【結果】アイスリボン3・3蕨 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】アイスリボン3・3蕨

『Teens4』
◆3月3日(土)埼玉・イサミレッスル武闘館(13:00)
観衆130人(超満員札止め)

 

▽オープニング
 

 出場選手が私服で登場。飯田はなぜか革ジャンにパイプイスを持った邪道スタイルだった。選手が円陣を組んでかけ声、対戦カード順に睨みあった。代表の飛香1人がリングに残りマイクを持つ。客席に10代、女性がどれだけいるかアンケートを取り「1年前に3回興行を行わせていただいたんですけど、いろんな経験しました。しかし、明確な目標がないまま続けていいかと思って、一旦お休みさせていただきました。そして、今日ここに帰ってきました! 見どころはあえて言いません。1試合1試合を楽しんでください。10代興行ですが、心が折れたり失敗しちゃったり、いろいろあるかもしれません。そういうところも含めて『Teens』です。でも、10代だけで開催するわけではなく、大人の人とか、ケアしてくれた人がいました。感謝感謝です。ありがとうございます」と挨拶し、映像が流れた後オープニングマッチへ。なお、リングアナは昨年末に引退した聖菜さん、受付は飛香ママ、レフェリーはバーブ佐々木が務めた。
 

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▼15分1本勝負
 くるみ(7分0秒/ラ・マヒストラル)つくし
 
 オープニングマッチは同期対決。3・20後楽園でつくし&藤本つかさが持つインターナショナルタッグ王座にくるみ&豊田真奈美が挑戦するため前哨戦となる。

 

 序盤から相手にペースを渡さない一進一退。つくしのクロスボディーをくるみがかわせば、くるみのボディープレスはつくしがかわす。張り付けのドロップキックも許さず、くるみがローリングセントーンを決めたが、つくしが串刺しドロップキックでペースを握る。張り付けのドロップキックも決めたつくしだったが、ミサイルキックはかわされてしまった。くるみが反撃のダイビングボディープレス。つくしが足を立てたが、これを読んでいたくるみが足から着地。その場でプレスすると、改めてコーナー2段目から飛んだ。さらにキャトルミューティレーション、ヒップドロップと畳みかけたが、コーナー最上段からのボディープレスはかわされてしまい自爆。つくしの変形弓矢固めに捕まった。しかし、最後はミサイルキックを見舞ったつくしがハルカゼを狙うも、切り返したくるみがラ・マヒストラルでフォールした。
 
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▼15分1本勝負
 長野ドラミ(4分11秒/ダイビング・セントーン→片エビ固め)くるみ

 

 ドラミと対戦予定だったムーン瑞月は練習中の右ヒザ負傷のため欠場。急きょ、第1試合の勝者が連戦することに。第1試合のゴングが鳴るとドラミがリングに走り込み、くるみ休む間を与えず攻め立てる。ダイビングセントーンはかわされてしまったが、ドラミの勢いは止まらずドラドラアタックからドラドラドライヴの体勢へ。これをかわしたくるみがラ・マヒストラルを狙うも、ドラミは力でこらえて、そのまま持ちあげる。くるみが回転エビ固めに切り返し、くるみ割り人形。ドラミはカウンターのエルボーからボディープレス、コーナーからダイビングフットスタンプを落とした。会場がどよめく中、ドラミがコーナー最上段からセントーンを落とすと、くるみはピクリとも動けず、ドラミが勝利した。
 
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▼20分1本勝負

 花月&石橋葵&○飯田美花(12分46秒/ヨーロピアンクラッチ)勝愛美&ラビット美兎&●川佐ナナ
 
 JWP勢が先制し、3人を重ねて「JWP、ピュアハート!」とポーズ。飯田、石橋と捕まり、JWPのペースが続く。花月にタッチを許すと流れを戻されるも、勝が一歩も譲らない攻防を展開。ラビットも丸め込みなどで花月を翻弄した。ラビットは川佐のアシストから丸め込みで飯田に3カウントを迫り、さらにドロップキック、ブレーンバスターで投げ捨てた。終盤、飯田が川佐に河津落とし、ドロップキック、津軽固め、ミサイルキック。川佐もカウンターでパワースラムで反撃に転じ、飯田のドロップキックが花月に誤爆すると、川佐はコーナー最上段からのダイビングボディープレス、ノーザンライトスープレックスで勝負に出る。しかし、3カウントを入れることはできず、2発目のノーザンライトスープレックスを狙う川佐に花月がスワンダイブ式ミサイルキック。すかさず石橋がハイキックを放ち、飯田がヘッドバットからヨーロピアンクラッチで3カウントを入れた。
 
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▼20分1本勝負
 りほ(8分47秒/くるくるリボン)みなみ飛香
 
 
 ロックアップで飛香がりほを押し込みブレイク。リストの取りあいから、投げやエルボー、ドロップキックと相打ちが続き仕切り直し。飛香の要求した手四つをりほが嫌い、飛香は場外に落としてプランチャを狙う。これを逃れたりほもプランチャを狙ったが、飛香はすぐにリングに上がって阻止。エプロンでの攻防となると、飛香は会場の柱に飛び付いて相手のペースを狂わせる。動き回る攻防からグラウンドに移行し、飛香が腕を固めた。りほがさくらえび固め。619はかわされ、くるくるリボンも切り返されたが、飛香のスカイダイビングプレスは許さない。飛香がコーナーからはりきりキック。りほがノーザンライトスープレックスで投げ、そうまとうを狙う。これをカウンターのスピンキックで阻止した飛香は、掟破りのそうまとうを決める。負けじとりほもブロックバスターでお返し。コーナー最上段からのそうまとう(ダブルニーアタック)を決め、さらにリングを対角に走る正調そうまとう。しかし、これはニアロープ。飛香のブロックバスターを何とかカウント2で返したりほが、くるくるリボンを決めて3カウントを奪取した。
 
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 りほ「正直、飛香に勝ててホッとしています。自分が参戦できない間に飛香がいっぱい試合をして、ベルトを獲ったり、本当に同期なのに遠くに行ってしまった感じがありました。でも、今日こうして勝てて本当に嬉しいです。でも、こうして勝ったから終わりではなくて、まだまだこれから飛香と一緒にいろいろ挑戦して、頑張っていきたいと思います。今のりほと今の飛香で試合ができてよかったです。ありがとう」
 
 飛香「この大会、代表なのに負けてしまって、何て言ったらいいかわからないですけど、負けて悔しい。でも、このりほ対飛香。アイスリボンではなく『Teens4』のメインでできて良かった。ありがとう。りほとは同期で、聖菜はりほのお姉ちゃんでプロレスを辞めてしまい、他の同期2人も辞めちゃって、7年間お世話になったさくらさんもタイに行っちゃって。いろんな別れを味わってきたけど、2人でここまでやってこられて本当によかったと思った。これからもずっと2人で頑張っていければいいと思うし、でもいつか辞める時がくるじゃん。でも、さっきりほが言った通り今の2人で試合ができて本当によかったと思いました。これからもよろしく」
 
 最後は全選手がリングに上がり記念撮影。飛香が「成功したことも悔しかったもあったし、メインの試合もまだまだだと思ったし、まだまだ止まれないと思います。もっともっとみなさんが見たいカードもあるだろうし、私もやりたいことがたくさんあるので、『Teens5』5の日程決定しちゃいました」と次回大会(4月15日18時)を発表して大会を締め括った。

 

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