【結果】WAVE8・28後楽園 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】WAVE8・28後楽園

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園 『Like a Virgin 1224 EAST JAPAN ~Sail a way5・WAVE 4th Anniversary~』
◆8月28日(日)東京・後楽園ホール(18:00)
観衆1204人(超満員)

 
▽選手入場式

 
 仕込み中の乱丸、広田を除く選手がリングへ。代表挨拶は渋谷。「本日はWAVE後楽園大会、多数ご来場いただきありがとうございます。そして! みなさん、ただいま! 本日は自分の復帰戦を含め全7試合。みなさんの心を動かすような戦いをお見せしたいと思います。選手一同頑張りますので、ご声援よろしくお願いします」。
 
▼ヤングWAVE・JWP認定ジュニア&POP選手権試合30分1本勝負
 下野佐和子(8分17秒/えびす落とし→エビ固め)小松奈央
※王者が第21代JWP王座ならびに第11代POP王座の初防衛に成功した。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  小松が初のタイトル挑戦。応援団はノボリで小松の入場を盛り上げる。「あなたは太陽の小松ナオ!」の応援の後にゴングが鳴るも、先に下野がドロップキック。すぐに小松が連打でやり返す。カナディアンバックブリーカー、逆エビ固めと劣勢だった小松は、クロスボディアタックで反撃。ドロップキック、ボディスラム、ダイビングボディプレスと畳み掛けるも3カウントは奪えない。逆にジャンピングニーアタックから「オー!」を許したが、回転エビ固めで再び流れをつかみ、フェースクラッシャーを狙う。これは下野のボディアタックと相打ちのような形に。先に動いた小松がフェースクラッシャーを連発し、ダイビングボディプレスを浴びせたがカウント2。7月の新宿大会でフォールを奪った時のように、えびす落としを回転エビ固めに切り返したが3カウントは奪えず、エルボー連打からえびす落としで力尽きた。
 
★バックステージのコメント
 
 下野「思った以上に緊張してしまって空回りしてしまいました。何度も対戦してますが、やっていくうちに技の出し方がお互いに分かるというか、手の内がわかってきているから、こっちも自分を守るのに精一杯だったと思います。(次は?)まだ考えられないですね。自分自身の、このベルトを高めていくことが一番の目標です」。
 
▼アイドルWAVE20分1本勝負
 ○春日萌花&チェリー(7分30秒/お嬢様クラッチ)水波綾&●勇気彩
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  春日の「チェリーさんはアイドルですよね?」という呼びかけに「春日が黒いコスチュームで出れば」と条件を付けたチェリー。春日はピンクのTシャツ姿で入場するも、Tシャツを脱ぎ捨てると黒のコスチューム姿だった。
 
 序盤から春日が相手のパワーに押されるも、チェリーがバットを使って反撃。水波をミサイルキック、ジャーマンで攻め立てた。しかし「女子プロレス界のテンコジを目指す」水波&勇気の連係がチェリーを追い込みペースを握る。勇気にデスバレーボムの体勢で担がれたチェリーは、スープレックスからフットスタンプで反撃。春日がクリストを決め、ダブルリストアームサルトを水波、勇気と連続で決めていったが、勇気のファイヤーマンズキャリーでたたきつけられ、水波のダイビングギロチンドロップを浴びた。さらに、勇気のダイビングエルボー、合体のフェースバスターと追い込まれた春日だったが、一瞬の隙をついてお嬢様クラッチ。大逆転で春日が3カウントを奪って勝利した。
 
 勇気がマイク。「今日負けたけど、アニキ! やっぱアニキと組んだらおもろいわ。タッグリーグ、アニキと出る。期待してください!」
 
★バックステージのコメント
 
 春日「黒い服を着たくなくて、群れるのが嫌だったんです。でも、チェリーさんは本当はいい人なのに、悪い人をやってみたりとか。結局のところ生き残るのに必死なのかなって。そういうところにシンパシーを感じて声をかけたんですけど」。
 チェリー「春日、黒のほうが調子いいんじゃない? 今日は体重が倍以上ある勇気から3カウント奪ったし」。
 春日「本当に誰かと一緒になるのが嫌で、日常生活も嫌なんですけど、プロレスでも私と同じように考えてる人はいないんだろうなって。だから、そういう風に誰かと一緒にとか嫌で、今回こうやって黒いのを着て、誰かと一緒にやるのっていいなって思ったんですよ」。
 チェリー「そうそう。今日だって私が8割頑張ったけど、組んだおかげで勝てたわけだし。誰かの力を借りるのもいいと思うよ」。
 春日「これからは自分から壁を作らないで」。
 チェリー「壁なんてこうやって(バットを振り回しながら)ぶっ壊せばいい」。
 春日「誰かと一緒にやるとか、仲間とか、探していこうかなって」。
 チェリー「まとめるとチェリーさん、今日はありがとう?」
 春日「はい。そして、タッグのパートナーもちゃんと決めたいと思います」。
 
▼スーパーコミカルWAVE30分1本勝負
 春山香代子&○倉垣翼(8分35秒/バチバチラリアット→体固め)●レディー・ガガガ(広田さくら)&救世忍者徹子(乱丸)

 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  “コスプレ女王”広田はレディー・ガガで、乱丸は黒柳徹子となって登場。ダンサーを引き連れてダンスを披露した。広田は観客の声援に「サンキュー、シャラップ、サンキュー」と適当な英語で応える。先発は乱丸と春山。徹子コールに春山は不機嫌な表情を見せたが、広田&乱丸は春倉をイスにして座り、徹子の部屋ごっごを展開。広田は英語でまくし立てるも、春山の張り手、倉垣のラリアットでフラフラ。しかし、倉垣にカンチョーを食らわすと、カツラを外してから犬神家(コーナーで倒立)を決める。吸い寄せられた倉垣を両足で挟み、コルバタで投げ飛ばした。倉垣にジャイアントスイングで回されるとカツラが飛んでいったが、命からがら乱丸にタッチ。乱丸は「このままではやられてしまう。体重が100倍くらいになるの術。ドーン!」と術をかけると、倉垣は持ちあげることができない。春山は「そんなわけないだろ!」と代わったが、やっぱり持ちあげることができなかった。乱丸は重量感たっぷりのラリアットを放って春倉をまとめて倒す。調子に乗った乱丸と広田はコーナーに重ねられラリアットを食らい、倉垣に2人まとめてアルゼンチン式背骨折りで担がれる。倉垣が広田の背後からラリアットを放つと、飛ばされた広田が目の前にいた春山に、偶然にときめきメモリアル(キス攻撃)を決めてしまった。さらに広田のときめきメモリアルは乱丸にも誤爆し、倉垣は唇をあわせたままの2人にベイダーハンマー。広田と乱丸は唇を重ねたまま3カウントを聞いた。
 
 乱丸「ガガガ、今日惜しかったな。ところで9月4日、WAVE大阪大会でタッグで試合やるらしいな。そこで2人で出よう」。
 広田「それは9月4日に開幕するタッグトーナメントに2人で組んで出場するってことですか? 私たち以外に優勝はいないですよ。最初にタッグのベルトを巻くのは徹子&ガガガだよ。いいですか、もう締めますよ。これがWAVEだー!」
 
▼スペシャルスクランブル3WAVE30分1本勝負
 ○植松寿絵&輝優優(11分51秒/リングアウト)紫雷美央&紫雷イオ、マリー・アパッチェ&ファビー・アパッチェ

 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  植松、ファビー、イオで試合が始まる。さらに3人同時にタッチをかわすも、それぞれ警戒してなかなか思い切って攻め込めない。アパッチェ姉妹の連係をイオがかわし、美央も加わって紫雷姉妹が優勢に。アパッチェ姉妹にイオがトペを決め、美央に植松が顔面ドロップキック、ダイビングボディプレスを浴びせる。マリーが植松に、ファビーが輝にジャベを決めて足を攻める。紫雷姉妹がカットに入り、美央とファビーが植松輝を股裂きで円を作る。その中央でマリーがイオに吊り天井を決めた。美央にファビーがムーンサルトプレス、イオにマリーがローリングセントーンを決める。イオが植松に619を決め、ファビーがドロップキックで続く。植松輝はハイアングル植松をファビーに決めた。輝のエルボーにファビーは「コノヤロ!」とラリアットでやり返す。輝がマリーにカウンターでエルボーを浴びせた。紫雷姉妹がマリーに合体技バイオレットフラッシュを、アパッチェ姉妹は輝に合体のキン肉バスターを決める。イオがマリーにライダーキック、植松にダブルアーム式フェースバスターと決めたが、トップロープに上ったところを輝につかまり、場外にいた美央、アパッチェ姉妹に投げ捨てられる。リング上には植松輝の2人。「決めるぞ! 場外!」のかけ声とともに場外戦へ。3方向で戦いが繰り広げ、20カウントぎりぎりでリングに戻った植松が勝ち名乗りを受けた。
 
 植松「バカかお前ら。うちらにふざけて(『決めるぞ! 場外!』を)やったから負けたんだよ。植松輝が弱い時代に勝てる戦法としてやったんだ。もう強いから必要ないんだよ。うっかり、たまたま(リング内に)入ったけどな。9月4日からタッグトーナメントが始まる。お前ら出るんだろ? 植松輝がベルトを巻くのは確定だ。うちらに勝って見ろ。決勝戦で会えればの話だけどな」。
 美央「お前らとは絶対にやる。ただし、こっちにも事情があるんだよ。準備ができたらやってやるよ(苦笑)」。
 植松「あまりに大変すぎて申しわけなくなってきたよ(笑)。みなさん、タッグトーナメント、植松輝の優勝を見に来てください。よろしくお願いします」。
 植松はこの試合を最後にメキシコに帰国するアパッチェにマイクを渡す。
 ファビー「(日本語で)みなさん、日本語わからない。でも、ありがとうございました」。
 
★バックステージのコメント
 
 植松「8月17日の新木場で美央イオに挑発されたわけですよ。だったら後楽園でやってやろうとも思ったんです。『決めるぞ! 場外!』は植松輝がどうしようもない時代に編み出した作戦。もう強くなったうちらには必要ないんですけど、美央イオが挑発してきたら本家本元をやりますよ。あの時は無茶したけど、今はカーテン破ったら弁償とかね。無茶ができなくなったね(笑)。でも、何だかんだ言って美央イオとやるのは楽しいね。アパッチェもやったらやったで面白かったなぁ。今度はじっくりタッグでやってみたいなって思いますね。どっちにも対応できる美央イオはすごいと思いますよ。うかうかしてたらね」。
 輝「要注意人物?(笑)」。
 植松「そうだね。生まれる時から組んでるわけだから。うちらより長いところもあるし、一番の要注意人物ですね」。
 
▼プレミアムライバルWAVE時間無制限1本勝負
 華名(15分4秒/側頭部への蹴り→体固め)栗原あゆみ

 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  ロックアップからヘッドロックで華名が絞りあげる。華名の蹴りに栗原がエルボーでやり返し、ドロップキックを放ち、ヒザを固めていく。串刺しのダブルニーアタック、ロープを使ったヒザ攻めと栗原が優勢に進めたが、華名は飛び付きの腕ひしぎ逆十字固めで反撃。ミドルキック、エルボーでロープ際まで追い込んだ。コーナー上に座った栗原に華名がハイキック。栗原は浴びながらも蹴り足をキャッチし、ヒザにミサイルキック。裏ヒザ十字固めで絞め上げた。華名は足を取り返して足首固め。栗原が立ち上がるとジャーマンで投げ捨て、後ろ回し蹴り、顔面蹴りと畳み掛ける。肩固め、腕ひしぎ逆十字固めをロープエスケープで逃れた栗原は場外へ。華名が追いかけ、場外でエルボー、キックを打ちあう。鉄柱にぶつけられた栗原だが、ハイキックを鉄柱に誤爆させ、コーナー最上段から場外へのミサイルキックを敢行。華名は場外ジャーマンでやり返した。リングに戻ると、栗原がヒザへのドロップキック、華名は顔面へのスライディングキック。一進一退の攻防が続く。華名のジャーマンを裏4の字固めに切り返し、顔面ドロップキックを放った栗原。両者とも顔面への打撃が続き、ヒザをついてエルボーを打ちあう。華名の裏拳をかわしチンクラッシャーを決めた栗原だったが、、華名の側頭部への蹴り、後ろ回し蹴り。栗原はヒザを突き上げ、裏投げを決める。変形裏投げは華名が耐え、リバースDDTに切り返した。華名が裏拳、栗原がヘッドバットを放ち、華名の後ろ回し蹴りは栗原がカウント2で返す。返した栗原だったが、側頭部に蹴りを浴びて力尽きた。
 
 栗原「浦井(華名)さん! 今日負けて、浦井さんに勝つことを諦められないんで、もう一試合。いつかよろしくお願いします。この試合をしてみて、負けて言うのも何なんですけど、WAVEのタッグトーナメント、自分と組みませんか?」
 華名は驚いた表情で、セコンドの紫雷姉妹に視線を送る。美央がダメダメと手を横に振り、イオは控室へ戻る。
 華名「違う違う、美央ちゃん。今度からトリプルテイルズ.Sが始まるけど、これから組むことはだいぶあると思う。あると思うけど、その前にあえて別れて、お互いレベルアップしてね。そこから合流して戦おうや。どや?」
美央「…いいと思います」。
 華名は栗原と握手をかわした。
 
★バックステージのコメント
 
 華名「言葉で操って、現実を転がす。これがこの勝利者としての現実やと思います。栗原はたぶん、私とだけ戦ってたと思うけど、私は2つのことと戦ってました。そのひとつは栗原。もうひとつは現実を決定的にさせること。それと戦ってました。もう今から数年くらいになりますけど、私はどれくらいやねんってくらい毒に浸ってきて、毒に浸って。毒に操られない選手は、例えば私に勝ったとしても、本当の意味で勝つことは絶対にできない。血を流して、毒にまみれて、地獄の門を開いて、くぐって、やっとこさ天国に上ることができる。栗原は今日以上にもっと毒に触れてもらいたいと思います。今日戦って、さっき組もうって話になって、これから私の毒に浸ってもらおうと思ってます。あと、左派の私と、女子プロ側の右派が組む事っておもろいんちゃうかなって。(組むのはNEOのタッグトーナメント以来となるが?)今日戦ってみて、あの時の印象と変わりましたね。ちょっと私と戦うことになって、少しだけ毒が見え隠れしたかなって。面白いタッグになるんちゃうかなって。美央は美央で組んでいく機会はだいぶあるんで、お互いレベルアップして、どこから合流して最高のトリプルテイルズ.Sになるんじゃないかなって思います」。

 
 栗原「華名さんとシングルっていうのが決まった時もそうなんですけど、やっぱりリングに上がって向き合ってみて、自分がプロレスに入門して、ライバルは中川や渋谷がいるんですけど、自分の中で一番の原点というか、練習生で入って、一番はじめに勝ちたいと思ったのがひとつ上の華名さんだったので。組むよりも何度でも戦いたい、真正面にいてほしい相手なんですよ。だから、やっぱり組む人ではないと思ったんですけど、そこからずいぶん長い間交わることなくここまできて、久々の試合でやっぱり今まで歩いてきたプロレス人生の戦いだと思って臨んだんですけど、今日負けて思いっきり3カウントを取られたので、悔しいですけど、3カウントを取られたのは私なんで。ただ、最後組もうと言いましたけど、さらさら華名さんとの勝負を諦めたわけでもなく、戦って見て、負けたんで楽しいとかは言えないんですけど、すごい心から戦えたって気持ちがあって。いつか再戦するためめのタッグですね。組むからには実績を残したいし、優勝しかないと思うけど、優勝して自分からシングルをお願いしたいなって思います」。
 
▼P-Tech創立15周年記念プレゼンツ・ブラックWAVE~桜花由美10周年記念試合~30分1本勝負
 ○桜花由美&大畠美咲&浜田文子(19分21秒/首固め)vsGAMI&●アジャ・コング&中川ともか

 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  場外戦で試合開始。桜花が10周年を祝うトレイン攻撃を浴び、ローンバトルを強いられた。久しぶりのヒールとなった文子はイスを使って中川を痛めつける。アジャと向かい合い、裏拳をブロックしてトラースキックを放ち、ダイビングエルボーは文子が阻止してムーンサルトプレスを決めた。大畠はムチを振り回すも中川に蹴りでブロックされる。フィッシャーマンズスープレックスはDDTで切り返し、桜花との合体攻撃も中川に切り返されてしまった。中川のCRBは桜花がムチでカット。大畠はGAMIのメガホン10連発を浴びるもムチで反撃。クロスボディアタック、DDT、クロスボディアタックと畳み掛けた。桜花はGAMIをビッグブーツ、ネックハンギングボム、かかと落としと攻め立て、ドラゴンスープレックスで投げられながらもアディオスアミーガを切り返し、セコンドのチェリーがリングに上がってGAMIにバット攻撃。さらに桜花が顔面を蹴り上げた。終盤、桜花がアジャにダイビングエルボードロップを落とされ、裏拳はかわしたが掌底を食らい、雪崩式ブレーンバスターを狙われる。文子が助けに入り、アジャに大畠がミサイルキック、文子が後ろ回し蹴り、桜花がビッグブーツを畳み掛けたが、アジャが桜花に裏拳をクリーンヒット。しかし、桜花がフォールを切り返して逆転の3カウント。アジャからの勝利で、自身の10周年を飾った。
 
 GAMI「アジャ様、去年(のWAVE後楽園)に引き続き、アジャ様はまた負けてしまいました」。
 桜花「グダグダうるせえんだよ、デブ!」
 GAMI「誰にデブって言った?(アジャを見る)失礼やろ…? その先に座ってるお客様にも失礼やろ」。
 桜花「うっせー! 。おい、そこのデブ(アジャ)。打倒アジャ・コング、成功させてやったぞ。でもな、これからまだまだお前を潰してやる。覚えてろよな」。
 アジャ「打倒アジャコングがなったと? ほう、めでたいな、よかったな。これからも潰してやる? 全然ピンピンしてるけど、何か? お前に潰されるようになったら、オレは50キロくらいダイエットしてやるよ。50キロダイエットしたくらいでお前に潰されないけどな。次に当たった時、こんなもんだと思うなよ。シングルでやったらどうなるか楽しみに待っとけ」。
 アジャが退場。
 桜花「私がアジャ・コングに勝ったら? 50キロのダイエット、してもらおうじゃないか!」
 大畠「桜花、10周年おめでとうございます。終わったばかりで次の話は申し訳ないけど、9月から始まるタッグトーナメント、桜花は文子と組んで出場しちゃいなよ。リーダーの私と組みたかったと思うけど、もうパートナー決めてあるんだよね。それは…美央! 美央さ、あれでしょ? 華名さんに捨てられちゃったんでしょ? 知ってるよ」。
 美央「違うの。ちょっとほっとかれたの」。
 大畠「今さらイオと組んでも面白くないじゃん。見飽きたと思うし。腹黒同士、一緒に組もうよ」。
 美央「はい、自分は腹黒です」。
 大畠「タッグチーム名がないと出場できないらしいのね。考えてきたから。プラス・マイナス・ゼロで」。
 美央「何がプラスで何がマイナス?」
 大畠「プラス(大畠)マイナス(美央)2人あわせて平均くらいで」。
 美央「マイナスじゃないけどそれでいい」。
 
▼Re・Birth WAVE~渋谷シュウ復帰戦~30分1本勝負
 AKINO(15分15秒/裏投げ→片エビ固め)渋谷シュウ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  約1年ぶりの復帰戦となる渋谷がデビュー戦の相手でもあるAKINOと復帰戦。まずはグラウンドで首の取りあい。渋谷はキレのある動きを見せるも、やはりAKINOが常に先の動きを見せる。ドロップキックをかわされるも、アームドラッグで投げ捨て、場外のAKINOにトペを放った。リングに戻ってからはドロップキックを5連発。さらにエルボーを放っていくも、カウンターのドロップキック一発で流れを変えられてしまう。サッカーボールキック、ギロチンドロップ、ワキ固め、ヘッドシザースと劣勢が続いたが、気持ちをこめた串刺しエルボーでやり返す。しかし、流れは変えられず顔面ウオッシュを浴び、ドラゴンスリーパーに捕まった。コルバタ、DDTで反撃に転じ、ミサイルキックを浴びせる。スイングDDTはAKINOに阻止され、顔面にミサイルキックを浴びたが、飛び付き式のスイングDDT、ジャーマン、スタナーでお返し。トップロープに上がったところでAKINOに捕まり、雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てられてしまったが、ハイキックを食らっても倒れず耐え続ける。3発目でついにダウンするも、カウント2で肩を上げ、丸め込みで粘り、パワーボムもウラカンラナで返す。カウンターでエルボーを食らっても、お返しのエルボーを放ったが、スピンキック、バックドロップを食らってしまった。自力で立ち上がるも、さらに2発のバックドロップで投げられ、側頭部に蹴りを浴びる。最後は裏投げで力尽きた。
 
 AKINO「おいシブ! どうだった? 久々のリングは。1年間このリングを下から見ていたんだろ? 悔しくなかったのかよ」。
 渋谷「悔しかった」。
 AKINO「その思い、全部ぶつけてきたか? このオファーが来た時、GAMIさんから渋谷の復帰戦だからお願いしたいと言われたんだよ。その意味わかるか? 自分はデビュー戦の相手をしてるんだよ。復帰してゼロなのか、マイナスに戻ってしまったのか、確認してほしいって言われたんだよ。お前、明日からWAVEのトップとしてやっていかないといけないんじゃねえの? みんな渋谷のことを待ってただんろ? 期待してんだろ? でもな、一番期待しているのが誰だかわかってるよね? 大事な後楽園、桜花の10周年のこの大会のメインに抜擢したGAMIさんだろ。その気持ちを受け止めて、いい意味で裏切れよ。わかった?」
 渋谷「はい」。
 AKINOが先に退場。
 渋谷「今日、後楽園に見に来てくださったみなさん、自分の復帰戦を楽しみにしてくださったみなさん、どうもありがとうございました。復帰戦で自分ができることがよくわかりました。できることもできないこともわかりました。これから、時間の無駄のないように、WAVEのトップにのし上がっていきたいと思います」。
 GAMI「まあ、そこそこ頑張った。だいたいな、お前が1年間休んでる間な、うちらがどれだけ頑張ってきたと思ってるねん! お前、こき使ってやるからな。覚えておけ!」
 
▽エンディング
 
 続いて9月4日に開幕するタッグトーナメントの話題へ。優勝者には初代WAVEタッグチャンピオンとしてベルトが贈られる。GAMIは中川とのタッグで出場することを希望。「そのためにコスチュームを緑にしたのに、あのヤロー(中川)、紺に変えてきやがりました」。GAMIの呼びかけで出場希望選手がリングに上がる。春山&米山、華名&栗原、ガガガ&徹子(カツラのみ)、植松、大畠&美央、勇気などが姿を見せた。
 渋谷「タッグ出ますよ。自分のパートナーはチェリーさんでいいですか?」
 GAMI「お前な、どれだけ上から目線やねん!」
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園  チェリー「冗談じゃないですよ。自分は組む気はないですよ」。
 渋谷「チェリーさんしかいない」。
 チェリー「ブラックダリアなの。組めない」。
 渋谷「ブラックダリアのチェリーさんだけど、私がいつも困った時にそっと隣にいてくれるのがチェリーさんだから。チェリーさん、組もうよ」。
 チェリー「今回だけだよ」。
 GAMI「お前らの夫婦漫才を聞きに来たんちゃうわ!」
 GAMIはライブで遅れてしまい、応援する予定だった春日の試合に間に合わなかったアイドルユニットAeLL.にマイクを渡す。
 西恵利香さん「すみません、間に合わなかったんですけど、AeLL.です。もうすみません。消えたいくらい恥ずかしいです」。
 GAMIが観衆を発表。前年より20人少ない1204人だったが「このオチこそWAVEです」。さらに来年のWAVE後楽園大会を、4月30日に植松寿絵引退大会として開催することも発表された。
 締めは渋谷。「無事に復帰できました。みなさん、ありがとうございました。行きます。これがWAVEだ!」
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE8・28後楽園 ★バックステージのコメント
 
 渋谷「自分の思った通りにはいかなかったのが率直な感想です。やっぱりリングに上がった時とかはすごく嬉しい気持ちだったんですけど、試合になると間合いが見えないというか、自分がやってることのひとつひとつが、相手に向けての技だったり、相手の技を食らう時だったり、相手が見えてないことで1年間離れていたことを感じました。AKINOさんにはもう一回、今すぐにとは言えないんで、またリベンジしたいと思います。WAVEの大会や、他の大会にも出たいです。いっぱい試合をして、WAVEを引っ張っていけるようになります。今日の試合は100点中10点です。メインを任されていたので、あれではダメです。それは自分でもよくわかります」。