年間降水量が600cm、年平均182日が雨の日というミルフォードサウンドですが、この日は幸運にも快晴でした。
全長16Km、幅3km(最も広いところで)のフィヨルドを行きます。
船の後尾からスタート地点を振り返って撮影しています。中央に見えるのはボウエン滝。ここで1年中枯れない2つの滝のうちのひとつ。
ミルフォードサウンドの電力すべてをこの滝の水力発電でまかなっています。
望遠でも撮ってみます。
前方を見ると左側が切り立った岩山マイターピーク(1692m)。司教の帽子(Mitre)が由来。海底から切り立つ山として世界でも高い部類に入るそうです。
遠く中央に見える滝が2つの枯れない滝のもうひとつステアリング滝。帰りにこの滝の真下に入るとはこのときは知らず。
ライオン山。どう見ればうずくまったライオンに見えるのかわかりません。私には磨崖仏(まがいぶつ)を安置するのにいい場所だなぁと思ったり。
船内に戻るとレーダー海図が常に現在位置を示していて、海峡の地形なんかもわかって面白いです。
ポジションデータをグーグルマップに入力すると、この辺を航行中ってわかります。
人だかりがあったので行ってみると、フィヨルドクレステッドペンギンさん。黄色い眉毛(三日月=クレステッド)がりりしいペンギンです。
望遠が足りませんでした。上の写真から等倍で切り抜き。
船尾にはニュージーランドの国旗がはためいてます。風向きの関係でそのまま撮りましたが、後から裏返しだったことに気がつきました。
前日までの大雨で、両岸とも滝は大盛況でした。
棚のような岩の上に謎の生物。
ニュージーランドオットセイです。入れ違いで甲板にやってきた、中国人っぽいおばちゃんとインド人っぽい娘さんペアに、There is seal ! と教えてあげましたが、シールの発音が悪くて一回ではわかってもらえません。2回目でわかってもらえましたが、There are seals. っていうべきだったよなーと中学生英語レベルの間違い;;
ステアリング滝に近づいてまいりました。どこまで近づくのかと思ったら、滝の下で水を浴びるのでした。これはカッパ着用でないと耐えられません。すぐに船内に避難しました。
マイターピークを正面から見ると、たしかにチェス駒のビショップ(僧侶)に似てます。ちょうど飛行機が通ったので仰向きながら撮影。
乗船時にもらったポケットガイド。イルカとケアに出会えませんでした。
しかし、野生のペンギンやオットセイを見たのは初めてです。ニュージーランドの魅力のひとつを垣間見た気がします。
帰りは元の道をテアナウまで戻ります。テアナウではサザンディスカバリーのバスの運転手さんが、電話してホテルまで別の乗用車を手配してくれました。
もうすっかり夕方ですが、この日の日没は21時。日の出が6時なので、南中時刻を12時に合わせたらいいのにと思いますが、南極に近い地域というのはこういうものかも知れません(まだ研究してません)。
ホテルにチェックインしたあと、翌日の集合場所の確認と簡単な夕食と朝食を買いにスーパーマーケットに行きました。
翌日はミルフォードトレッキング1日コースに参加予定で早めに就寝しました。