2月10日4:45頃撮影

へびつかい座には7つの球状星団があります。
球状星団が多いのにも理由があります。
我々の住む天の川銀河の中心は「いて座」方向にあり、もっとも天の川が濃いところになっています。
そして、球状星団は銀河のバルジ(中心のふくらみがあるところ)付近に多く分布しています。
回転円盤から少し上ずった(下も同じ)あたりの中心に近いところに浮いているイメージです。
いて座方向から少し上ずった方向のへびつかい座に球状星団が多くあるのがわかるかと思います。(実は球状星団の分布を調べて銀河中心方向を推測したのが最初)

私の中にあるひどく漠然とした天の川銀河と球状星団の図。銀河を真横から見たもの。
(詳しく知りたい人は他で調べよう^^)



で、その7つのうちの2つを撮りました。
もう少し時間があればいて座のメシエ天体にいきたかったのですが、4時59分で雲が出てきたため初日の観望はこれで撤収となりました。
望遠鏡のフタを閉めてカバーをかけ、洗濯バサミでとめようとしたら手が凍えていて握力がありません。両手ではさむようにして、なんとかなりましたが、知らぬ間に体は冷え切っていたようです。

M107とM19の場所はこのへん↓



M107、8.1等級、距離2万光年
R200SS,NEX-5,直焦点,ISO3200,25秒
全体画像


ピクセル等倍



M19、7.2等級、距離2万8000光年
全体画像、対象を中央に入れる前に曇ってきたので撮れたのはこの1枚。


ピクセル等倍


この2つの球状星団は銀河中心に近くて太陽系からは遠く、見た目も小さいですね。
これに対してさそり座のM4なんかは7200光年ですから距離がこれらの1/3程度でかなり近いです。