日経サイエンス2024年4月号の特集記事「ついに発見 アインシュタイン・タイル」を読んで、さっそく行動。

 

50年間だれも見つけることができなかった強非周期的モノタイル 別名「アインシュタイン・タイル」。

ドイツ語で「ひとつの石」Ein stein からもじって付けられた名前だそうです。

なので物理学者アルバート・アインシュタインとは無関係です。

 

大昔からタイル張りの問題「平面をひとつの図形で埋め尽くすことができるか」というのがあって私も学生のころ読んだ本で知っていました。三角形や四角形や六角形で埋め尽くすのは簡単で、いずれも周期性があってどれも平行移動で同じパターンが出現します。問題は、周期性が無いのに1種類のタイルで平面を充填できる、そんなタイルがあるのではないか、ということでタイル探しが始まったわけです。

 

学生のころ読んだその本には、2種類のタイルならできそうだということで、天才数学者ロジャー・ペンローズが考案したペンローズ・タイルというのが紹介されていました。それから長い年月が経ちましたが、図形愛好家のデイビッド・スミスさんが2022年11月についに発見、数学者がすぐにアインシュタイン・タイルであることを証明して記事となったわけです。

 

まずはCADを使ってタイルを作成。

3Dプリンタ用に編集。中心の精度がよく出るあたりで一気に7枚作成。

1時間ほどかけて3D印刷。背景は日経サイエンス記事。このタイルはスミス帽とも呼ぶんだそうです。

 

並べてみてわかったのは、隙間なく並べるのはそんなに難しくはありませんが、やさしくもないということ。

安く売っていたら欲しいかも。