SDカードへ乗っ取り型ファイルシステム作成に成功したので、今度はGPSからの出力を書き込んでみることにしました。
一番心配したのは、9600bpsの速さで出力されるGPSメッセージが、512バイト毎のSDカード書き込みを追い越してしまうこと。
普通に考えれば、約1キロバイト/秒のデータを約200キロバイト/秒で書き込むので200倍はSDカードが速いのですが、512バイト単位で書くのでぎりぎりです(200倍速くても512倍のデータをいっきに書く)。プログラムの出来が悪くてもたもたしてるとデータオーバーランでGPSデータを紛失してしまいます。
最初、電源を入れたときに、SDカードの初期化に1秒くらいは時間がかかるのですが、タイミングをとって起動していなかったGPSがデータをすぐに吐き出し始めてしまいます。
おかげで起動直後からデータオーバーラン発生、なかなかデータが取得できず原因がわかるまでこれまた大変でした。
なんとか先ほどロスト無しにGPSデータの記録ができるようになったので、ベランダに出して本物のデータを収集してみました。
このGPSなかなか感度がいいのか1分くらいでポジションフィックスして1PPSが光り始めます。
そのうち128キロバイトになったらクローズするように仕掛けておいたプログラムが停止します(約6分、平均すると約3600bps程度)。
PCにSDカードを刺しなおしてNMEA_184というプログラムで再生させました。
ベランダが東向きなので見事に衛星が東側だけ見えていて測位できているという・・・^^。
実際の緯度・経度(水平位置)ですが、国土地理院の地図と照らし合わせても3mとずれてはいませんでした。標高データ(高さ方向)は十数メートルの誤差がありました。
そしてついに初めてお出ましなのが「193」=日本の準天頂衛星「みちびき」です。
なんと存在だけで、$GPGSVデータとしては値なし^^;
たぶんぎりぎり見えない位置にあったのでしょう。今度は広いところへ持ち出して記録してみようかと思います。
16MのSDカードがフルになるのは今回程度でデータ出力されるのであれば、10時間くらい持つことになります(これは星見でかなり頑張ったときの時間になりますね^^。冬季の完徹)。
星食の観測に1PPSが使え、さらに観測場所の正確な位置がわかることになります。シャッターと連動させたりもできるかも。