脇澤美穂が復帰&入団/スターダム記者会見 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

脇澤美穂が復帰&入団/スターダム記者会見

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  3日午後2時よりシーザージム新小岩にてスターダムが記者会見を開き、6・12新木場大会の対戦カードを発表。出席した選手たちが意気込みを語った。また、2001年の現役引退後はお笑い芸人の道を歩んできた脇澤美穂の復帰、およびスターダム入団が決定。脇澤は2008年12月から2009年2月にかけて『ミホカヨ』のリングネームで数試合を行なっており、今回は約2年ぶりの復帰となる。
 
▼プレ・デビュー エキシビションマッチ3分間
 鹿島沙希vs夏樹☆たいよう
※スパーリング形式


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  鹿島「デビューが正式に6月26日に決定しました。今回はエキシビションということなのですが、プロとしてリングに上がって闘うのは初めてなので、全力を出し切りたいと思います。夏樹さんは憧れのレスラーなのですが、ここでフォールを取ってデビュー戦に勢いをつけたいと思います」。


 夏樹「沙希とはいつも練習をしていて、気の強さだったりとか負けず嫌いのところが目立つんで、少しでもそういうところが引き出せればなと思っています。できなくてもなんでも、ここまでどういう意識でやってきたか、どんなに頑張ってきたかっていうのが大事だと思うんで、デビュー戦に向けてプロテスト以上の気迫を見せてもらえたらいいなと思います」。


▼20分1本勝負
 世IV虎vs須佐えり


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  世Ⅳ虎「今回須佐えりとなんですが、カード発表会見だっていうのに学校だからこれないと。ふざけやがって…学校なんかバックレちまえばいいんだよ! どんな理由があろうとも、ここにくるのが仁義ってもんじゃないんでしょうか? そういう気持ちでやってんなら別にいいんですけど、自分はプロレスに人生賭けてやってるので、まぁ負ける気はしません! 以上です」。


▼30分1本勝負
 夏樹☆たいようvs星輝ありさ


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  夏樹「ありさはチーターみたいなイメージがあってすごい動きもいいので、ハイスピードに目覚めさせたらおもしろいんじゃないかなっていうふうには思っています。前回タッグで当たったときに“一時停止”(=試合中にダウンして動けなくなること)してしまっていて、自分も前の大会(5・29新木場)で動けなくなってしまったんですけども、つらいときにどう頑張れるか。ダメになったときにそこからどうやって這い上がれるかっていうところを、根性の部分でも教えていきたいし勝負していきたいと思っているので、もうバチバチにやり合えたらいいなと思ってます」。


▼30分1本勝負
 高橋奈苗&岩谷麻優vs愛川ゆず季&美闘陽子


 奈苗「今日は私1人しかいなくてすみません。ゆずポンのほうからはお仕事があると連絡があり、陽子は所用があるということで。この間の試合で私と陽子が組んで『チーム川口』として発進だっていうときに、結果負けてしまって悔しい思いをしていたんですけど、そこに愛川ゆず季が入ってきまして美闘さんと組みたいというアピールがあって…まぁいいですよ。好きにやったらいいですよ。2人で私から離れていったのに、今日こういう大事な場にこないというのは、ちょっとどうかと思うんですけれどもね。今度タッグを組む麻優なんですけれども、今日はどうしたんですかね…?」。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  (鹿島が岩谷から預かったという手紙を奈苗に差し出すと、開封して目を通した奈苗の表情が険しくなっていく)


 奈苗「…これは胸にしまっておきます。みんな読む必要ないです」。


 (夏樹&世Ⅳ虎が「なになに?」と奈苗から手紙を奪い取り、世Ⅳ虎が読み上げてしまう)


★岩谷の手紙
 「今日は特訓に行ってきますので会見には出られません。これは以前から決まっていて奈苗さんにも承諾してもらってます。今度のタッグですが、いつも“オマエにはパッションがあるのか?”と聞かれ“あります”と答えていますが、もういい加減疲れました。押しつけないでもっと自由にやらせてください。熱いとか情熱とかはもういいです。自分は自分のテーマを持って頑張ります。岩谷麻優」。

 奈苗「(大爆笑する夏樹&世Ⅳ虎に)うるさいよ! どいつもこいつも頭おかしいよ! ホントふざけやがって! お前らも一緒だよ。みんなみんな根性叩き直してやる!」。


 世Ⅳ虎「根性叩き直すのはテメーの根性だろ。カード発表会見にみんながこないのだってオメーに人望がねぇからだろ」。


 夏樹「だいたいウチらがメインっていう位置づけを作ってきたのに、なんで前回負け組チームがメインに入ってんのか意味わかんないし。しかも誰もこないとか、ウチらが(メインに)出たほうがいいよね?」。


 奈苗「調子に乗るな!! なに笑ってんの腹立つ! 麻優としっかり話して本心をしっかり聞いて、2人がガッチリ意志を合わせた上で12日は闘いたいと思います」。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  ━━最近の岩谷についての印象は?
 奈苗「ダメというか弱さもあるんですけど、表情が豊かで痛みが伝わるプロレスをしているなっていう感じがあって、プロレスというのはお客様に観て頂くものなので、そういう意味ではプロとして伝える意識が高いのかなとは思います。対戦したのはパッション注入マッチのときで、試合前に号泣している姿が頭の中から焼きついて離れないんですけど、試合前に泣いたところから感情を振りきって頑張り抜いたっていうのは麻優の中でも自信になっていると思うので。闘った者同士にしかない絆が私は麻優とはあると思っているので、タッグ楽しみにしてるんで…。こういう手紙がくるっていうのは不可解なので、あいつらが勝手にやってんじゃないかなって…そんな気がします」。


 ━━愛川&美闘組は夏樹&世Ⅳ虎組を倒すためのタッグ結成であり、その前に当たることは2人にとっては練習みたいなものか?
 奈苗「練習相手!? 私が?」。


 夏樹「絶対そうだよ。踏み台」。


 奈苗「私が1番高い砦じゃないですか、この中で。今回限りじゃないですか、その2人のタッグは…? 結果も出せないと思いますよ、こんなんじゃ。会見にもこないで。私を1人にさせて」。


 ━━最近の愛川と美闘について。
 奈苗「評価ないですね。私に反旗をひるがえした時点で、ない! 評価できない。ゆずポンはゆずポン祭で栗原あゆみとドローになるという結果を出しているんですけれども、スターダムでもそういう頑張りを見せてほしいですね。ゆずポン祭だけ頑張ってりゃいいってもんじゃないと思うんで。そういう“都合のいい感じ”がちょっと感じられますよ。私は怒ってますよ、そこ。会見にもこないで。私を1人にさせて…」。


 (写真撮影の際)


 奈苗「1人で写真…?」。


 夏樹「一緒に撮りましょうか?(笑)」。


 奈苗「いいよ! やめてよ!」。


▽脇澤美穂の入団発表


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  奈苗「私と脇澤は全日本女子プロレスという過去の団体なんですけれども、平成8年組として同期で闘ってきました。脇澤はけっこう早い段階で引退という道を選び、私はそのまま現役を続けて今に至るんですが、スターダムが始まって自分も団体に入りこういう形になったときに、脇澤のほうから“またプロレスがやりたい”という話がありました。引退という道を1度選んでいる以上、そのときに涙を流したお客様とか、そういう選択を受け入れるしかなかった皆様に対しても失礼な部分はあると思うし、どのぐらいの覚悟があるのかわからなかったんですけど、話したところ真剣にやりたいという意向もあり。特に厳しい闘いになるという話もして、ほかにも女子プロレス団体多いですから選択肢はいろいろあったと思うんですが、ぜひスターダムでやりたいと言ってくれましたので、入団という形になりました。いま一緒に練習を始めて頑張っておりますので、よろしくお願いします」。


 脇澤「お久しぶりです。2001年に引退した脇澤美穂です。いまお笑い芸人として頑張ってるんですけど、芸人としてレベルを上げるためにもう1回プロレスをやって、芸人は芸人として、プロレスラーはプロレスラーとして、お客様に楽しんでもらえるようにまた頑張りたいとおもいますので、応援よろしくお願いします」。

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』
 ━━練習はいつから?
 奈苗「5月からですね」。


 ━━スターダムを選んだ決め手は?
 脇澤「いま女子プロレス界で1番だと思ったからです」。


 ━━復帰したいと思い始めたのはいつ?
 脇澤「4月から考え始めてました」。


 ━━きっかけは?
 脇澤「芸人としてやってるわけなんで、事務所いま所属してないんですよ。何かきっかけがないと(道が)開かないと思うんで。レベルを上げるために決心しました」。


 ━━お笑いのライブと試合が重なった場合は?
 脇澤「プロレスの試合のほうを優先にしていきたいと思ってます。でも、本業は芸人です」。


 ━━芸の肥やしにするという感じに聞こえるが。
 奈苗「自分はプロレスを利用されるのはイヤなんですよ。絶対にプロレスはプロレスとして確立してやってもらいたいというのも本人に伝えていますし…」。


 脇澤「(話をさえぎって)もう1回、プロテストからやらせて頂きたいと思ってます。1からやります」。


 奈苗「プロテスト!? …とりあえずプロとして4~5年はやって、そのときは一時代を築いたといってもいい活躍をしていたので、通常のプロテストではなくて、なんらかの形でテストというか審査というか…」。


 小川社長「本人的には体重がオーバーしてる状況なんで、まず体を作って、1からやり直したいって言うんだったらそれなりの、現役選手を相手にしたテストみたいのをやって、その上で復帰という感じです」。


 奈苗「ホントにプロレスを1番に考えられない人は、純粋にお客さんに審査されると思いますし、何より自分が1番しんどい状況になっていく。プロレスをナメられるのはイヤだし、そんな片手間でできる甘いものではないと思うんで。それはわかってると思うんで、その上でプロレスとお笑いが相乗効果をもって生かせていけるならいいなっていうのはあります。私は同期だったからといって今までの私じゃないし、今までの関係だと思ってほしくないし。ぜんぜん違うと思うんで。10年の差はとてつもなくデカイと思うんで、そこは理解してほしいですね」。


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  ━━引退の原因だった首の調子は?
 脇澤「それを答えちゃうと、やらせてもらえなくなっちゃう。…じゃないですか。私は大丈夫です!」。


 ━━スターダムで意識する選手は?
 脇澤「やっぱり高橋奈苗だと言います、私は。恩人ですね」。


 ━━復帰の時期は?
 小川社長「(7月の)後楽園にしたかったんですけど、とても間に合わない感じなんで。とにかく状況を見ながら。いつっていうのはわかんないです。早ければ早いほどいいんじゃないですか」。


 脇澤「頑張ってんですけどね、10年はキツイです(苦笑)」。


 奈苗「(現時点で)まったく仕上がりはないですね。仕上がりはゼロです。まず皆さんにお知らせして、これから皆さんに見て頂きながら、頑張っていくという状況なので。ホントにそこは厳しく。1度やってたからっていうものは、まったくナシ。ゼロとして私はやっていきたいと思ってますので、厳しくいきます」。


鹿島沙希が試運転/6・12新木場全カード


スターダムSeason2『grows up stars2011』
◆6月12日(日)東京・新木場1st RING(12:30)
 
▼プレ・デビュー エキシビションマッチ3分間
 鹿島沙希vs夏樹☆たいよう
▼20分1本勝負
 世IV虎vs須佐えり
▼キッズ・ファイト~夢のプロレス物語~3分1本勝負
 夢vs(後日発表)
▼30分1本勝負
 夏樹☆たいようvs星輝ありさ
▼30分1本勝負
 高橋奈苗&岩谷麻優vs愛川ゆず季&美闘陽子