前回のブログ最後に書いたように星表作りに励んでいます。
Tycho2 星表は最新のデータであっても元期が2000年と、かなり古いので写真から撮影方向を判定するには星の固有運動(proper motion)を加算修正する必要があります。
今回まったく新しい方法で撮影方向の検出を試みるにあたり、まず2016年版の星表を作ることにしました。ただし、全件約250万を修正する必要はなく、利用する10等級(VTmag=視等級)より明るい星を抽出し(約54万件)、修正をかけました。
次は「自分xより明るい星の中で1番近い星」をリンクさせる作業です。
暗い星からソートして、最初の一番暗い星を取り出し、それ以降にある残りの約54万-1のデータから一番近い星一つを見つけます。比較量は54万x54万÷2になるのでかなり重たい処理です。
それでもC言語で書いて約1時間で計算終了しました。
リンク表には2辺のなす角と2辺の離角の比も追加で計算していれました。
以前書いた「TychoDB Viewer」を改造して、星の位置とリンク図示をやってみました。
図の中心はみなさんお馴染み「アルキオーネ」すばるで一番明るい星です。
取り合えずリンク表が出来ました。次は実際の写真から比較できるデータが取得できるかどうかです。