5月3日は栃木県宇都宮市にある大谷(おおや)資料館に行き、若竹の杜で1泊してきました。

 

あの有名な大谷石の採石場跡に作られた巨大な地下空間が広がる資料館です。

朝早くに出発しましたが、5月GWとあって高速道路はまあまあ混雑していました。なんとなくイメージですが採石場だしレジャー施設でもないわけでGWに人が大挙して押し寄せるところではないと思っていました。

しかし開館9時直後の到着で駐車場はほぼ満車、誘導員がたくさん出ていました。あと5~6台遅かったら駐車待ちの列に並ばないとならないところでした。

 

大谷石は、お金持ちの家の塀によく使われている(個人の感想)黄緑がかったクリーム色の石です。流紋岩の角礫に火山灰が混じってできた凝灰岩で、加工のしやすい柔らかさが特徴です。江戸時代中期から本格的な採掘がはじまったというので長い歴史があります。

まず施設に入ってすぐに目立つ岩塊。まるで巨大なティラミスみたい。

 

 

中に入るとひんやりして外の暑さを忘れさせてくれます。所々に採光のための縦穴なんかもありましたが、内部の電飾がなければかなり暗いのではないかと思います。そして最近よくやっているゲーム、マインクラフトそのものです。

 

大谷石の分布や、歴史、切り出すための道具~機械の展示などなかなか楽しめました。

ツルハシによる露天掘りがメインの初期の頃に撮られた写真や、使われたツルハシそのものが展示されています。小学1年か幼稚園年長くらいの男児に展示物の説明を求められたので解説してあげました。漢字は読めないけどフリガナは読んでいたのでそのくらいの年齢だと思います(帽子に小さい三角の耳もついてましたし)。説明するとくっついてくるので、後ろでもっと小さい子を抱っこしているお父さんからあまり離れないくらいの速度でみていきます。

私「これはツルハシ。石を削るのに使ったんだって。マイクラにもあるよね」

男児「!。剣もあるんだよ!」

男児の父「すみません、説明していただいて」

小学生男子は全員マイクラ知っている説が検証されました(笑)。

 

見学が終わって、若竹の杜に移動してタケノコをふんだんに使った豪華な昼食を取って、受付へ。宿泊者は竹林の見学料が免除されます(というかコミコミなんでしょう)。キャンプチェックイン時間にはまだ早かったので、宿泊者である旨を伝えて、その時間まで竹林見学しました。

ここは竹をテーマにした施設で、竹細工の体験ができたり、タケノコ掘りができたりします。昔は竹林なんて身近な存在でどこにでもあったものですが、最近はあまり見かけません。近くで竹を切ってきて、父にタケトンボやシノ鉄砲作ってもらったり、竹ひごを買ってきて飛行機や凧を作ったり、子供の頃には玩具に必要な素材としての価値がありました。

それをみんなお金を払って竹林を見ているわけで不思議な気分になります。

 

ただ、キャンプはユニークでこの体験は初でした。竹林にハンモックを張ってそこに泊まります。オートキャンプ場ではないので、入口で貸してもらえる台車に自分のシュラフやイスやテーブルを積み込んで竹林内に運んでいきます。小さな脚立を使ってハンモックに入り込みます。

日中は暑かったのでチャックでついている内側の布を外し蚊帳のようにして寝ました。ハンモックはしっかり密閉できるようになっていて真冬でもきっと暖かいはずです。サラサラと竹の葉擦れの音がする中で過ごす気持ちいい体験でした。

 

夜はライトアップされていてなかなかきれいで楽しめました。

翌朝。撤収直前。画面左のタケノコ、成長速いの知っていたけど一晩で10cm近く伸びててびっくり。

 

近くの道の駅うつのみやろまんちっく村にある温泉入浴チケットがついていたので翌日朝一で温泉入ってから帰宅しました。星とは関係ないこういったキャンプ(実は日本遺産を中心にめぐっている)もなかなかいいものです。