11月5日から1泊。
初のソロ(?)キャンプです。
夫婦別々に同じ場所にソロキャンプを申し込みましたが、奥は急な仕事が入ってしまい前日キャンセルし当日は私が単独で行くことになりました。
家から15km程度しか離れてないので星の観望には全く候補にすらならないキャンプ場ですが、昴くん一家がオートサイトを確保できたので参加を決めました。
キャンプ場のチェックインは11時~14時で、受付けは少し前の時間からでも大丈夫なようです。家を9時40分に出発し入曽駅近くの道路工事渋滞に巻き込まれ10時半に智光山公園テニス駐車場に到着。いつもは40分程度で着くところ50分かかりました。ときどきここでテニスをやっているので時間の見積もりは大体正しかったようです。受付けまで歩いていきソロキャンプ料金2000円を払います。窓口は丁寧でフリーのWi-Fiがあることや第8回智光山公園わくわく公園まつりが11月5日(土)6日(日)で行われることなどチラシ付きで教えてくれました。公園まつりがあることは事前に昴くんお母さんからURLリンクをもらっており駐車場が混みあうことを予想しての早い出発でした。
キャンプ場は受付からは対角にある遠い反対側です。智光山公園は広いので車で反対側まで移動です。そこで再び管理者に受付票を見せてチェックイン完了となります。11時5分前くらいで少し早かったのですが、すでに4番目のチェックインでした。昴くん一家がオートサイト5番に泊まることを知らされていたので、早めにチェックインしてソロキャンプ場内で5番に一番近い位置を確保しました。
いつもだったら2人でテントやタープを設営しますが今回はソロキャンプ。グランドシート敷いて、椅子やコット(寝椅子)やテーブルを組み立て、ワンポールテントを立てたら汗だくの1時間、12時になってしまいました。お腹も空いたのでお昼兼買い出しにサイボクの森に向かいます。距離は750m、徒歩約10分で着きました。とんかつバーガーと豚唐揚げ、GP(サイボクゴールデンポーク)コロッケ、晩御飯として吊るしベーコンを考えていたのでベーコンブロックを購入。とんかつバーガーは昼食、唐揚げとコロッケは昴くん用にとっておきました。
この日は学校の演奏会があって13時下校、チェックインが14時までなのでお昼を食べる時間が無いと思い、お腹を空かせていたら可哀そうなので買い置きました。戻ってすぐに無洗米2合を450ccのおいしい水に浸漬し晩御飯に備えます。夕方までお米を水につけておけば多少のミスでも芯が残ることはないらしいです。
お昼を食べて、紅葉を見ながらコーヒー淹れてゆっくり飲みます。天気も穏やかな晴天でこの時間が最高です。
ただ、少々問題のあるグループが目の前に現れます。軽自動車2台に分乗してきた大学生くらいの男4人組。貸出しリヤカー2台のうち1台に若者一人が乗っています。引き手が手を離すとバランスが崩れて傾き激しく音を立てます。すぐに飛び降りてさらに反対に傾き大きな音を立てます。小学生がリヤカーに乗ってお父さんに引かれるのはたまに見かけますが大人と子供では体重がだいぶ違うのでへたしたら貸出しリヤカーが壊れると思います。若者は一人だと比較的常識的行動を取りますが4人集まってはダメですね。深夜0時ごろにサッカーボールを出してサッカーもしてましたし、禁煙の公園内で、このグループの数名が喫煙者らしく軽自動車に隠れてタバコを吸っていました。まだコソコソ吸っているのは禁煙エリアなのを知ってのことだと思いますが、まずは簡単なルールが守れない体だけ大人、中身は子供といったところでしょうか。
それはさておき、15時になって昴くん一家が到着しました。8月のキャンプからたった3か月でキャンプ用品をほとんど揃えてしまったようで、車の中はぎっしりでした。すぐに昴くんは私のテントに遊びに来てくれて、自分のリュックから遊び道具を出し始めます。唐揚げを勧めると食べていましたが、あとから聞くとサイボクでしっかり食べた直後だったようです。
お母さんからイベントのクイズ大会があるから昴くんを連れていって欲しいとの依頼があり、一緒に行くことにしました。ご両親は初の自分テントの設営です。15時半からクイズ大会の予定がスケジュールが押しており、ひとつ前のプログラム「顔面紙芝居ピカ」の大道芸が始まったところでした。「おへそのうた」紙芝居の「へそへっそ♪へそへっそ♪お~へ~そ~よ~♪」から始まって、いろんな妖怪コスプレで子供たちを怖がらせる「どうだ~こわいだろう~」に対して「ぜんぜん、だいじょうぶ~」と子供たちに応じさせる寸劇です。
大きな声で「ぜんぜん、だいじょうぶ~」と言えた子には厚紙とハトメでできた妖怪人形がもらえます。全然大丈夫に違和感を感じるのは私が古いせいでしょう。本来「全然」のかかりには「~では無い」で結びます。全然から始まったら否定形で終わるのが正しい(正しかった)ので、「ぜんぜん、もんだいない~」のほうが良かったなぁ。全然オッケーなど言われて違和感ある人、私と同類です^^;
昴くんは席から離れて演者近くまで行って「ぜんぜん、だいじょうぶ~」猛アピール、ずっと景品をもらえるのは席に座っていた子でしたが、最後の妖怪では押しに負けた演者と昴くんが差し向かいで「どうだこわいだろう」「ぜんぜんだいじょうぶ」の大声応酬となり景品をもらってました。後日、皆既月食を一緒に観望したのですが「へそへっそ♪」が耳タコなんだそうです。
16時近くなってクイズ大会が始まり、最初はお昼は何を食べたか子供たちへのインタビューでした。他の子がランダムに選ばれて受け身でインタビューされるなか、昴くんは手を挙げて積極的に話しをしたい様子。結果マイクを向けられて、「サイボクで、もつ煮込みとステーキ丼を食べました」と応じます。「すごーい、お金持ちのおうちかな」と言われ「そうです!」ときっぱり。「お友達になりたい」とインタビュアーが言ってました^^;このとき食べたばかりでさらに唐揚げ食べたのかとわかりました。
クイズ内容は2択勝ち残りで、智光山公園のデザインは公募だったとか、テニスコート面数とか、智光山という山はあるか、などで最後の問題で外れたので景品のお菓子はもらわず帰りました。
15時から1時間以上経過しているのでテントは張り終えた頃かと思っていましたが、やはり最初は四苦八苦するもの。ほんの少しだけお手伝いして、私と昴くんはうちのテントでインディアンポーカーをやってました。
キャンプ始めた頃はテントだけ張って完了で、隣の人からタープの張り方教えてくださいって言われて、タープって何?という状態だったのを思い出します。今はYouTubeでキャンプ動画が溢れているので実際にキャンプしなくても知識は豊富に得られる時代になりました。
夕方暗くなるまでは、キャンプ場内の丸太や岩を動かして昆虫採集でした。森の中の朽ちた丸太を動かして出てくる虫ですから、あまり好き好んで見つけるべき昆虫はいません。カメムシやゴミムシやミミズなどがメイン、ミミズがいるのでモグラ塚もあちこちにできてます。近年問題になっている猛毒のカエンタケはナラ枯れを起こした木の根から生えてくるそうで、智光山公園ではカシやシイやナラの木の周りにスポンジ状の青いテープが巻いてありました。カシノナガキクイムシという5mm程度の昆虫のメスがナラ枯れ菌が詰まった袋を背負って菌を拡散させるそうで、その菌に感染して木が枯れてしまい、枯れた木にカエンタケが生えるのでその対策ということみたいです。
夕方、月と木星が並んで明るく輝いているので急いで天体望遠鏡を組み立てました。設置場所まで重いパーツを運ぶのを昴くんが手伝ってくれました。おかげで15分かからず組み立て終わり、みんなで木星と衛星、月を観察しました。昴くんは1年前よりひとまわり大きく成長してアイピースまで目が届くようになりました。
18時半ともなると暗くなってきて、昴くんちでは焚火と焼肉が始まりました。それぞれ食材を自分が食べられる分だけ作り、少しずつおすそ分けしましょうと連絡をしていました。私は、バーボンステーキと栗ご飯を作って、あとは焚火でマシュマロを提供。一人だと時間の制約も大きくてたいしたものは作れませんでした。いつもは奥がキャンプご飯はやってくれるのでソロキャンプの大変さがわかりました。昴くんちからいろんな焼肉やアヒージョやカシスオレンジなどたくさんいただいてお腹いっぱいになりました。うちの調理器具や食器はお母さんが洗ってくれたので私はだいぶ楽をさせてもらいました。
食事中は昴くんカメラの録画機能を使ってYouTubeごっこ、2本録画しました。「こんばんは、今日は智光山公園でキャンプをしています。そして特別ゲストに○○さん(私)をお呼びしています」「こんばんは、今日はよろしくお願いします」「・・・」とやりとりが続き、司会の昴くんがなかなか弁が立つせいか面白い出来です。NaSuMiチューブだそうです。
私の調理中だけは昴くんは誰とも遊べないので(ご両親も調理中)、うちのテントに入って顔だけ出してお絵描きしてました。題材は私で上手に描けてました。
夕食後はとても広い昴くんちのテントで将棋崩しや回り将棋をしました。
夕食の後片づけが終わったご両親も加わってアルゴベーシックとゴキブリポーカーをして12時近くになり初日は解散です。トイレに行く途中、火星が天高く昇り、すばるも天頂にぼんやり見えました。快晴の冬空なら意外と星が見えることに驚きました。自宅ベランダでは街明りが明るすぎるということです。寝る前に昴くんがうちのテントに泊まりたいと駄々をこねてお母さんに諭されてすごすご自分たちのテントに入っていくのは面白かったです。
翌朝は5時半頃となりのテントからコソコソ話声が聞こえてきます。トイレに行きたくなった昴くんとお母さんのやりとりみたいでした。朝日が射してきました。
私も6時にテントから出て天体望遠鏡の撤収作業開始、朝食に関係ないものをどんどん畳んで行きます。炭の残りかすを捨てて焚火台も畳みます。
サイボクで買ったブロックベーコンは昴くんちで焼いてもらいました。昴くんちは2泊なので朝食に余裕があるので甘えさせてもらいました。クラムチャウダーや炙ったフランスパンをいただきました。私が提供できたのはコーヒーとココアくらい、8時からは昴くんとアルゴベーシック、2連敗でした。左手側から小さい数字のカードを伏せて並べるのですが、左と言われてどっちが左手か両手を並べて見て確認する昴くんの所作がとてもかわいいのでいつも注目してしまいます。
9時からは昴くんにもペグ抜きやグランドシート雑巾がけを手伝ってもらってテントを撤収、なんとかチェックアウト10時には車にすべてを積み込み完了です。
僕、学校で雑巾がけ係だからできるよ!と嬉しいことを言って手伝ってくれます。
これは火消し壺。炭を使って暖を取ったり調理をしてきた日本古来からのアイテム、炭の効率良い利用ができるので連泊の場合はあると便利です。体積のかさむ火消し壺、買う人いるのかな、なんて我が家で話をしていたらお隣さんが持っていたというオチ。
2日目朝からすぐに炭に火を起こしてました。
この日も昨日に引き続き公園まつりイベントが開催されています。ご両親から昴くんと一緒にフリーマーケットへ行ってほしいと依頼されているので一緒に車でテニスコート駐車場まで行きそこからフリーマーケット場まで徒歩で向かいました。
途中のホタル園のあたりでトリックアート。
座っているようにみえて実際は・・・
会場のひょうたん池までは20分くらい木道や舗装道路を歩く必要があります。この日は来場者も多くて途中の動物園入口もかなり混雑していました。
動物園入口近くの道で飛び出している枯れ木に私の太ももがぶつかって思わず「あ、痛っ」と声を上げると、「○○(私の名前)さん、大丈夫?」って昴くんが駆け寄ってくれます。そして出っ張った枯れ枝を茂みの中に押し込んで他の人にも当たらないようにしてくれました。動物園入口で顛末を見ていた女性客たちから「やさしい~」「かわいい~」と昴くんをほめそやす声が聞こえてきて、「昴くん大人気だったね」と私が言うと「うん、そうだね」と少し得意顔でした。10時40分くらいにフリーマーケット会場に着くと、11月のお小遣い600円を全部使い切るつもりらしく、最初から飛ばしていきます。いきなり1店舗目で300円のくじを引き、ざんねん賞でした。
ただ残念賞の景品は選択肢が広く、吸盤付きの矢を飛ばせるおもちゃのボウガンを選んで満足だったようです。他にもスパイファミリーのカードくじを引いたり、カラビナとナンバー錠を買ったり、ポケモンハウスみたいなものを買ったりして楽しかったようです。
買ったカラビナを私と奥用にひとつずつ計2つをくれました。お宝共有です。
会場へ向かう途中でザリガニを捕まえようとしている親子がいたのですが、「何してるの~?」「ザリガニ捕り」「2匹捕まえたらぼくに1匹わけてほしいなぁ」など交渉開始して長靴履いてないのに水路に入っていこうとするので止めました。
会場からキャンプサイトに向かう途中の池には大きなコイがたくさん泳いでいます。ちょうどキャンプでパンを持ってきているのでコイにあげてみました。
私が帰ったあと、たくさんの鴨を見に行ったり、実際にザリガニを捕まえたりしたようです。ただザリガニはカラスにさらわれたらしいです。
キャンプ場に戻るとすでにお昼近く、焼きそばやルイボスティーをごちそうになりました。うち奥へのお土産にと焼き芋までいただき感謝に堪えません。2日間とも歩数が1万2000歩を越えうちに帰るとシャワーを浴びてぐったり眠ってしまいました。翌月曜の午前中まで疲れが取れませんでした。
元気なお子さんを育てている世のお父さんお母さん、毎日付き合ってるってすごい体力だなぁと実感しました。昴くんと遊ぶのはとても楽しいので次はうち奥にも参加してもらってご飯関係を丸投げして少し楽したいなと思います。
ソロキャンプ場所を借りた楽しいグループキャンプでした。