今日の午前中はアートな時間に。

「大阪・アート・カレイドスコープ2008」に行ってきました。






この展示会は、

華やかな宮廷政治が繰り広げられた古代の宮の史跡をはじめ、

日本一の人口を擁した「大大阪(だいおおさか)」時代に

建てられた近代建築など、

大阪を代表する建物を会場として、

アーティストの方々が大阪に紡いできた時間に想いを馳せて

作られた作品が展示されています。

「街とアートとのコラボレーションにより、

往時の大阪が宿していた魅力や輝きをよみがえらせ、

未来へとつなげようという試み」


がテーマとなっています。







会場自体が魅力的な建物が多く、

自転車でよく前を通っては、

レトロなビルをじっくり眺めていたものです。

会場はたくさんあったのですが、

今日は大阪府立現代美術センターに行ってきました。

ここで展示されていた作品の1つをご紹介(写真)。








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三島喜美代/Kimiyo Mishima


-作品紹介-


展示室に出現した新聞の山の迷路?

をたどれば、

いつしか「大大阪」時代へ迷い込んだかのよう。

空間を埋め尽くす「新聞」の圧迫感は、

日々膨大な情報にさらされている私たちが

置かれている状況をも思い起こさせます。

私たちが生きていくために必要な情報とは?


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部屋中に樹脂で固められた古新聞の束が

天井高く積み上げた空間になっています。

実はこれ全部、

英字新聞や日本の新聞の紙面を模写し、

転写した新聞状のやきものなんです。

この新聞の山を見ながら、

どれだけたくさんの情報が溢れていて、

どれだけそれに左右されているか?

本当に自分にとって必要なものだけを

取り入れる取捨選択力の必要性


を肌で感じた時間になりました。








新聞、テレビ、雑誌、本、インターネットなど、

手軽に簡単に情報を取り入れることができる今。

頭を休ませることなく、インプットが繰り返される今。

本当にそれが必要なの?

知らないと取り残される恐怖感と

情報に埋もれてしまう恐怖感。

どちらの恐怖が自分にとっての恐怖か?

情報を手にしないと幸せと感じれない?


必要な情報はもちろん必要。

でも少し頭を休めて、

ゆとりのある時間を過ごすことも本当に大切。

アートを通して、

情報とは?時間とは?を考えさせられました。








この作品の作家である三島喜美代さんは、

私の友達のおばあちゃま♪

75歳を越えた今も、

現役で現代アーティストとして国内外で活躍されています!


好きで始めたアート。

ずっとそれを追求し続けて、

思いをカタチにされてきている女性。

本当にカッコイイ!!!!!

好きだという強い想い。

やりたいことをやる信念。

自分の大切だと思うことを伝える続ける情熱。


おばあちゃまから

女性の生き方を学んだ時間にもなりました。