【結果】WAVE5・17新木場 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】WAVE5・17新木場

『Weekday WAVE Vol.36』
◆5月17日(火)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆192人(満員)
 
▼ブラックWAVE30分1本勝負
 桜花由美&大畠美咲&○悲恋(18分33秒/アンクルホールド)●GAMI&春日萌花&栗原あゆみ
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場  GAMI組が入場と同時に奇襲を仕掛ける。栗原が桜花とエルボー合戦を展開すると、GAMIは「あゆポン!」と声援を飛ばした。大畠の目突き破りから張り手を浴びたGAMIは、胸をムギュッと鷲掴みし、雪崩式フランケンシュタイナーで反撃する。しかし、春日が捕まり、ローンバトルを強いられる。助けようとGAMIがエプロンからメガホンを投げつけたが、桜花に睨まれ花道奥へ全速力で逃げていった。チェンジするとメガホンの乱れ打ちからダブルのフェースクラッシャーで流れを変え、桜花にロープ渡りからぶら下がり式の腕ひしぎ逆十字固めを決めたが、セコンドのチェリーにバットで襲われる。さらに栗原が桜花のビッグブーツに押されたが、フルスイングのエルボー、顔面ドロップキックでやり返し、ミサイルキック、ジャーマンで投げた。逆にバックドロップで投げられたが、裏投げでやり返し両者ダウン。2人が同時にタッチするも、春日が再び捕まり、桜花&悲恋のビッグブーツ、大畠の低空クロスボディアタック、ダイビングボディプレスと追い込まれた。クリスト、モダンタイムス、ダブルリストアームサルトで反撃に転じ、チェンジした栗原がミサイルキックを放ち、さらに桜花のビッグブーツ誤爆を食らった悲恋に裏投げを決める。GAMIが大畠のムチ、桜花、悲恋のビッグブーツ、悲恋のアンクルホールドと追い込まれたGAMIは、カウンターのラリアット、拝み式ケンタッキーボム、ジャーマンで反撃するも、低空ドロップキックから再びアンクルホールドに捕まった。アディオス・アミーガで起死回生を狙ったが、これもムチでカットされ、桜花のネックハンギングボム、大畠の逆打ち、悲恋のビッグブーツと連発されると、3度目となる悲恋のアンクルホールドに捕まる。それでもギブアップを許さなかったGAMIだが、介入したチェリーがGAMIの顔面にバットをフルスイング。直後にアンクルホールドを決められると、さすがのGAMIもタップするしかなかった。
 
 試合後、桜花に「早く帰れ、デブ!」と罵声を浴びせられたGAMIがマイク。「ひとつ公約しておく。私のダイエットの目標が変わった。3カ月で10キロは変わってない。何なら少し太った。しょうがないやろ。1人の若者が体重が増えなくて困っています。その人が1キロ増えるたび私が2キロ落とす。その子が5キロ太ったら、私が10キロ痩せる。そういう計算です。今日、その子にカレーをご馳走したんですけど、私も食べてしまったので一緒です。じゃあ、飯田とともにダイエットがんばりま~す」と宣言した。
 
▼コミカルWAVE30分1本勝負
 バンビ(9分52秒/スタンディング・シャイニングウイザード→体固め)広田さくら

 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場  WAVEパンフレットのインタビューで「チェリーを客観的に見てみたい」と希望したチェリーに対し、5・2新宿で対戦し「客観的に見せるチャンスを与えてやる」と宣言した広田。この日はチェリーのTバックに白の尻出しコスチューム姿で登場。バンビのセコンドに付いていたブラックチェリーはさすがに表情を崩した。ユニオン5・4後楽園と同一カードが実現した形が、この日のチェリーは攻撃が弱々しく、ヤングパワーも不発。一方的に攻められた。「顔はやめて。化粧が崩れる」と試合中に化粧直しを始める広田に、バンビは容赦なく顔面蹴り。広田はヤングバットを手にするも、気合い入れて振り回すと自爆。さくらんボムから春夜恋を繰り出すも、これは逆にフォールされてしまい「もう勝てない」と頭を抱えたが、ときめきメモリアルからチェリトーンボムへ。しかし、これもヒザを立てられ、スタンディングシャイニングウイザードで沈んだ。
 
 BDからリンチされた広田はチェリーに向かい「お前なんてな、こんなもんだよ。これくらいで十分だよ。これ以上のことは出ないよ。気持ち悪いとか、ケツこっち向けるなとか言うけどな、今日は私の彼が来てるんだよ! お前ら黒だからって、別に何もないけど…。お前ら帰れよ」と言い放ち、BDを退場させる。気を取り直して「GAMI、次はお前だからな!」と挑発するも、GAMIは「5月29日のGAMIvs広田はなし。一身上の都合で。広田の試合自体がなし」とあっさり却下。試合がなくなり動揺する広田に、GAMIは「GAMIvs広田はもうちょっと大きなところでやろ。だから、次回の大会は広田なしね。延期」と言い聞かせ、広田は「損して得とれ、ですね」と了承した。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場 ▼Catch the WAVE ヤングブロック・リーグ公式戦10分1本勝負
 小松奈央(8分23秒/ダイビング・ボディプレス→体固め)飯田美花
※小松2点(1試合)、飯田0点(1試合)
 
 北側ステージ席には小松応援団の姿。「あの子は太陽のKomatsu! Nao!」のかけ声に「WAVEでも聞きたい」と希望していたGAMIプロデューサーはニンマリ。飯田がゴングと同時にドロップキック連発で攻める。ボディプレスを首固めに切り返した小松が、反撃のドロップキックを連発。飯田の逆エビ固めはロープにエスケープし、カウンターのドロップキックを放つと串刺しのドロップキック。飯田もやり返し、タニバットを決めた。さらに、コーナーからのタニバットを浴びせたが、小松がクロスボディアタック2連発と再び攻守が入れ替わる。飯田が執拗に首固め。4度丸め込み、さらにスクールボーイ、津軽固めと攻め続けた。ヘッドバットから河津落とし、ドロップキック、ダイビングボディプレスと畳み掛けるも、カウント3は奪えない。エルボーを逆さ押さえ込みに切り返されると、小松がフェースクラッシャーの連発。さらにコーナー2段目からのダイビングボディプレスを浴びせるも、飯田はカウント2で肩を上げた。しかし、コーナー最上段から浴びると返すことができず、3カウントが入った。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場 ▼Catch the WAVE テクニカルブロック・リーグ公式戦15分1本勝負
 中川ともか(12分21秒/エビ固め)チェリー
※丸め込みを切り返す。中川2点(1試合)、チェリー0点(1試合)
 
 テクニカルブロックらしく、じっくりとしたグラウンドの攻防で始まるも、チェリーがバットを持ちだし空気が変わる。ラフとテクニカルをうまく使い分けるチェリーが優勢に試合を進めた。カウンターのアームホイップから側頭部へのドロップキックで中川が反撃するも、チェリーはバット攻撃で流れを戻し、ミサイルキック、ブリザードスープレックスと畳み掛ける。串刺し攻撃をかわした中川が延髄斬りでやり返すも、チェリーは唸れ豪腕をかわしてワキ固め。またもバットを持ち、止めに入ったTommyレフェリーを突き飛ばす。中川が蹴りでバットを弾き飛ばして首固めを決めたが、レフェリーはカウントをたたけない。チェリーがジャーマンで投げ、中川がスクールボーイから延髄斬り、背後から走り込んで延髄斬りを見舞う。ダウンしたチェリーが隙をついて背後から丸め込むも、切り返した中川がフォールして3カウント奪取。リーグ戦初戦を白星で飾った。
 
▼Catch the WAVE ビジュアルブロック・リーグ公式戦15分1本勝負
 野崎渚(5分6秒/スリーパーホールド→レフェリーストップ)紫雷美央
※野崎4点(2試合)、美央0点(1試合)
 

女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場  リーグ戦初戦で桜花を破る波乱を演出した野崎。フリー第1戦はリング中央で深々と頭を下げての入場となった。ゴングと同時に美央が丸め込み、バズソーキックで秒殺狙い。野崎のビッグブーツと、美央のエルボーを交互に打ち合い、美央がコーナーからミサイルキック。当たりが浅かったため、野崎はビッグブーツからレッグラリアットで反撃に転じる。美央が追っかけ式のヒザ蹴りを浴びせると、野崎も同じようにやり返す。STOからワキ固めに捕まった野崎は、蹴りで流れを変えるも、右肩をかばう動きに変わる。しかし、かかと落としを食らいながらも、紫閃光はかわしてスリーパーへ。渾身の力込めて絞め上げると美央は失神。レフェリーが試合を止めた。
 
★野崎のコメント
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場  「いろいろ問題を起こしてしまい、本当に申し訳ないと思っていますが、ここはWAVEさんということで、問題は私個人のことなので。WAVEさんには出せてもらっているので、ご迷惑になってしまうので、その問題に関しては話すことはありません。今はリーグ戦に集中して、今日も勝つことができたので。このまま栗原選手、大畠選手に勝って、全勝でこのリーグ戦を優勝したいと思います。」
 --精神的には不安定?
 「そうですね。なきにしもあらずですけど、自分がこのリーグ戦に出たいと希望したんで。弱ってる場合じゃないと思っています。やっぱりこういう問題が起こって出させてもらってる限りは、優勝を狙っていきたいと思います。」
 --試合中に肩を気にしていたが?
 「ちょっと痛めてしまっただけで、特に問題があったわけではありません。」
 --今はどういう立場?
 「これからはフリーとして、7月24日までは頑張りたいと思います。」
 --フリーとして他団体参戦は?
 「今は考えてないです。WAVEさんのリーグ戦だけ集中してやっています。」
 --なぜWAVEだけ出たいという希望を?
 「GAMIさんの推薦枠という特別で出してもらってる限り、そこはやり遂げたいなと思いました。」
 --アリーナマッチ無断欠場や(地元凱旋だった)ディアナ佐久大会に関しては?
 「その件に関しては話すことはないので、改めてにしたいと思います。」
 --肩の状態は?
 「完璧だったらこんなにテーピングはしていないというのが正直なところで、すごい悪いわけでも、いいわけでもないです。でも、鍛えてはいるので。」
 --右肩の治療が先では?
 「それも視野に入れて、とりあえずリーグ戦をやって、その後に考えたいと思います。」
 --契約の違反行為があったというのは?
 「ここはWAVEさんの大会なので、個人的なことは話すべきではないと思っています。言うことはないです。また、改めて発表できたらなって思います。」
 --WAVE参戦も個人の問題?
 「そうですね。今はリーグ戦だけを見てやっています。」
 --ディアナは京子選手が勇気選手、野崎選手をフリーにしたくないと旗揚げした団体だが?
 「繰り返しで申し訳ないですけど、今は話すことはないです。」
 
▼Catch the WAVE テクニカルブロック・リーグ公式戦15分1本勝負
 植松寿絵(9分7秒/ソラリーナ)水波綾
※植松4点(2試合)、水波0点(1試合)
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-WAVE5・17新木場  初戦で華名を下し、幸先のいいスタートを切った植松。しかし、手四つの力比べから、いきなり北斗原爆で投げられてしまう。うつ伏せの状態でギロチンドロップを連発され、ダイビングショルダータックル、串刺しスピアー、雪崩式パワースラム、コーナー2段目からのギロチンドロップと追い込まれたが、コーナー最上段からのギロチンは許さず、場外にエスケープ。しかし、リングに戻ってからもカウンターのスピアー、丸め込み、串刺しスピアー、ランニングギロチンと畳み掛けられ、丸め込みで切り返そうとするも、逆に肩固めに捕まり、さらにイチジクで絞めあげられた。ウラカンラナ、顔面ウオッシュで反撃し、ダイビングボディプレス2連発、ウルトラタイガードロップ、ドラゴンスープレックスで勝負に出るも、水波から3カウントは奪えず、カウンターの裏投げ、フェースバスターでやり返された。しかし、裏投げは許さず、ソラリーナで丸め込むと、逆転の3カウントが入った。
 
★植松のコメント
 
 「マジしんどい。正直しんどい。テクニカルの中で華名はわかってた。でも、水波がここまでやるとは思ってなかったから。最後はキャリアでしか出せない技なんで。何とか勝ちました。負けるわけにいかない。本当に後はないから。教えるだけじゃない、見せるのもコーチ。必死で何とか勝ちます。(次の中川戦は)テクニカル同士の、いつもの中川との試合だったら勝てない気がする。私には皆無だったパワーっていうのを使ってみようかなっていうのがあります。」