朝8時45分。
子供達が3人とも学校に行き、私は家にひとりになります
りんちゃんの学校までは家から車で10分弱。
下の子達の小・中学校も車で5~7分。待ち時間の長い信号があるので、
それ次第。
今は3人とも違う学校へ行っているので、行きも帰りも時間はバラバラですが、
それぞれスクールバス
が家の前まで来てくれるので助かります。
りんちゃんの学校は、脳性麻痺の人々のための施設(NPO法人)の中に
設けられた未成年部門、と言ったところでしょうか。
以前住んでいた時に当時通っていた施設で、もしまたアメリカで暮らせる
機会があったら、りんちゃんが通える学校はどこにあるのか等の話を
聞いていたので、今回の赴任で家を探す際の条件は、
下の子達の現地校のレベルが高い学校区&りんちゃんの学校に
通いやすい場所、の2点でした。
昔ソーシャルワーカーさんに言われたこと。
「りんかはここ(この州&郡)に住んでいれば、どうとでもなる。
学校に行く権利があるから、彼女が必要とするサービスは受けられるし、
通うのに1時間、2時間かかる学校でも、スクールバスも必ず出してもらえる。
だから、下の子の生活を優先して考えて、住む場所を決めるといいよ。」
こちらでは、障がい児も地元の学校区にある現地校に通うケースが多いです。
ただ、りんちゃんのような重度心身障がい児となると、学校に通う権利は
ありつつも受けられるサービスや環境を考えると、地域の現地校には
通うことはできません。
そこで、別のNPO法人による障がい者用の特別施設やプログラムに
通うことになるのですが、何が必要なのか、専門家による査定が行われた後、特殊教育プログラムが立てられ、ミーティングを重ね、受けられるサービスの
決定が下されます。
通学にあたっての学費や交通費(スクールバス代)、必要なサービスに
かかる費用等は住んでいる学校区が全て負担してくれるのですが、
州によってはもちろん、郡によっても学校区によってもお財布事情が違うため、住む場所によって受けられるサービスが変わってきます。
また財政事情とは別に、どこに税金を使いたいか、という政策も
それぞれ違うので、事前の情報収集は重要です。
なぜこの州&郡なら、と昔言われたかというと、ここは財政力があり、
学校区によって多少の差はあっても、障がい児へのサポート体勢が
全米でもトップクラスだから。
隣接する州も通勤圏内ですが、障がい児が受けられるセラピーや
サービスの量は半分に減るそうです。
この話はご自身にも重度心身障がいのあるお子さんがいて、
こういったことにとても詳しかった以前の学校のソーシャルワーカーさんの
お話で、私が実際に調べたわけではないので、どこまで正確かは
不明ですが・・・。
そしてやはり、りんちゃんが通える学校はこの広い郡の中で3つでした。
ひとつは日本にいる時から私が、行くならここかな、と考えていた学校
(今通っているところ)。
あとのふたつは、BOCESという特別な教育機関による学校(北部と南部あり)
でした。
この3つの学校には、2時間スクールバスに乗って通う子供達もいるそうです
特別な学校なので2時間以内の距離ならどこに住んでも通わせてもらえる
(通学時間は片道2時間まで、という規定はあるそう)とは言え、
りんちゃんは日本の学校では呼吸系の医療行為が頻回で必要なため、
スクールバスには乗ることができませんでした。
アメリカでは必要であれば専属でナースを付けてもらえるので、
時間が長くなっても大丈夫そうな気はしましたが、でもやっぱり心配・・・
ラッキーなことに、脳性麻痺センターがある町の学校区は比較的レベルが
高かったので、もうひとつ別のレベルの高い学校区の不動産物件と
比較検討して、結局、脳性麻痺センターがある町に住むことに決めました。
近所に学校があるからと言って、自由に通い始めることができるわけではなく、
先に書いたようなプロセスを経て、学校と受けられるサービスが決まるため、
通えるようになるまで、1~3ヶ月程時間がかかってしまうのです
理学療法や作業療法などのリハビリは、日本では病院で外来を受診する形で
受けますが、こちらでは学校で提供されることになっています。
なので、学校に行けなければ専門家によるリハビリも受けられない・・・
前回はあせってしまいましたが、今回はすでに経験済みのお約束事だったので
どーんと構えて、家でストレッチしていました
これから障がいを持ったお子さんと渡米される方々に、少しでも参考になればと思います。
