3Dデータは、拡張子 .STL のものを用意しました。
それをスライサーと呼ばれるアプリで読み込み面データを作ります。
スライサーは3Dオブジェクトの拡大縮小や複製、配置などもできます。重要な機能はサポートの自動付加です。地面から浮いた部分は印刷できないのでつっかえ棒のようなもの(サポート)を地面から印刷して支えます。
それをUSBドライブに格納して、3Dプリンタに挿し、プリンタのメニューから選択して印刷します。
プリンタ本体に記憶装置は無いようで、印刷中はUSBからずっとデータ読み込みが続きます。USBを抜いたらだめってことですね。
最初、座面のZ位置出しをきちんとしてから印刷開始するも、モータの振動がひどく印刷が開始されません。
10分待っても激しい振動が収まらないし、印刷も開始されないのでいったん停止しました。
推測するに、0位置までヘッドが下がらないので強引に行こうとしてステッピングモーターが脱調(空回り)。
調整ネジを緩めてみるとモータの振動が止まって、なにやら上下動の印刷っぽい動きをします。
ネジを締めて開始させましたが、2時間後、レジンバットには薄く固まった残骸があるのみでした。印刷失敗です。
Z位置出しが悪かったことがわかったのでマニュアルにある最初の手引きはちょっと無視してZ位置を1mm程度上げました。
(紙1枚の薄さでZ位置を出すとマニュアルにはあるのですが、紙の厚さもいろいろあるわけで)
最初の振動はなく、今度はうまくスタートを切りました。
2時間後、やっと成功しました。
IPA(イソプロピルアルコール)で洗浄し、自作の紫外線LEDで2次硬化させました。
この紫外線が強すぎたようで、光を強く当てた部分は経年劣化したUVレジンっぽくなってしまいました。
日光に当てる方法が良かったようです。
こういった物体は普通の工作では作り得ないので、3Dプリンタは面白いですね。