【結果】アイスリボン1・4新宿 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】アイスリボン1・4新宿


 都とのタッグで春兎に敗れた中島は「今年はさらに熱い想いをお互いの団体で重ねていければいいなと思っております」とマイク。そして以前の世羅りさの公開オファーに対抗して、1・11JWP浅草大会での中島&藤本vs美兎&つくしをその場でオファーし決定させた。成宮は1分ごとに日本酒を飲みながら試合を行なうルールで酒豪ぶりを発揮。メインのICE×∞戦は藤本がビーナスシュートからインフィニティにつないで世羅を破り、新記録となるV11を達成。マイクを持った藤本は「世羅!デビューしてまだ2年ちょっとだよね。もう立派なメインイベンターです。映画の企画でプロレスラーになったっていうのは私と一緒。だから特に思い入れがある後輩です。いつか世羅はこのベルトを巻くべき選手だと思う。それがいつになるかはわからないけど…まだまだ私はチャンピオンでいたい。2015年のアイスリボンをもっともっと飛躍させるために、藤本つかさがチャンピオンで、もっともっと上に行きたいと思います!」と高らかに宣言した。


★藤本のコメント
 「このタイトルマッチが決まったのは(12月)28日の後楽園なんですけど、世羅が挑戦表明をしたのはけっこう前の大会だったんですね。28日に藤本つかさvs中島安里紗を見て相当、世羅の中でプレッシャーはあったと思いました。彼女自身も最近すごく不安な顔だなっていうのを感じていたので。だからって私も防衛したばかりなので、負けるわけにはいきませんでした。アゴをケガして縫ってしまっていて表5針、後ろから7針っていう貫通をしてしまって。不安だったんですけどこの黒いマスクでいろんなモノを隠そうと思って。これがすごくお守りみたいな感じで闘うことができてホントに良かったです。世羅もマスクをして入場してきたときは心理戦で、コイツやるなって思ったんですけど、さすが私の後輩だなっていうふうに思いました。アイスリボンでは(防衛戦を)もうやり尽くして2周目に入ってる感じですね。V11っていうのは新記録達成で、2015年どんどん引っ張っていくつもりなので、これからのアイスリボンをどうぞ期待しててください」
 ━━世羅に足りないモノは?
 「世羅に関して言えばマイナス思考なところですかね。“まだ自分なんて…”って思うところが彼女にはあって、性格なのかもしれないんですけどチャンピオンになるにあたって、自分がいかなきゃ!っていう場面はすごく多くなると思うんです。その点ではまだまだ彼女は新人なので、その部分を鍛え直してまた挑戦しにきてほしいなと思ってます。それを突破できれば彼女はこのベルトを必ず巻くと思います」
 ━━観客から世羅への期待の大きさを感じた?
 「私が焦ることはまったくなかったです。いま違うステージに自分は行った気がして、もっともっとアイスリボンを引っ張れる、女子プロレスを盛り上げられるなって力がみなぎってる、満ちあふれているっていうのがあって。プロレスって長く続けてればホントにおもしろいですし、長く見てればもっともっとおもしろいですし、深くいけばもっともっといろんなことが知れて楽しくなるし。いまそういう次元に自分が行ってるのでホントに楽しいです」
 ━━次の挑戦者について。
 「ぜんぜん2巡してもいいですし、前に防衛したときとみんな成長してるので違いますし、ほかの団体さんに行ってもいいですし。ドンと来い!っていう感じです。いま気になってるのは1回負けてるくるみと、まだこのベルトで闘ったことがないのが紫雷美央、つくしなんですよ。ちょっと気になってます」
 ━━11日のJWP浅草大会での藤本&中島vs春兎戦について。
 「中島安里紗とタッグを組むんですよね。たぶん初めてかな…? よくあるじゃないですか。対戦して意気投合してタッグを組む…でもそれだけじゃなくて、どうせ組むんだったら継続して組みたいと思いますし、タッグ名とかオリジナル曲とかそういうのもちゃんとしたいです。ゆくゆくはいろんなモノを狙っていきます。…という気持ちは自分の中にはあります。あとさっき控室で中島安里紗に会って“私ホントに正月、餅食べてないんですよ”って言われて“私もだよ!”ってまた意気投合したので。さらに仲良くなりました(笑)」


★世羅のコメント
 「今回自分が挑戦決まったのが12月の道場マッチで、自分が藤本さんからコロって勝って、28日(後楽園)に勝ったほうと…。その28日の試合を見て、自分は藤本さんに勝ったけど、また違う次元に行ってしまったな。いつも追いつこうと藤本さんの背中を見て、初めて勝って隣に並べたかなと思ったら、またすごく差をつけられての繰り返しな気がして…。今回革命を起こしたかったんですけど、今の藤本さんから自分が勝って時代を変えたいなんて、アイスリボンって今ホント藤本さんがワントップっていう感じで誰も敵わない…そんな感じになってて、私が勝つことで何かを変えれたらなって。革命を起こしたいなって思ってたんですけど、敵わなかったです…。でも今回シングル王座挑戦できたことで、自分の中で何かがプチーンって切れて何も怖くないって言うとウソになるかもしれないんですけど、なんにでも挑戦できるような気がしてきて。私も藤本さんと違う、また別次元に行けたらなって思ってます」
 ━━黒のマスクについて。
 「いろいろ思うことがあったんですけど、マスクしてるとすっごい息上がるんですよ。その気持ちをまずは知りたかった。マスクを着けてることで藤本さんがハンディキャップって思われたくなかった。自分が勝ったときに“マスクしてたから”っていうのもイヤだったし。でも、やっぱ着けてるとしんどくなっちゃって、二重にしたら勝てるかな?っていう(※試合途中に自分のマスクを藤本のマスクの上から着けた)、あくどい心も生まれてきて(笑)。敵わなかったですね。マスク着け慣れてるのか、息上がってるようには見えなかったですし悔しいです」
 ━━1・12横浜で決定したチェリー&大物Xとのタッグタイトル戦について。
 「自分たちドットスタップも新記録を更新する間近でして、その新記録更新の相手に大物が絡んできてもらえるっていうのは自分たちの飛躍につながるんじゃないかなと思うので。楽しみです。どんな試合になろうが私たちが勝って新記録を作って、まだまだベルトは渡さないぞ! っていう感じで頑張りたいと思ってます!(笑)」(※翌日、チェリーのパートナーは伊東竜二でハードコアルールとなることが決定)


★成宮のコメント
 「去年のクリスマスで葛西純さんの興行でテキーラマッチをやってたので、やりたいやりたい!って言ってたらですね、10日後に夢が叶ってしまうっていう…ホント自分としては最高に大好きなプロレスとお酒が掛け合わさるなんて最高の試合だったんですけど。なんですかね? 飲んだ気になれないというか。途中ちょっと逆さにされたりしたらグーっと回ったときもあったんですけど、足りなかったですね。もっと飲んで飲んで飲みまくってから、やればよかったなって思ってるんですけど。真面目な話をすると私、ウインガー選手のことけっこう尊敬してて、こういう形であれシングルできたっていうのは非常に…良かったのかな?(笑)最後の勝った技も実はウインガーさんがやってのを見て研究してパクった技だったんで。勝って良かったけど、アルコールの入っていないところで勝ちにいきたいっていう気持ちも出たのと同時に、セコンドにつきたいメイン(藤本vs世羅)があったのでそこまで酔わなくてよかったっていうのと、ちょっと中途半端な酔いで今イライラしてるっていう(苦笑)。今日の大会が終わった後の飲み方はハンパないかなと自分の中では思ってます」


『新春リボン2015(アイスリボン619)』
◆1月4日(日)東京・新宿FACE(18:00)
観衆365人(満員)


▼15分1本勝負
 ○くるみ&弓李(10分13秒/ダイビング・ボディープレス→体固め)●235&藤田あかね
▼20分1本勝負
 宮城もち&○JUN(7分23秒/スリングブレイド→片エビ固め)●星ハム子&SUSUMU
▼20分1本勝負
 ○チェリー&渋谷シュウ(14分18秒/チェリトーンボム→片エビ固め)春日萌花&●雪妃真矢
▼ドリンクマッチ・30分1本勝負
 成宮真希(8分14秒/ドリンク固め)ジ・ウインガー
※1分ごとに用意された日本酒を飲み干しながら試合を行なう特別ルール。
▼30分1本勝負
 ○つくし&ラビット美兎(13分0秒/タイガー・スープレックス・ホールド)中島安里紗&●松本都
▼トライアングルリボン選手権試合・15分1本勝負
 新田猫子(9分29秒/ネ・コヒストラル)希月あおい
※もう1人は紫雷美央。第20代王者が初防衛に成功。
▼ICE×∞選手権試合・30分1本勝負
 藤本つかさ(15分40秒/インフィニティ)世羅りさ
※第18代王者が11度目の防衛に成功。