12月1日はテカポ最終日、クライストチャーチへの移動日でもあります。
午前中は時間があるので、ダークスカイプロジェクト内のもうひとつのアクティビティ「Dark Sky Experience」に参加しました。
ビッグバンに始まる宇宙の生い立ちと人間とのかかわりをテーマにした展示です。
4つのエリアのうち写真を撮ってよいエリアは2つだけです。
最初のエリアは180度くらい横に円形に広がるスクリーンで宇宙の歴史が上映されます。
音声ナビゲータはマオリ神話に出てくる神様のひとりヒワ。
次のエリア(撮影可)は、恒星の星震学による実体験ができます。
星の震えを周波数を圧縮して手で触って感じることができます。
また模型によって太陽の大きさと地球の大きさが実感できます。宇宙関連の展示物で恒星に触って体験できるものは珍しいと思います。というか私自身は初です。
中性子星の振動周波数はより高いことも教えてもらえます。
その次は、天井からフロア全体に湖が投影されます。うなぎが泳いだり、ワニがいたり、そのうち星が写り込み、マオリの星座の数々が紹介されます。文字を持たなかったマオリでは狩猟に必要な知識、季節を知るために知識が口伝えで継承されるわけですが、そのとき使われるのが星座というわけです。
私が一番印象に残った星座は、死者の魂を運ぶ重要なカヌー「Te Waka o Raki」(テ・ワカ・オ・ラキ)。
これなら日本でも見ることができます。
最後のエリアは、18インチ(約46cm)屈折望遠鏡です。ジョン・ブラッシャーの手がけるレンズで1960年代に保管されていたものが、リストアプロジェクトによって50年の歳月を飛び越えて復活したものです。Brashear telescope で検索すると出てきます。
この天体望遠鏡のレンズは、パーシバル・ローウェルが火星の極冠を発見したり、ウォルター・レイトが土星の輪の研究をしたりするのに使われたものなのだそうです。
しっかりした赤道儀と目盛り環、実際に手動で操作させてもらえます。天体ドームも回転するところを見せてもらいました。
どうやらこの天体望遠鏡が実用になっている予定のところ、全部の部品が揃ってなくて未完成ということでした。もし次回行くことがあったら完成していると思います。
ツアーは「Mo Tato a mo nga uri a muri ake nei」(モタトア・モカウリ・アモリ・アケネイ)の言葉で終わります。
直訳で「全ての人々とこれから生まれてくる子供たちのために」で、全ての人々とこれから生まれてくる子供たちが宇宙との繋がりを思い出せるような綺麗な星空がこれからも続きますように、という願いなのだそうです。
入り口にあった「REHUA」はマオリでは最も偉大な神様のひとり「天空の主」、さそり座の心臓アンタレスを指します。ここでも写真を撮ってくださいました。このツアーのこの回は、私たち2人しか参加がなかったので、いろいろ詳しい話もでき大満足でした。映像も美しくあっという間に終わってしまった感じでした(かなり時間をオーバーしてしまったみたいですが^^;)。
別れ際に、最近流行している中国SFの本を小澤さんに渡してほしいとお願いしました。SF「三体」を読んでいるとのことを聞いたので。
午後は近くの牧場を見学して、15時過ぎにバス停留所でクライストチャーチ行きを待っていると、偶然車に乗って通りがかった小澤さんが声をかけてくれました。ダークスカイプロジェクト建物への道なのでそんなに偶然でもないかもしれませんが。名残を惜しんでお別れし、バスでクライストチャーチへ。このときも日本人の添乗員さんが、名簿を持って確認してくれて、旅行会社を使うといたれりつくせりですごいなーと感心しました。
クライストチャーチではホテル1泊だけ、翌朝は早い便でオークランドで国際便に乗り換えです。ここでも旅行会社から請負のフリーエージェントさん(もちろん日本人)が空港まで送ってくれてチェックインやら荷物の預け入れまで世話を焼いてくれました。
日本について飛行機預け入れ荷物を受け取ると鍵が壊されていました。自宅について中身を確認すると紙切れ1枚が電子パーツ入れの中に入っていました。「充電用バッテリーを発見したから飛行機の安全のために没収したよー」と。
リチウムイオンのような危険なものではなく、単三Eneloop(ニッケル水素)使用の充電器だったのに・・・
SONYのカメラのリモコン用(自作)に使っていた便利な5V給電できるスティック型充電器を失い、手持ちの部品ですぐ代替品を製作しました。
前回も書きましたが、ニュージーランドの天体は、赤道儀天体望遠鏡+カメラで撮りたいものが多すぎる!と思った次第です。
おわり。




