7月25日土曜日20時ごろ、土星の衛星を狙いました。

イアペトゥスに注目です。ステラリウムと合わせるため画像は回転をかけています。


ステラリウムの画像。


イアペトゥスは、公転周期と自転周期が一致しているため地球の月と同様、土星にはいつも同じ面を向けている衛星です。

明るさが1.7等級くらい変わる(10.2~11.9等級)ことからカッシーニさんが半分暗くて半分明るい衛星と予想し、実際的中。
1.7等級かわるということは(100^(1/5))^1.7=4.79倍も明るさが変わるということで一番暗いときにはかなり捉えにくい衛星です。

イアペトゥスの2面性は、逆行衛星フェーベが撒き散らした塵を同じ面で受けて、正のフィードバックがかかるからだそうです。塵が積もった黒い側は熱を受けやすく氷が蒸発してアルベドが下がり、塵の無いほうは寒くて大気中の水が凍ってアルベドが上がる、熱を反射して更に温度が下がるようです。

いままで何度かこの衛星イアペトゥスを写してきましたが、右側にあるときは明るくて写真写りがよくて、左側にあるときは暗くて不鮮明であるのが経験的にわかりました。

公転・自転周期が一致していること。氷の衛星であること。フェーベによって塵が多いこと。
こういった条件で明るさが大きく変わることになったのですね。頭の中にこんな図が完成しました^^。