6月26日から2泊で、「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場に行ってきました。
西那須野塩原ICから45分くらいの場所にあってアクセスが良い割にはとても自然深いところです。
栃木県の北端、直線で1km北上すれば福島県の南会津町に入れます。
自宅付近の道路工事が2箇所もあって大渋滞、高速に乗るまで1時間もかかりましたが、あとはスムースでした。
途中SAでラーメンを食べて、14時過ぎにはキャンプ場到着。
敷地がとても広く、一区画あたりの大きさも広大です。
阿寺キャンプ場で割り当てられた敷地の5倍はあるかと思います。4人組のお隣さんたちはめいめいテント持参でしたから一区画に4つのテント、1つのタープを張って中央で焚き火をして楽しんでいました。
ファイヤーピットもあります。
ここは自動車駐車場とテントサイトが区別されているので荷物はリヤカーで運びます。
薪は15kg以上ありそうな箱買いで針葉樹が700円、広葉樹が1000円でした。シャワーは使える時間帯は決まっていますが無料です。
設営を終えてアイスコーヒーでまったり。
那須塩原市中が29度で暑かったのですが、キャンプ場は23度程度。木陰に入ればさらに体感温度は下がって快適そのもの。朝晩は15度程度に冷えるのでTシャツ一枚では寒く、ダウンを着込みました。白樺っぽい広葉樹の森で初夏にはさわやかな新緑に包まれます。
晩御飯にはタコやエビが入ったアヒージョとビールに白米、他おいしものばかり堪能しました。今回は天気が曇りで満月期でもあるので星見は完全にパス。それでも天頂付近はときどき雲の切れ間から星が覗いていました。
翌日の午前中は男鹿川沿いの道をさかのぼってみました。
月曜日の朝は快晴でした。お月様も見えます。駐車場は車2台だけ。広大な敷地を2グループで貸し切ってました。
で、本題の「鵺(ぬえ)」
夜中に焚き火を終えて静かになると、遠くから「ヒィー」「ヒョー」と物悲しい口笛のような、錆びたブランコが風に揺れて軋んでいるような、鹿のいびきのような、そんな音が聞こえてきます。音が小さいので遠くから聞こえるように思えますが、もしかしたら近くで鳴いていたのかも知れません。
人間の口笛だとしたら深夜の山中で独りで吹く様子を想像すると怖いですし、誰も使いそうにないブランコだとしても怪談風です。
翌朝、隣のサイトが引き上げたあと、すずめっぽい形の一回り大きい白っぽいまだらのある小鳥が2匹で地面をついばんでいました。あとでわかりましたが、この小鳥たちが犯人だったようです。写真を撮っておけばよかったと後悔。
帰り際、受け付けの人に聞いてみたら、この時期に夜中に鳴くのは「トラツグミ」か「ヨタカ」だろうとのこと。
ヨタカは「キョッキョッキョッキョッ」と鳴くので正解はトラツグミでした。鵺はトラツグミとも読み、近縁のオオトラツグミやコトラツグミは絶滅危惧種でもあるらしいです。
Youtube にあるトラツグミの鳴声はこちら。
初めて鵺の啼く夜を経験したキャンプ場でした。