とっくに見ていたが書けなかった。

救いがなかったせいかも知れない。

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無免許医の相川三郎(長谷川博己)は、私の好きな俳優の一人である。

んなことが書きたいのではない。


彼はなぜこんなことになったのか

幼いときに父親の絵を描いた。

スーツ姿である。

しかし、その姿を一度も見たことはない。

父は作業着で工場にいたからだ。

その絵は誰にも見せることはなかった。

その頃から自分が何であるのかわからなくなっていった。

したいことも何もわからず…。


辿り着いた島で事務員として働いたが、医師不足だった。

島の医師は手先の器用な三郎に医学書を渡してみた。

翌日、見事に頭に叩き込んできた三郎に医学を教える喜びを感じずにはいられなかった。


三郎は、こんな自分でも偽者でも人を助けることができる、生きる意味をやっと見出していた。



結果は執行猶予付きの判決。

妻の田坂亜希子との離婚は成立していた。


三郎は、島で一緒だった元恋人 鈴木明子に電話する
許してもらえるだろうかと。

うなずく明子


船に乗る時間は近づいていた。

そこに田坂総合病院 田坂亜紀子の父(離婚、解雇にて破滅状態)が現れる。

ベンチに座る二人

「君は私なんだよ」とつぶやくと三郎の体にメスを刺して去っていった。

ベンチ座ったまま助けを呼ばない三郎

通り行く人は誰も気づかない

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島では船が着く音が響く

迎えに出る明子


シーンは外国の浜辺

怪我をした子どもが走ってくる

日本のお医者さんが治してくれるんだよと。

「ただのすり傷だ、こっちへおいで」

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彼はずっと医者でいたかったのだろう。

朦朧とした死の淵なのか、助かろうとしている夢の中なのかわからないまま、ただ雲に階段が伸びていく。

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あ、感想ですね、感想。

三郎(長谷川博己)が、随時かっこいいというわけでないのに好みだとことで

何とか助からないものかとヤキモキしました。

贔屓です、えこひいき。


前回の『家政婦のミタ』で見せた駄目パパとは全く違う雰囲気で

さすが舞台役者あがりの方は迫力が違う…

などと思うておりました。

贔屓です、えこひいき。


しかし本当に救いのないドラマで

潰れる町工場で育った父は早死にし

貧しく母と暮らす



偽医者とはいえ、難解なオペも成功させる実力を持つ。

誰か彼にお金を出して、受験勉強をいっぱいしてもらって

医学部という難関を突破してもらい国家試験を受けて医師にさせて頂きたかったー。

田坂総合病院さんがお金だして大学通わせてあげてーと思いました。



学費がないと医者が目指せないのは悲しいことじゃのうと

結果やるせなすな思いが残るドラマにございました。


あと、外国で医者になってるっていうラストは

『甘い蜜』で、異母兄妹?が結ばれたが

禁断なゆえ、行くあてがなく紛争地域で医師を続けるラストに似ていて

ちょっとひねりが欲しかったです。



よい6月の末を


あ、主題歌 B'z「核心」は、よかったです。



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