え、スルメ?
中学生時代のある日
最強モテ女Mが言い放った。
「噛めば噛むほど味が出てくる女にならないとダメ!スルメみたいに!」
「男を安心させない!ギャップが大切!いろんな面を見せるのよ!!」
Mから激アツ恋愛講義を受ける私。
事の発端は、Mの彼氏とM、私の三人で遊ぶ日。 Mが遅れるとのことで、Mの彼氏と先に会っていた。
Mの彼氏「Mってさ〜、俺のこと本当に好きなのかな?なんか聞いてる?」
私「全然余裕で好きだよ!いつも○○くんが〜♡って言ってるよ!」
Mの彼氏「え、マジで?安心したわ〜」
男の人でも不安になるのね。
二人の仲を無事に繋いでやったわ♡
と心が温かくなっていた。
その後Mも合流して、普段どおり遊んでM彼氏とバイバイしたあと
私「あ!そういえばさっきMの彼氏に相談されたから、安心してって言っといたよ」
M「・・・は? なに勝手なことやってんの?」
え、なんかめちゃくちゃ怒ってる。こわっ。
M「不安にさせたくてアレコレやってんのに台無しなんだけど怒」
私「え、ごめん・・・(?)」
M「あのね、男は不安にさせてなんぼ。じゃないとすぐ飽きるから。
ハマらせるには噛めば噛むほど味が出てくる女にならないとダメ!スルメみたいに!
男を安心させない!ギャップが大切!いろんな面を見せるのよ!!」
私たちが中学生のころ
いわゆるポケベルとPHSの世代。
情報源は雑誌や漫画。
こんなハイレベルなことは女子向けの雑誌には滅多に書いてなかったので、心底驚いた。
私「じゃ…じゃあ私も男をハマらせるには・・・?」
M「スルメのような女になれ!」
Mいわく、色んな面があってギャップで胸を撃ち抜く、それがスルメらしい。
あいにく私はウラオモテがあまりないノーマルタイプ。
『凛香をいかにモテさせるか』という緊急会議が始まった。
私の場合、突然変なことを言う一面があるので
M「あんたは不思議ちゃんをベースにして、たまに笑いを掻っさらう、実はキレ者キャラでいこう」
会議ではそう決まったが、どうしても進捗に問題が出る。違和感を感じるからだ。
私は不思議ちゃんになりきれなかった。
キレ者でもないので何もかも間違いだ。
この後もトライ&エラーを繰り返した。
ギャップとは?と悩んでいる私を置いて
Mはスルメの精神で
次から次へと男を沼らせていく。
続く
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