初日に、「はやぶさ1」の出発地鹿児島県「内之浦」を訪ね、2日目に「はやぶさ2」の打ち上げが行われる「種子島」を訪ねるツアーです。
ツアーは鹿児島中央駅へ早朝に現地集合するタイプです。
前日夜の便で羽田から鹿児島空港へフライト、22時過ぎに鹿児島のホテルにチェックインしました。
29日8時ごろ、集合場所から40名が乗れる観光バスに搭乗し、すぐに内之浦に向けて出発です。内之浦は地図などで見ていただければ分かりますが、鹿児島県大隈半島の東に位置します。
最初は鹿児島市からバスごとフェリーに乗って桜島を左手に見ながら垂水市を目指します。
少し曇っていて桜島の上のほうは見えません。1日に2回くらい噴火するのが平均だそうですが、今年は若干少なく、嵐の前の静けさの様相を呈しているそうです。
垂水市からバスで国見トンネルを抜けると肝付町内之浦地区。トイレ休憩です。
11時15分ごろに内之浦漁港でお昼のお弁当をいただきます。人口1000人のうち貴重な3人の方からおもてなしを受けます^^。
イプシロン弁当とイプシロンウォーター。
中身も充実してます^^。長いすは内之浦の方々が天気がいいので急遽こしらえて準備してくれたものだそうです。このツアーはいたるところで手作り感があって楽しいです。
はやぶさが打ち上げられたのはM-Vロケットですが、近年の内之浦といえば小型で安価で信頼性が高くパソコン1台で制御できるイプシロンロケットが有名です。そこで地元で開発されたのがイプシロン弁当とイプシロンウォーターというわけです。
なぜ内之浦漁港で昼食なのかというと、この港にロケットの部品が船で到着するからなのです。ここまで海路で来た部品を積み替えて内之浦の射場まで陸路で運びます。
そういったことを、地元で長年JAXAに関わってきたT畑さん(一般の方ですが宇宙への熱意溢れるおじいちゃん)が、説明してくれます。
すると突然クイズが始まります。
最初は解答権は小学生限定でした。が、難易度高いクイズばかりでした^^;
Q1:「はやぶさの全行程は何kmになったでしょう」
・・・・小学生たち答えられず・・・・
解答権が大人にも拡大されました。
A1:「60億km」・・・正解です。記念品が授与されます。
これは知ってる人は少なかったと思います。会場から感嘆の声が聞こえてきます。
再び解答権が小学生に設定されます。
Q2:「太陽系で一番太陽に近い惑星は何?」
A2:「金星!」・・・正解!記念品をどうぞ。(水星ですが、小学生が手を挙げて答えればOKみたいです^^)
Q3:「地球は太陽の周りを秒速何kmで動いているでしょう?」
・・・・小学生で答えられる子がいません・・・・
大人にも解答権が巡ってきました。
A3:「30km」・・・正解です。はい記念品。(大きさ500円玉くらいのピンバッジ)
10秒くらい概算の計算に時間がかかりましたが、記念品をゲットしました^^v
これは会場からどよめきが出ました。
※光速は30万km/秒、1光年は10兆km、太陽地球間は1.5億kmの3つを知っていたので概算できました。
地球は 1.5 x 2 x 3.14 ≒ 10億kmの距離を1年で進む。これはちょうど1光年(10兆km)の1万分の1の距離なので、光速と比較すれば、30万km/秒 ÷ 1万 = 30km/秒
Q4:「太陽系で一番遠い惑星は?」
・・・・冥王星と答えるとNGなひっかけ問題です・・・・
A4:「海王星」・・・正解!はい記念品。
問題を出したT畑さんも参加者のレベルに驚いたみたいでした^^。

昼食を終えてロケットセンターに向かいます。
途中、あらゆる橋の欄干にある飾りは人工衛星だったりします。
ロケットセンターへ到着。L-3HロケットやM-Vロケットが見えます。
L-3Hロケット
M-Vロケット
発射台
敷地内にある糸川博士の像と日本初の人工衛星「おおすみ」
内之浦宇宙空間観測所のパラボラアンテナ。
直径34m。
衛星「すざく」を追尾しているところ。通常は風の影響を最小限にするためパラボラは真上を向くようにしてるとのことでしたが、見学に来たときちょうど追尾が始まって西から東にかなりの速度で動いていました。
こちらは直径25m。
どの人工衛星を追っているのか聞いたのですが忘れてしまいました^^;
この25mのパラボラの乗っているところが展望台になってます。
展望台はこんな名前。
衛星ヶ丘展望台から、34mパラボラ(追尾が終わって真上を向いてます)とロケット射場が見えます。
次は長坪シェルターを見学に行きます。
観光バスが乗り入れることができないところにあるので空き地でタクシー分乗して向かいます。
その名も銀河タクシー^^。
ロケットの打ち上げ時に固体燃料のもえかすや機体破片の落下などの被害から住民を守るためにJAXAが作った施設で、ルーローの四面体を取り入れたデザインになっているそうです。このシェルターを見学できるツアーは他に無いみたいです。
役場の方が説明してくださいました。外から見たところ。
中に入るとこんな感じ。シェルターはすでにJAXAから町が譲渡を受けていて、その利用法を考えているらしいです。ガイドのH田さんは一番奥の区画に仕切りを作って住みたいと言っていました。この形からすぐにでもプラネタリウムに改造できると私は思いましたが、そんなものは必要ないほど星がきれいに見えるところなんじゃないかと思い直しました。
次の場所は肝付町の役場です。内之浦をロケット発射場にすべく尽力した糸川博士たちを支援してきた婦人会の方(みなさんだいぶ高齢です)からお話を聞きます。そして次のイプシロンロケット打ち上げの際にJAXAに贈られる千羽鶴を折ります。折り紙の中にメッセージを書きます。折り紙でツルを折ることは誰でもできる前提なので、忘れてしまっている人は苦労してました^^。
今回のツアーの面白いところは、通常の観光と違って、体験を楽しむようにできてるところだと思いました。
ガイドのH田さんは小柄でチャーミングな女性ですが、実は自衛官目指してたり、自動車整備士だったり教員やってたりとても多才な人で、自身の様々なつながりを使って、本ツアー自体の企画をされている方です。
そしてつながりある方々が喜んでツアーを盛り上げようと協力してくださっています。
話しは変わりますが、この時点ですでに11月30日の打ち上げ予定が12月1日になったことがわかっており(JAXAにメール登録してある人からの情報)、当初予定のキャンプ場から電話がきました。30日の宿泊ホテルに予定変更を伝えたり、キャンプ場をキャンセルしたり、今後の宿を探したりと気もそぞろになってきていました。
内之浦からの帰りは、桜島を経由して桜島フェリーで鹿児島市に向かいます。
1日何度も噴火してるのに桜島の周りには道路があって人が住んでいて、フェリーの出港場もあるのが驚きです。日中に噴火したせいで、途中の休憩所では火山灰を体験します。
休憩所にて。半月です。
パラパラと目には見えない感じですがとがった物体が顔に当たるのがわかります。
砂浜で強風のときに砂が顔に当たると痛いという経験があるかと思いますが、ちょっとそれに似ています。が、火山灰は強風ではないのにとがった砂なので痛いのです。
鹿児島では黄色い克灰袋(かっぱいぶくろ)という火山灰専用の袋が各家庭に配布されています。集めた灰がどこに処理されるのかガイドさんは追跡したことがあるそうです。行き先は桜島だったそうです(@_@)
車窓から見える桜島の噴火
18時ごろにフェリーは鹿児島市到着し、宿泊ホテルにチェックインします。
希望者は「天文館」へご案内というオプショナルツアーがありました。
プラネタリウムでもあるのかなと最初思っていたら、繁華街「天文館」のお店紹介のツアーでした。
江戸時代の薩摩藩主が天体観測や暦の研究のために作った明時館(別名、天文館)からきている地名でした。
翌30日のツアーはロケット打ち上げは無くとも、種子島に高速船で渡島することだけは決まっていました。
問題は12月1日に種子島に渡島する船が予約いっぱいで無いこと。そして帰りの船も満席で、行ったが最後簡単には鹿児島へ戻ってこれないことでした。
当然レンタカーやホテルは無く、天気予報は荒天(雨、強風)が予想されていたので、私はあきらめかけていましたが、奥はあきらめていません。
上記条件から12月1日の打ち上げを見る方法は、「宿無し、足無しで、30日に種子島に渡って、12月2日の船で帰る」、より無いのです。
大急ぎでキャンプ用品(テント、シュラフ)を買い求めに店を探します。20時閉店の店でぎりぎり買うことができました。
ついにはやぶさ2打ち上げを見届けるための計画が整い、翌日の離団を決意します。
(続きます^^;;)
























