バイクの購入で失敗しました。安い中古バイクをインターネットで入手して、3ヶ月で壊れてしまったのです。ここからみなさんも学べることがあると思うのできいてください。

 

 バイクの購入に関して三店舗の相見積もりをとって比較してきめました。

 

インターネット専業

20万円、一流バイク、最新の作業服と流行の髪形の若手の営業マンがテレビ電話で応対

地元のバイク屋

30万円、一流バイク、作業服のおじさん

メーカーの販売店

40万円、一流バイク、メーカーのロゴ入りの作業服のおじさん

 

 私は三社比較して、インターネット専業の会社からバイクを購入してしまいました。ライトは全てすぐにつかなくなり、キックが作動しないため、バッテリーが上がったらその時点でJAFを呼ばないといけないバイクでした。三ヶ月でエンジンがかからなくなり廃車でした。購入するときに「中古バイクのため、一週間すぎたら一切の保障はしない」という書類にサインをしてしまっているため、文句もいえませんでした。

 

 なぜ私はバイク代20万円をドブに捨ててしまったのでしょうか。分析してみたいと思います。

 

 バイクの購入で一般の人が買い物をするときに持つ基準は「価格」「商品」「営業の人が感じがいいか」の「素人基準」だと思います。しかしプロはそれ以外にも「技術者の技術」「技術者のマナー」「保障」「細かな配慮」「納期」の基準を持つわけです。この「プロ基準」は一般の人は持っていません。

 

 インターネット専門のバイク業者はお客様が「価格」「材料」「営業マン」を重視するのはわかってますから、ここの「素人基準」に特化して商品を作るわけです。どの店も40点の持ち点があるとしたら、インターネット専業、地元のバイク店、メーカーの販売店は40点を下のような割合で資源を配分して商品をつくるわけです。

 

インターネット専門業者のバイク

価格満足度10材料10営業マン10技術2マナー2保障2配慮2納期2合計40点

地元のバイク屋のバイク

価格満足度4材料10営業マン3技術9マナー3保障4配慮5納期2合計40点

メーカーの販売店のバイク

価格満足度1材料10営業マン6技術9マナー4保障5配慮4納期1合計40点

 

 バイクに詳しい人やプロが買い物するときなら、8つの「プロ基準」が全部見えます。よって「インターネット業者だと、価格満足度、材料、営業マンはの3つはすぐれているが、技術、マナー、保障、配慮、納期が軽視されてるな、地元のバイク屋かメーカーの販売店にしよう」となると思いますます。ところが、一般の人には「素人基準」である価格満足度、材料、営業マンしかみえません。

 

一般人が三社の見積もりを並べたときにみえるのは価格満足度、材料、営業マン、つまり

 

インターネット専業 価格満足度10材料10営業マン10合計30点

20万円、一流バイク、最新の作業服と最新の流行の髪形の若手の営業マン

地元のバイク屋 価格満足度4材料10営業マン3合計17点

30万円、一流バイク、作業服のおじさん

メーカーの販売店 価格満足度1材料10営業マン6合計17点

40万円、一流バイク、メーカーのロゴ入りの作業服のおじさん

 

 だけなのです。これだと、インターネット専業が30点で、地元のバイク屋やメーカーの販売店はどちらも17点ですから、私が失敗したように一般の人はインターネット専業で買い物をしてしまうのです。

 これはバイクの購入に限らず、どんな買い物をするときにも通用すると思います。

 

 また、当社は工事サービスを販売していますが、お客様にしかみえない素人基準だけでなく、お客様に見えないプロ基準の大切さをアピールしないといけないなと肝に銘じました。