今回は少し天体の位置計算にかかわる内容です。

4つの代表的な小惑星、セレス(1Ceres)、パラス(2Pallas)、ユノ(3Juno)、ベスタ(4Vesta)、は2~3AU程度の近さにあって火星と木星の間の軌道を巡っています。

ユノを除く3つの小惑星は以前に写真で捉えていました。
前回の遠征(福島県の日山キャンプ場)でユノを捉えて4大小惑星制覇の予定だったのですが、事前に準備した位置情報(ステラリウム画像を印刷して持っていった^^)が大きく外れていたために失敗していました。

まずは間違い探しをしてもらいます。
実際の写真。


ステラリウムの画像。


どこに違いがあるかおわかりでしょうか。

答えはこのすぐ下にあります。答えを見たくない人はここでスクロールをストップ!




これです。

部分をクロップ、等倍



これで4つの小惑星制覇です^^。

ステラリウムの示すユノの位置は本当の位置から2度くらい離れていてR200SS直焦点の視界約1度以内に入ってきません。
今回撮影できたのは、JPL(ジェット推進研究所)-small body database で事前に取得した位置情報を使ったからです。こちらの位置情報は非常に正確でした。
ちなみにこの日のこの時間、ユノはステラリウムではこの場所にあることになっていました。



さてもうひとつは Piazzi's Flying Star もしくは Bessel Star とも呼ばれる「はくちょう座61番星」です。この恒星は固有運動(Proper Motion)が大きいことで知られています。
自分で書いたプログラムの検証用にと実際に撮ってみる機会をうかがっていました。

これもステラリウムの画像と実際の写真を見比べてみます。
実際の写真。全体


比べ易いように部分をクロップ(切り出し)、1/2に縮小


ステラリウムの画像。


61 Cyg A の位置がはっきり異なるのがわかるでしょうか。写真ではだいぶ右に移動しています。

Tycho2のDBによると 61 Cyg A の位置は1991年の測定値のままで、Bのほうは2000年位置が入っています。ステラリウムはこの情報を使って描画しているようです。
飛ぶように動く星(Flying Star)と言っても遠いので実際のところ年に数秒角の違いですが、こうして写真に撮っていつか比べることができると思うと楽しいと思いませんか^^。