8月4日は長野県諏訪郡原村で行われた「原村星まつり」に参加してきた。

15時ごろペンションに着き、歩いて2分ほどの会場へ向かう。

中央広場の様子



会場は天体望遠鏡に関連する企業の展示が多く、販売も行っている。

最初に書籍を購入。「天文ガイド」の最新刊と「デジタルカメラによる天文写真の写し方」。

一番興味がわいたのが、DCモーター制御による赤道儀。
AstroDreamTech社のMC200GE。動きが滑らかで速くかつ静か。
赤道儀の制御はステッピングモーターが主流だがこれはDCモーターを使っていてロボットアームなどの制御技術を転用しているらしい。
なんどもコントローラで動かしてみてしまった。




同じく赤道儀だがこちらは手のひらサイズ。手軽に星景写真が撮れる。
サイトロンジャパンさんの nano.tracker 。
8月末から販売開始だが今ならここで現品限り2品購入できるとのこと。




いろいろ会場を見て回ったあとペンションに戻り18時より夕食。
運転疲れもあって少し寝る。
21時には再び会場へ。
口径の大きな屈折望遠鏡や反射望遠鏡が立ち並び、さまざまな天体を狙っている。

沈む直前の土星。はくちょう座のアルビレオ。ヘルクレス座のM13。昇ってきた月、などなど。

会場は月が明るすぎて3等星くらいまでしか肉眼では見えないのでデジカメで20秒ほど露光して景色を撮ってみた。左に月があって白っぽくなってる。
南天いて座のあたりを撮ってみたら、なんとメシエ天体(星雲、銀河など)22個が写ってしまった!原村の夜空おそるべし。
※M6,7,8,9,11,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,28,54,55,62,69,70




北東の空にはカシオペア座と昇ってきたばかりのアンドロメダ座、右にはペガスス座も。右に月があって白っぽくなってる。


肉眼でもぼんやりアンドロメダ星雲が見えるあたりがすごい。
双眼鏡ならしっかり見える。
アンドロメダ星雲の見つけかたは北極星とカシオペア座α星シェダルを結んで1.5倍くらいのところ。


23時からは持参の天体望遠鏡をペンションの庭で組み立て撮影開始。
こと座のM57(リング星雲)を視界に入れて15秒露光。
写真全体。



中央部分を切り取り。




きちんと極軸をあわせてないので星が流れてるのが残念;;


次は美しい2重星、はくちょう座のアルビレオ。金と青の輝き、明るいので1.3秒で十分。



0時ころになって近くのペンションオーナーが犬の散歩で通りかかる。
いろいろ撮った写真を解説とともにお見せする。
そのうちにカメラの話になったので犬を写してみせてあげる。
月あかりくらいなのでかなり暗い道。ISO400で1秒露出で犬を撮影。



次はISO12800に感度をあげて1/3秒で撮影。
なんか頭についてるのは、今日行った美容院で毛を刈って仕上げにつけてもらえるリボンだそう。
ノイズは多いけどフラッシュたかなくてもここまで撮れる。飼い主さんもびっくりだった。



このあと宿のおかみさんとむすめさんも別々にやってきて少しお話、星を見せてあげた。
住んでる人のほうがよく見ているはずで、見せてもらってるのはこっちなのだが。 

最後に撮ったのは矢座の近くにあるM27あれい星雲。15秒。
新月でもっと暗かったらもっといい写真になるのだろうけど今回は中心星が撮れたので満足。
全体。だんご2つくっつけたアレイに見える。




部分を切り取ってみると、中心星を中心に球状にガスが広がってるのがわかる。




今回の原村星まつりは天気に恵まれたそう。去年おととしと天気が悪かったらしい。
ペンションは会場に近く連泊するお客さんで満室だった。
連泊なら疲れずにもうちょっと見る時間が取れたかも知れない。
かなり満足の星まつりだった。