6月最終週、飛騨高山へ観光旅行に行きました。6月30日~7月2日は野麦峠近くの高ソメキャンプ場でキャンプ予定でした。
高山は地酒と飛騨牛が有名で、歴史ある建物も多く、外国人観光客でにぎわっていました。ホテルは高山駅前にあり、冷蔵庫、調理器具付きキッチン、洗濯機、風呂、が付帯しており長期滞在に向いたレジデンス型。3泊4日しました。
岐阜県なので行きに約5時間かかりました。高山市内観光、朝市での食べ歩き(だんごや飛騨牛串)、飛騨牛寿司、飛騨牛焼き肉などを堪能。
水曜日は、「白川郷」に初めて行きました。あの高さのある茅葺屋根の理由は、豪雪と養蚕によるものでした。
宿に帰って乾燥まで全自動の洗濯機で衣類を洗濯。夏でも衣類荷物を減らせるのはいいです。
木曜日には、道の駅に併設されている「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」に行きました。
入場無料ながら、展示が充実しています。なぜここにンデ(NDE=Nuclear Decay Experiment=核子崩壊実験)を作ることになったのか(カミオカにできたNDEなのでカミオカンデ)、そして超新星爆発で発生したニュートリノをとらえることに成功してノーベル物理学賞受賞に至ったか、など映像と模型展示とゲームで理解できるようになっています。神岡鉱山は亜鉛の採掘をしていたことを初めて知りました。亜鉛が出るような硬い岩盤だからこそカミオカンデの巨大な超純水タンクが作れたのですね。
そういえば、ニュートリノを探すためじゃなくて、素粒子の標準理論から予言される陽子崩壊を確認するために作られた実験装置だというのを書いていて思い出しました。そしていまだに陽子崩壊は検出されていないので陽子の寿命は長くなるほうに更新中。
光電子増倍管。
一通り展示を見終わり、最後に質問箱投書テーブルで紙に質問を書いていると、係の方が今わかる分お答えしますということになり、いろいろ話を伺うことができました。1円玉を全部エネルギーに変換するとおよそ9兆ジュールになる、なんて質問とは関係の無い小話も印象に残りました。カミオカンデに研究にきている学生さんか研究員の人がボランティアで館内対応しているのかなと推測しました。ちなみに私の質問は、3種類のニュートリノ(電子、ミュー、タウ)に質量があって(私の最新の知識では6eVくらい)波長が異なるなら(実際異なるのでニュートリノ振動(うねり)が起こる)、それぞれ質量にも差があるのか、でした。
私の知識の最新は5年以上前なので(^^;)、もしかしたら既知のことに対する質問であることを期待していました。答えは、6eVくらいはあるのではないかで、まだ確定していないんだそうです。そして3種類のニュートリノを見分けるのは反応のしかたであって、質量差で見分けるのではない(電気的に中性だし、他素粒子との相互作用がほとんど無いので質量差で見分ける方法なんて無さそう)ということでした。
カミオカラボでのお土産。素粒子Tシャツと、CP破れバッグ。
6月30日の朝に、高ソメキャンプ場から大雨災害のおそれありで閉場の電話があり、急遽予約なしでも行ける山梨県の道志の森キャンプ場に変更していくことにしました。初見殺しのキャンプ場、ブッシュクラフトの聖地、とも言われてるのを後から知ったのですが、到着してからトイレに行ってトイレットペーパーがいっさい無いので困りました。水洗なのでなんとかなりましたが、ポットンだったら周りの葉っぱを探す必要があったかも。トイレットペーパーを芯ごと盗む人がいるので置かないことにしたんだそうです。受付で50円で売ってくれますので持参してこなかったら忘れず買いましょう。
設営時は雨だったので雨合羽を着て作業、その後も土砂降りだったり小雨に戻ったりで、終始雨キャンプでした。
深夜3時ころになると、トラツグミ(鵺=ぬえ)の鳴き声が、ヒィー、ヒィーと聞こえてきて都心から近いこのあたりでも意外に自然豊かな森であることがわかりました。
飛騨牛を買ってきているので、炭火で飛騨牛バーガーを作ったり、高山みそを使ったみそ汁を作ったりで、キャンプ飯もおいしかったです。
帰りの日だけは朝からよく晴れました。キャンプ道具をプールわきの石畳に広げて乾かすことができたのは良かったですが、この作業自体が熱中症になりそうなくらくらする作業でした。
久々に観光とキャンプ、どちらも大賑わい、まだ油断できませんがコロナ以前に戻りつつあるように感じました。