど本当に品揃え凄いんです
病院内では、歩行器で歩いていた母。もしかしたら、この中に母を歩く気持ちにさせてくれるものがあるんじゃないかと、期待に胸が膨らみました
早速、いろいろなシルバーカーを、母や家族にプレゼンする私
そして、ついに一台のシルバーカーの購入に成功しました!!
荷物入れるところは少ないけど、細身なのと、前輪が左右にも回るので、とても小回りがききます。疲れたら座れるし、ロック機能やブレーキもあり、もちろん、ワンタッチではないけどたためる優れもの
早速、家の中用に購入。最初は、嫌がってた母でしたが、使ってみると「あらいいわ、これ」と好感触ソファーの横に駐車スペース(?)を作り、どこに行くにも、シルバーカーで動くようになりました
多少の段差は、前輪を持ち上げて乗り越えます元々掃除好きの母なので、シルバーカーで移動して、机を拭いたり、乾いた洗濯物を乗せて片付けたりと、驚くほどに行動範囲が広がりました
喜んだ父は、同じものを今度は外用に購入これまた最初は、「外なんか歩いたら痛くなる」と嫌がってた母でしたが、何度も促してみたら、とても軽やかに歩けます
「全然痛くないわ」と近くのスーパーまで行けちゃいました
そして
シルバーカー最高っと話しておりました
歩くおかげで、表情も明るくなり足のむくみもかなりなくなりました。痛みもあまり言わなくなり、室内はシルバーカーも杖もいらないくらい
そしてこの間。外を一緒に歩いてたら、「これ、あんたが押してみて」「なんで?」「これ押してるとこ、ちょっとどんな感じか見てみたいねん」
意味わからないけど、とりあえず言われた通りに押してみると、「そういう感じか」と、スタスタと何も持たずフリーで歩く母シルバーカー、2台ともお役御免の日も近いと思いますが、買ってよかったシルバーカー
でも、2台は買わなくてよかったかも