やっと測定機器が揃ってピアース発振回路以外の方法でインダクタンスを測ることができました^^。参考:インダクタンスの測り方 (4)

正弦波発生装置に抵抗とコンデンサとコイルを直列につないだだけの回路です。(4580DDオペアンプと1N4148ダイオードを使った新ミリバルアダプタも写真右にあります^^)


ミリバルアダプタを使って、テスタの表示をにらみながら正弦波発生器のツマミを回してピークを探していきます。測定器に体が近づいたり遠ざかったりするとテスタの表示が微妙に変わるので、できるだけ体の位置を固定して数値に頼るのではなくてピークを探すほうに集中しました。

調べていたらこれはバンドパスフィルタとも言うらしいです。(ローパスとハイパスはたまに見てますが、バンドパスは難しそうなのでパスしてました)


T=2π√(LC)の関係から、

周波数Fは

F=1/T=1/(2π√(LC))

です。

この式で、CとFが求まれば、Lがわかります。変形しておくと

L=1/(4π^2*F^2*C)

結果は周波数16362でピークでした。
またコンデンサはカタログ値1μFですが、実測値は0.916μFでした。
代入してみます。

L=1/(4π^2*16362*16362*0.000000916)=103.3μH

となりました。

実験後に、LTspiceで分析する方法がわかりましたのでやってみます。
最初うまくいかなかったのですが、エラーログをよく読むと電源の名前を”AC 1.”にしろって言ってますので言われた通りにするとうまくいきました。このシミュレーションでは抵抗の両端の電圧を表示しています。ピークが約16kHzにあり、実測値を入れると非常によく合致します。