11月19日から10日間の長期旅行です。
うち奥がだいぶ前から計画を立てて予約を入れていたところに、旅行支援が始まったのでかなりのお得感ある旅行になりました。
いきなり北陸だと遠いので行きと帰りに長野泊が入っています。そして中日にはテント泊もしました。
最初は長野方面に行くので関越道から藤岡JCTで軽井沢方面に分岐します。このJCT手前で危うく車をぶつけられそうになりました。3車線中央をのんびりマイペースで進む空色の小型車(VitzかFit?)が前に見えました。前をだいぶ空けて中央車線をマイペースで走っているので(そんなにゆっくりなら一番左を走ればいいのに迷惑な)、きっと初心運転者なんだなと思っていました。
私たちは藤岡JCTで軽井沢方面に行くため一番左車線を前後ペースを合わせて走っていました。しばらくその車と並走状態が続いていましたが、JCTの標識に気が付いたのか突然右から幅寄せしてきます。真横に私たちの車があるのにまったく左を見ないでどんどん寄せてきます。自車のドアミラー下ぐらいに相手の車前端がぶつかりそうです。かなり驚いて私は左の路側帯に半分くらい入って避けましたが、幅寄せは終わりません。これは相手から自車が見えていないに違いないと思ったので、相手から斜め左前に見える位置までアクセルを踏んで進みました。
これでやっとわかったらしくあわてて速度を下げて元の車線に戻ってくれました。バックミラーで見ると小型車の運転手は見えませんが、助手席に縦横パンパンに大柄なおばさん(おじさん?)が見えました。車線変更のときはバックミラーだけでなく左右の死角を首振って確認しないとなりませんが、助手席に大柄な人が乗って視界を遮っている場合も危険ですね(助手席の人は運転者に注意できなかったのかも疑問)。クラクションをすぐに鳴らせばよかったとは後から思いましたが、普段鳴らし慣れていないのでとっさにできませんでした。しばらく心臓のどきどきが収まりませんでした。もしアクセルを踏まずに慌ててブレーキかけていたらドアミラーは折られていたと思います。そのあとは順調で高速道路を小布施PAのETC出口から出て宿に向かいました。※同じ光景を最終日前日長野市内片側2車線で直前を走る軽自動車が見せてくれました。巻き込まれるところでした。幅寄せされた車はクラクション鳴らして助かっていました。しかしなんで左右確認しないかな(怒)!。
最初の宿は長野県小布施(おぶせ)町のフランス食堂、2階がペンションになっています。裏の駐車場に止めさせていただいて町内観光です。
大きな栗の木かと思ったら、メタセコイヤの木でした。
小布施は栗が名産だそうで、お昼は栗おこわとお蕎麦と天ぷらのセット。
北斎館を見学して夜は栗おこわ弁当、翌朝は宿泊ペンションの朝食クロワッサンセット、ヨーグルトとソフトドリンク付きでした。
晩年の北斎のスポンサー的な役割をした高井鴻山が小布施町の人であり北斎のために家を建てて厚遇したので小布施町は北斎ゆかりの地になったようです。北斎は北極星、北斗七星にちなんだ名前だそうです。
北斎は幼少の頃に貸本の絵に興味を持ち、木版彫刻屋に丁稚、18歳のときには浮世絵師に弟子入り、本格的に絵を描き始めます。私の印象に残ったのは、90歳で亡くなる直前に自分を評価して「70歳までの絵は大したことはなかった、あと5年天が生かしてくれたなら本当の絵師になれたはず」との逸話。肉筆画による人物のダイナミックで精緻な表現は、現代の冒険やアクションマンガ家が描くようなそれで、何度も展示に見入ってしまいました。
次の宿へ向かう途中、葛飾北斎が天井に描いた八方睨鳳凰図(はっぽうにらみのほうおう)を岩松院(がんしょういん)に見に行きました。解説員の方がいらして21畳分の広さのある天井画をどうやって描いたのか話してくれました。最初に下絵を描いて方眼に分割して拡大複写したらしいです。お寺の中は撮影禁止なので鳳凰図はWikiなどでどうぞ。下の写真は岩松院。
次の宿泊地は石川県金沢市で2泊、最近の設備のよいホテルはエレベータもキーカードをかざさないと停止階ボタンを押せません。温泉もしかり、女性用ドアはさらにパスコードの入力が必要です。ホテルでもらった旅行支援クーポンでお寿司を食べに行きました。最初に尋ねた店がネタ切れで終了、次のお店が2時間待ちでした。
香箱(こうばご)ガニ。ズワイガニのメスだそうです。
のどぐろの炙りが特においしく待った甲斐がありました。
夕方は金沢21世紀美術館の無料部分を見学しました。
ホテルに帰ってきましたが昼食が2時間待たされて15時半くらいだったのでお腹がすいていません。部屋にあるホテル案内を読んでみるとなんと21時半から夜泣きそばと称して無料でラーメンの提供があります。ちょうどよいのでこれを晩御飯にしました。
翌朝はひがし茶屋街に行きました。
抹茶をいただいたり、モンブラン食べたり、金箔のお店をみたり、アクセサリーをみたりして楽しみました。
茶屋街近くにある泉鏡花記念館にも立ち寄り。
次は兼六園を見学、庭園の中にある食事処に昼食のため寄ると団体客が入っているので1時間待ちになるけどよいか聞かれます。実際は15分ほど待たされて注文を取りに来てくれて、注文後は15分くらいで食事を運んでもらえました。
待っている間に兼六園の由来を知ることができました。庭園が備えるべき特徴「宏大(こうだい:広々とした様子)・幽邃(ゆうすい:静寂と奥深さ)、人力(じんりょく:人の手が加わったところ)・蒼古(そうこ:古びた趣)、水泉(すいせん:滝や池)・眺望(ちょうぼう:遠くを眺めること)」の六勝を兼備することから命名されたそうです。それぞれが反対の性質なので、例えば宏大と幽邃は広大さを求めれば静寂さは少なくなるので兼備はできないものなのに、ここ兼六園ではそれがある、ということだそうです。
時期が良かったのか紅葉が美しかったです。
雁行橋↓
虹のようなもみじ↓
そのまま金沢城も見学。石川門↓入口の石垣の積み方が左右で違うのが珍しいそうです。右が新しい技術で積んだものだそうな。
金沢城内も紅葉がきれいでした。
翌朝は金沢21世紀美術館の有料部分を見学です。
プールの中を見学者が泳いで見えるような作品があって、NHKの日曜美術館がちょうど取材に入っていました。
もしかしたら近々TVに私たちが映されるかもしれません。
次は輪島市のペンションに宿泊。チェックインのあと夕方から白米千枚田(しろよねせんまいだ)のライトアップがあるというので行きました。あぜ道が太陽電池パネル付きLEDで縁取られ、ピンク色が幻想的でした。
宿の駐車場へ戻るとすでに真っ暗、暗い駐車場にバックで駐車しようとしたところ、まったく見えなかった側溝に脱輪してしまいました。自力では戻せないのでJAFに救援依頼、15分くらいで駆けつけてくれて脱輪したタイヤをジャッキアップしてもらい助けられました。高速道路でタイヤパンクして以来のJAFでした。
救援されたあとは旅行支援クーポンを使ってお寿司とビールでほっと一息。
翌朝は輪島朝市でフグとマグロの干物を購入しました。この日のキャンプ晩御飯用です。
朝市通りに謎の廃美術館。数千万円の美術品が10年くらい前までは展示されていて入場料500円くらいだったらしいです。
太った猫。朝市の売れ残りを総取りしてるのかも。名前を漆で入れてくれる輪島塗のお箸も購入。
日中の千枚田を見てここで収穫されたお米を買い、塩の駅「輪島塩」に立ち寄ります。
塩田での塩の作り方を説明してもらいました。ニガリを舐めたり、塩水を担ぐ体験ができました。
後ろの40kgくらいの桶は担ぐことができましたが。
手前の70kgは無理でした。(腰痛あるので無理せず)
続きます。