昨日の続きです。
select count(*) from tycho where VTmag < 2.0;
と打って2.0等級より明るい星がTycho-2星表にいくつかあるかカウントするとしし座Wezenの1個でした。Tetraの初期開発のときにTycho-2には明るい恒星が入っていないことは気が付いていました。
ということで、補完データに明るい恒星が入っているわけですね
未投入の補完データが2つ残ってました。
suppl_1.dat :Tycho-2に無い、ヒッパルコスとTycho-1から取ってきたもの
suppl_2.dat :Tycho-1で間違いのもの
suppl_1.dat はそのまま追加で MySQL に入れればよいとして。
suppl_2.dat はどんなデータなのか疑問でした。
Tycho-2 や suppl_1 とダブっていたりするのか、除外するためにキー情報のみなのか。
中身を調べたら suppl_1 と同じフォーマットでダブりがありません。
等級が11~12のものばかりの1146件なので影響少ないと判断してそのまま入れることにしました。
さっそくデータを整形します。
補完データはTycho-2とはカラム数も位置も異なるので、投入先のカラムを選ばなければなりません。また、RA、DEの表記が微妙に異なる(008.12341234 や +09.12341234 のようにプラス記号やゼロフィルがある)のでこの辺も修正します。
すでに2539913件投入済みなので、id 部分が 2539914 からスタートするように書いてあります。
参考:整形用プログラム mkLoadfile_1.tcl
出来上がった2つのファイルを MySQL へロードします。
今回は追加のロードなので前回とは違い replace の一句がありません。
前回: load data local infile "hoge.txt" replace into table tycho ~
今回: load data local infile "hoge.txt" into table tycho ~
目的が最新の恒星位置を反映した離角テーブルを作ることなので、一番気になるのは固有運動です。
さっそくコマンドを叩いてみます。
select count(*) from tycho where VTmag < 3.5;
270
3等級より明るい恒星は270個でした。
select count(*) from tycho where VTmag < 3.5 and pflag='X';
89
そのうち固有運動が不明Tycho-2では不明なものが、89個でした。
3等級までに限って言えば、33%が固有運動が不明です。
Tycho-1とHipparcosからデータを取得すれば、7等級まで固有運動が不明なものはありませんでした。
しかし大きな固有運動を持たなければ tetra には影響しません。
select * from tycho where VTmag < 3.5 and (abs(pmRa) > 500.0 or abs(pmDE) > 500.0);
13 rows fetched ヒッパルコス番号がわかるように結果ウィンドウをスライド
固有運動がわかっている181個(270-89)のうち13個が0.5秒角/年以上の速さです。
比率から言えば7%(13/181)なので不明な89個に7%を当てはめると約6個です。
固有運動の補正をした後でも3等級より明るい恒星を選んだ場合、2%くらいはハズレということです。
赤緯-40より低い恒星の固有運動に不明が多いのかとも思って条件に入れたりしてみましたが(北半球は星図が充実してるのかと推測)、普通に満遍なく不明でした。
ちなみに、10等級まで話を広げると、固有運動不明は1602件になりますが、母数(539538件)が多いので比率にしたらかなり低くなります(0.3%)。
明るい恒星は近い星が多く、固有運動が大きいにもかかわらずデータが無い、という状況がわかってきました。
ということは逆に、固有運動がわかっていない恒星の固有運動を撮影して検出してしまう、なんて楽しみもあるのかも知れません。
--------------------------------追記----------------
少し前のブログにてセッピーナさんから
>TYC3663-2669-1はティコ(1)星表ではα=12.27125139, δ=57.81654677
μα= 1079.6[mas/year]
μδ= -558.4[mas/year]
(ICRS/epoch=1991.25)
となっており
というコメントをもらっていたので、MySQLで検索してみました。
ηCas A のほうですが、なんと pflag に X がついています。暗い伴星Bのほうは固有運動のデータがあります。
つまり Tycho-2 では固有運動の記録なしです。
Tycho-1全体からデータを拾ってこないとならないのかも知れません;;
-------------------------------さらに追記------------------------
VTmag < 10.5 の条件で Tycho-2 に固有運動が無いものは 1602 件
その内、Tycho-1に記述されていたもの 1055 件
残り 467 件の内、HIP番号で固有運動がわかるものが 259 件
残りの 208 件は HD番号がわかるものが 54 件(HDカタログ未取得のため
固有運動がわかるか不明)でした。
1602件中208件(154件?)が固有運動不明です。
208件中もっとも明るいVT等級は7.512でした。
select count(*) from tycho where VTmag < 2.0;
と打って2.0等級より明るい星がTycho-2星表にいくつかあるかカウントするとしし座Wezenの1個でした。Tetraの初期開発のときにTycho-2には明るい恒星が入っていないことは気が付いていました。
ということで、補完データに明るい恒星が入っているわけですね
未投入の補完データが2つ残ってました。
suppl_1.dat :Tycho-2に無い、ヒッパルコスとTycho-1から取ってきたもの
suppl_2.dat :Tycho-1で間違いのもの
suppl_1.dat はそのまま追加で MySQL に入れればよいとして。
suppl_2.dat はどんなデータなのか疑問でした。
Tycho-2 や suppl_1 とダブっていたりするのか、除外するためにキー情報のみなのか。
中身を調べたら suppl_1 と同じフォーマットでダブりがありません。
等級が11~12のものばかりの1146件なので影響少ないと判断してそのまま入れることにしました。
さっそくデータを整形します。
補完データはTycho-2とはカラム数も位置も異なるので、投入先のカラムを選ばなければなりません。また、RA、DEの表記が微妙に異なる(008.12341234 や +09.12341234 のようにプラス記号やゼロフィルがある)のでこの辺も修正します。
すでに2539913件投入済みなので、id 部分が 2539914 からスタートするように書いてあります。
参考:整形用プログラム mkLoadfile_1.tcl
#!/usr/bin/wish
set id 2539913
proc fout { f fdo } {
global id
set fdi [open $f r]
while {[gets $fdi line] != -1} {
incr id
set b [split $line |]
set t [split [lindex $b 0] " "]
scan [lindex $t 0] "%04d" t1
scan [lindex $t 1] "%05d" t2
scan [lindex $t 2] "%d" t3
set a {}
foreach i {0 0 0 4 5 0 0 8 9 0 0 0 0 0 0 0 11 12 13 14 15 16 17 2 3 0 0 6 7 0 0} {
if {$i == 0} {
lappend a \\N
} else {
switch -- $i {
17 {
set e1 [string trim [string range [lindex $b $i] 0 5]]
if {$e1 == {}} {
lappend a \\N
} else {
lappend a $e1
}
set e [string trim [string range [lindex $b $i] 6 end]]
}
2 - 3 {
scan [lindex $b $i] "%12f" e
}
default {
set e [string trim [lindex $b $i]]
}
}
if {$e == {}} {
lappend a \\N
} else {
lappend a $e
}
}
}
set s [join [list $id $t1 $t2 $t3 [join $a ,]] ,]
puts $fdo $s
}
close $fdi
}
set fdo [open suppl_1.txt w]
fout suppl_1.dat $fdo
close $fdo
set fdo [open suppl_2.txt w]
fout suppl_2.dat $fdo
close $fdo
exit
出来上がった2つのファイルを MySQL へロードします。
load data local infile "d:\\Tycho2Origin\\suppl_1.txt"
into table tycho fields terminated by ','
lines terminated by '\r\n';
- 17588 rows affected by last command, no resultset returned.
load data local infile "d:\\Tycho2Origin\\suppl_2.txt"
into table tycho fields terminated by ','
lines terminated by '\r\n';
- 1146 rows affected by last command, no resultset returned.
今回は追加のロードなので前回とは違い replace の一句がありません。
前回: load data local infile "hoge.txt" replace into table tycho ~
今回: load data local infile "hoge.txt" into table tycho ~
目的が最新の恒星位置を反映した離角テーブルを作ることなので、一番気になるのは固有運動です。
さっそくコマンドを叩いてみます。
select count(*) from tycho where VTmag < 3.5;
270
3等級より明るい恒星は270個でした。
select count(*) from tycho where VTmag < 3.5 and pflag='X';
89
そのうち固有運動が不明Tycho-2では不明なものが、89個でした。
3等級までに限って言えば、33%が固有運動が不明です。
Tycho-1とHipparcosからデータを取得すれば、7等級まで固有運動が不明なものはありませんでした。
しかし大きな固有運動を持たなければ tetra には影響しません。
select * from tycho where VTmag < 3.5 and (abs(pmRa) > 500.0 or abs(pmDE) > 500.0);
13 rows fetched ヒッパルコス番号がわかるように結果ウィンドウをスライド
固有運動がわかっている181個(270-89)のうち13個が0.5秒角/年以上の速さです。
比率から言えば7%(13/181)なので不明な89個に7%を当てはめると約6個です。
固有運動の補正をした後でも3等級より明るい恒星を選んだ場合、2%くらいはハズレということです。
赤緯-40より低い恒星の固有運動に不明が多いのかとも思って条件に入れたりしてみましたが(北半球は星図が充実してるのかと推測)、普通に満遍なく不明でした。
ちなみに、10等級まで話を広げると、固有運動不明は1602件になりますが、母数(539538件)が多いので比率にしたらかなり低くなります(0.3%)。
明るい恒星は近い星が多く、固有運動が大きいにもかかわらずデータが無い、という状況がわかってきました。
ということは逆に、固有運動がわかっていない恒星の固有運動を撮影して検出してしまう、なんて楽しみもあるのかも知れません。
--------------------------------追記----------------
少し前のブログにてセッピーナさんから
>TYC3663-2669-1はティコ(1)星表では
μα= 1079.6[mas/year]
μδ= -558.4[mas/year]
(ICRS/epoch=1991.25)
となっており
というコメントをもらっていたので、MySQLで検索してみました。
ηCas A のほうですが、なんと pflag に X がついています。暗い伴星Bのほうは固有運動のデータがあります。
つまり Tycho-2 では固有運動の記録なしです。
Tycho-1全体からデータを拾ってこないとならないのかも知れません;;
-------------------------------さらに追記------------------------
VTmag < 10.5 の条件で Tycho-2 に固有運動が無いものは 1602 件
その内、Tycho-1に記述されていたもの 1055 件
残り 467 件の内、HIP番号で固有運動がわかるものが 259 件
残りの 208 件は HD番号がわかるものが 54 件(HDカタログ未取得のため
固有運動がわかるか不明)でした。
1602件中208件(154件?)が固有運動不明です。
208件中もっとも明るいVT等級は7.512でした。

