こんばんは。
いつも読んで下さっている皆様、ありがとうございます。
今日も体調、イマイチです><
本当はあと1回ぐらい、イタリア展行きたかったんですけどね…。
そんなわけで、今日も1日実家にいました。
すると母が、
「森公美子の実家って旅館なんだってねぇ」
と話しかけてきました。
見ると母が読んでいたのは、読売新聞の日曜版に載っている「味な話」。
9月は森公美子さんだったんですね。
森さんが、仙台市の旅館の娘で、普段、旅館の料理を食べていたと言う、なんともうらやましい話が載っていましたw
その一方、お友達の家で食べた市販のミートソースやインスタントの中華調味料を使ったチャーハンに大喜びしていた話なども。
ようするに森さん、食べることが本当に好きなんですね^^
その一方で、中学生の頃、自分とお兄さんのお弁当作りを通して、食べさせることが大好きな話も。
「一番だしの味は体にしみついていますし、二番だし、三番だし、昆布だしの違いも、自分の目、耳、舌で学びました」
(2014年9月7日 読売新聞日曜版「味な話」より)
…すごいな、森さん。
そんな森さんが作る料理は、絶対に美味しいに違いない。
また、9月14日の記事には、声楽家を目指し留学をしていた頃の「食」との出会いの記事が書かれていました。
町に一軒だけあった中華料理店のご主人から生姜を分けてもらって「生姜焼き」を作ったり、餃子づくりを教わった話。
そしてミラノで同じアパートの上の階に暮らしていたナポリ出身のおばさんから美味しいトマトソースの作り方を教えてもらった話など。
そして森さん、今も、その味を忘れず、日本のお友達に作ってあげている話も。
森さんの料理との付き合い方、そして、料理を通しての人との交流の仕方が、とても深く、温かい。
ただ、私の心に一番突き刺さったのが、今日、9月21日の記事でした。
「空腹が満たされれば味はどうでもいいと思っている人とは、ご一緒したくありません」
全く同感だと、思いました。
それともう一つ、障害を持つ方や年輩の方の食事について、心配りをされている話も。
森さん、ご主人が交通事故にあわれてから、「刻み食」「とろみ食」を学ばれたそうですね。
読んで思い出したのは、私の祖母。
祖母が亡くなってからだいぶたって、恵比寿「賛否両論」笠原マスターの料理教室へ通うようになり、
「すりながし」
という料理を知った時、
「おばあちゃんに食べさせてあげたかったな」
と思ったんですよね。
私の祖母、食べるのが大好きだったんです。
その祖母が晩年、入院先のベッドで、体が動かせなくなっていたにも関わらず、
「お寿司が食べたい」
と話したことがあったんです。
そんな祖母を見て、お年寄りが、最後まで「食」を心から楽しめる世の中になったら、とても嬉しいと思いました。
でも、振り返ると、私自身の「食」に対する姿勢で圧倒的に足りなかったのは、
「自分の目、耳、舌で学ぶ」
ことだと大反省しました。
今、森さんのコラムに出会えたということは、私自身の食に対する姿勢を、変えるべき時が来たってことなのかもしれません。
来週が最終回な森さんの「味な話」、忘れずに読みたいと思っています。