調査の少し前
僕は嫁を油断させようと思い
嘘の出張の話をした
2ヵ所行くと伝えておきました
これが後々助かりました

出張と言った以上いつ嫁が
家の前を通ったりしてもいいように
気配を消して生活しなければなりません
1週間分の食料を買い込み
車はいつも外に置いてますが
常に車庫へ
夜勤明けに風呂に入るため
風呂の窓から光が漏れないように
段ボールでシャットアウト!


いいんじゃない~

準備万端で調査スタート!

今回の探偵さんは
途中経過を連絡しないタイプですので
何かを聞いても答えてくれません
ただ、ひたすら待つのみです

この、待つのが辛いんですよ

修行?と感じるくらいです
経験者ならわかるはず

昼は大人しくダラダラ過ごし
夜、仕事にいき夜中に帰宅
風呂に入り飯食って
朝8時ころ寝る

家にポツンと1人

これだけでも充分精神的にキツイ

こんな日が3日たった

昼に起きた僕はとても腹が減って
いつも同じような物を食べて飽きてしまい
昼過ぎだし、嫁も仕事だと思い
外食に行くことにしました

片側一車線の道路を走っていると
遠くに嫁に似た車が見えた

昼過ぎだし、まさか・・・







・・あ・嫁だ!

なんで?

こんな平日の中途半端な時間に

こちらに向かって走る嫁の車

曲がり道は無し

あぁ・・・あ・・・

視界がスローモーションみたい

近付いてナンバーを確認

嫁に間違いない

そのまますれ違い走った

嫁は運転中、周りをあまり見ないタイプ
もしかしたら気づいてないかも

気づいてたら連絡来るかも?
そう考えて、まず飯を食べに行きました

飯を済ませ家に着いても
嫁からの連絡はなかった
我慢できず嫁に電話してみた

もしもし、なにしてたの?

風邪ひいてさ、病院行ってたよ。
さっきすれ違ったよね


やっぱり気付いてたか・・・

そうそう、僕今日の朝出張から
戻ってきてさ、明日からまた
違うとこに出張なんだよ

そうなんだね、まぁがんばって

うん、それじゃお大事に

ふぅ・・・・・

2ヵ所に出張と言っといて良かったな

ちょっとヒヤヒヤした

そんなひとコマの話でした