一本の木

 

木を見ていると

人の一生を見ている気分になる

 

ちっぽけな種から始まって

ひ弱な苗が育っていく

真っ直ぐ伸びることもあれば

曲がりくねることもある

何度も枝分かれしても

最後はやっぱり真っ直ぐ伸びる

そして大きく育ったら

実をつけ 次の世につなぐ

 

冬の試練にさらされて

最後の一葉が散ったとしても

中では小さな芽が育ち

春の陽気に歓喜する

夏には茂って憩いの場となり

秋には実り生き物を養う

 

どこまで行っても真っ直ぐで

折られ切られど怒りもせずに

図太く優しく生きていく

そんなたくましい木のように

私もなりたい

    

この詩を書くインスピレーションを得た公園の木   

 

   お読みいただき、ありがとうございました!!