小学生のお友達Sくんの「れんらくちょう」は星雲の表紙です。
お母さんからこれは「すばる」の写真ではないかと聞かれました。
一見してすばるでは無いのですが、かといって何なのかがわかりません。
JAXA監修とは書いてあるものの星雲の名前がJAXAでもジャポニカ学習帳のホームページで検索しても出てきません。
解像度からオリオン大星雲やタランチュラ星雲のような近いところにある星雲だろうことは推測できました。
ハッブル宇宙望遠鏡 傑作50選 きれいな星雲 といったキーワードを使ってやっとナショナルジオグラフィックで発見できました。引用「2013年4月に公開されたこの画像は、NASAのグレートオブザバトリー計画の、チャンドラX線天文衛星、ハッブル宇宙望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡の3基によって撮影されました。」
小マゼラン雲近くのマゼラニックストリーム内にあるNGC602でした。チャンドラのX線は紫、ハッブルは可視光、スピッツァーの赤外線は赤で着色した合成画像だそうです。恐竜のクチに似ているのも採用された一因だと思います。
大マゼラン雲と小マゼラン雲とNGC602の位置(黄色い丸囲み)関係はこんな感じ。wikiwand の画像拝借。
ステラリウム画像。四角い囲み。小マゼラン雲を中心に「きょしちょう座47番」の反対位置。
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NGC602で検索するとハッブルの可視光撮影版が一番にきます。
南半球の星雲だとなじみも少ないし見つけにくいものだとわかりました。
れんらくちょうの裏表紙なんかに星雲の名称くらい書いてあるものだと思ってましたが違うようです。星雲の名前を子供から聞かれて困っている親御さんがいるはずだから記事にせよ、と説得されて書きました。