ことの起こりは Tetra にて ηCas 星の写った写真(2012/9/7)の方向検出ができなかったこと。

原因を探るうちにηCas星の位置データに問題があることが判明。セッピーナさんの的確な指摘もあり、恒星の固有運動が原因であることが結論されました。

1991.5平均1991.25元期のTycho21星表を元に離角テーブルを作っていたために、1秒角/年程度移動する恒星は2012年9月の写真ともなると20秒角、私の写真上では15ピクセルほどのズレとなってきます。

Tetraはある程度の閾値を持って恒星のなす三角形の一辺の角度を見つけようとしますが、閾値が大きくなり過ぎると三角形数が膨大になって検出できません。
そこで適切な閾値は ±0.0025 度に設定されておりこれは ±9 秒角に相当します。

そういうわけで、周囲の恒星との兼ね合いもあるのですが、1991.25年から9秒角以上動かれてしまうと検出できなくなってしまうわけです。
ηCas星は大きめの赤経方向固有運動を持っており、1991.25年のテーブルを使っている限り検出はできないことがわかったわけです。


前回まで長々とTycho2星表をDBに取り込むことをやっていましたが、やっと2015年版の離角テーブルを作成するところまでこぎつけました。←できてましたが検証作業が大変でf^^。

-----------以前のηCasデータ(1991.25)
TYC 3663-2669-1,3821,   12.271438,      57.816500,    4.142, 3.518
-----------今回のηCasデータ(2015.0)
TYC 3663-2669-1,3821,   12.28466850,   57.81285582, 4.142, 3.518

年周視差と視線速度の項は計算に入れていませんので若干精度は落ちますが、新テーブルでηCasの検出に成功しました^^。以前より多くHIP番号が出るのもDB化の恩恵です。

※少し前から気が付いていましたが、SVGファイルはブラウザで見たときにHIP番号などがマウスで選択できてコピーできるので便利ですね^^。


すでにアップロードされてますのでダウンロードして使ってみてください。
もちろんテーブルの再作成からになりますのでお手間を取らせることにはなりますが、その点はご容赦くださいm(_ _ )m

ダウンロードZIPには keypoints_r.exe や filter3.exe もまとめて入れてあります。

今後はDBがあるので年一回くらいのペースで年度版テーブルを用意できると思います。(PC環境が無くなるとダメですが・・・^^;)

ps.最初の3音を入力すると曲名を当てるソフトがあるらしいんですが、画像の4点を入力すると撮影方向がわかるというTetraも意外に面白いなぁと最近思うようになりました^^。