【結果】SHIMMER3・27シカゴ | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】SHIMMER3・27シカゴ

『SHIMMER39』
◆3月27日(日=現地時間)アメリカ・イリノイ州シカゴ『バーウィンクラブ』
 
▼SHIMMERタッグ選手権試合60分1本勝負
 ○松本浩代&大畠美咲(13分25秒/バックドロップ→片エビ固め)●ニッキー・ロックス&アリエル
※王者組が2度目の防衛に成功。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ  入場と同時にファンは「スリーエス」の大コール。昨日同様、松本&大畠はオリジナルのマスク姿に日の丸を背中に背負って登場。セカンドロープに上って日の丸を振りかざした。先発は大畠とニッキー。まずはバックの取り合いから腕の取り合いへ静かな立ち上がり。今度は手四つを要求する長身のニッキーに大畠の腕は届かず。前半はグラウンドの展開が続く。その後、ニッキーが観客に自らの決め台詞を要求すると、間違えて松本が拍手してしまい、相変わらず英語力のなさを見せつける。ニッキーは味方になったのかと思い、松本に握手を求めると、大畠がこれを拒んだ。大畠はドロップキックからコーナー串刺しのボディアタックでペースをつかむと、松本にタッチ。松本は両手を広げて観客の「マツモト」コールに応える。挑戦者組はアリエルが登場。松本とタックル合戦を何度も繰り広げるが互角のぶつかり合いに。松本がチョップを叩きこむとアリエルもチョップで応戦。ここでアリエルが体を入れ替えてクロスチョップ。さらにニッキーがアリエルを持ち上げてのヒップドロップを決める。アリエルが松本をロープへ振ろうとするが、ここで反転してタックルを叩きこむ。ようやくピンチを逃れた松本が大畠へタッチ。ここでスリーエスが得意の合体攻撃3連打。大畠はドロップキックから腕ひしぎでアリエルを捕えるが体を持ち上げられて、たたき落とされる。さらにニッキーが大畠へエルボーを連打。それでも大畠がバックに回り、ジャーマンで反撃。ここで松本へタッチするが、ニッキーもよみがえりバックフリップを敢行。ニッキーが松本を持ち上げると大畠がドロップキックでカット。松本はそのままニッキーをフォールに行く。かろうじてカウント2で返したニッキーだったが、ダメージで足元がふらつく。この機を逃さず、松本が豪快なバックドロップを見せると、完ぺきなカウント3。2度目の防衛を果たした。松本は「今日は楽しかった! あと1試合を終えたら、これを持って日本に帰れるので、あと1試合! なんとしても防衛を果たします」と言い、大畠も「お客さんの声援が心強かったです。何としてもベルトを日本に持って帰ります」と約束した。
 
▼30分1本勝負
 デイジー・ヘイズ&○中川ともか(9分20秒/フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)ジャミラ&●ミア・イム
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ  26日に行なわれた『SHIMMER38』でタッグチーム結成を宣言した中川&デイジー・ヘイズ。くせ者2人に場内はブーイングで迎え入れる。まずはデイジーとジャミラでスタートするが、デイジーは観客を罵倒、なかなか試合へ移ろうとしない。その後、ジャミラを倒して馬乗りになりビンタを連発。今度は中川がリングインするが、代わったミア・イムがアームホイップ。さらに背後からのキックを見舞う。防戦一方の中川だったが、ジャミラが出てくると鼻をつまんで流れを変える。それでも、ジャミラとミア・イムはデイジーを捕えて2人がかりの攻撃へ。ここでミア・イムがロープの反動を狙った際、中川が足を引っ張る。場外へと落ちるミア・イム。リング上で孤立したジャミラにデイジーがナックルを連打。さらにはモンゴリアンチョップ。そして中川とともにストンピング攻撃。そして、デイジーはロープにジャミラの首を押し込んでチョーク攻撃。中川がレフェリーをけん制して注意をひきつけデイジーの独壇場に。ジャミラはなんとか難を逃れると、ボディアタックをデイジー&中川に決めて反撃。続くミア・イムもボディアタックで迎撃。ミア・イムは続けざまにデイジーへ攻撃を狙うが、背後から中川が忍び寄り、スクールボーイに切って取る。カウント2で跳ね返したミア・イムだが、中川はさらにフィッシャーマンへとたたみかけこれで3カウント。難なく勝ちをおさめた。デイジーは「我々はナンバーワンタッグチーム。次はSHIMMERのタッグを狙う」と宣言。松本&大畠との対決が濃厚となった。




『SHIMMER40』
◆3月27日(日=現地時間)アメリカ・イリノイ州シカゴ『バーウィンクラブ』
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ ▼30分1本勝負
 栗原あゆみ(12分10秒/片エビ固め)ニコル・マヒューズ
 
 栗原あゆみは試合前にSHIMMER王者マジソン・イーグルと再会。マジソンとは昨年9月のSHIMMERでタイトルに挑戦。惜しくも奪取はならなかったが、マジソンも「クリハラは今までの防衛戦の中でもとてもタフでハードな一戦だったわ。彼女とはもう一度、闘う時が来る。もちろんこのベルトを賭けてね」とエールを送った。
 
 今日の相手はニコル・マヒューズ。長年、SHIMMERのタッグチャンピオンとして君臨してきた実力者だ。栗原は日の丸をガウン代わりにまとって登場。入場だけでも大声援を浴びた。まずはアームホイップ合戦から低空ドロップキックで栗原が先制。マヒューズもドロップキックからエルボーでやり返す。栗原もドロップキックでお返し。コーナーのマヒューズに張り手を連打し、さらにソバットを敢行。そして、串刺しニ―を連発した。栗原はさらにエプロン上での腕ひしぎ。そしてリングへ戻るとゆりかもめを決める。しかし、マヒューズもラリアットで反撃。場内は大あゆみコール一色。マヒューズがミサイルキックを狙うがこれを自爆させると、本家のミサイルキック。さらにヒザを突き立ててのニーを連打する。最後は栗原がロープの反動から裏投げを決めて3カウント。危なげない勝利でSHIMMER最終戦を飾った。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ  「世界は本当にいい選手がいっぱいいて、当たるだけでも本当に勉強になる。あまり大きくないかなと思ったけど、リング上で相対したら、すごく大きかったです。でも勝ててよかったです」と栗原は喜びのコメント。SHIMMER最終戦を笑顔で締めくくった。
 
▼SHIMMERタッグ選手権試合60分1本勝負
 ○デイジー・ヘイズ&中川ともか(15分21秒/タイガー・スープレックス・ホールド)●松本浩代&大畠美咲
※王者組が3度目の防衛に失敗。デイジー&中川組が第4代王者となる。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ  日本から応援に駆け付けたファンの垂れ幕が会場を飾る中、チャンピオンの松本&大畠が恒例のマスク姿で登場。まさか、SHIMMER最後の試合で中川と当たることになるとは、本人たちにとって一番のインパクトとなった。
 
 入場と同時に腰にベルトを巻くポーズを繰り返すデイジー&中川。会場は「スリーエス」コール一色。一方のデイジー&中川にはブーイングの嵐。「デストロイ、マツモトー!」というアメリカのファンたちのコールを受けて松本がリングイン。まずはデイジーを投げから絞め技へ。そしてブレンバスターを決めるとたまらずデイジーは中川にスイッチ。中川との絡みとなると、松本も慎重な構え。まずは松本がタックルをヒットさせると大畠にタッチし、ダブルの連携からポーズを決める。会場は完全にスリーエスへの声援一色だ。大畠がドロップキックを何度もヒットさせ、合計で8連発決めると今度は「オオハタ」コールが後押し。松本がベイダーアタックで中川を圧倒すると、コーナーに押し込んでの逆水平を連打。そしてスパインバスターを決め、大畠にスイッチ。大畠もワキ固めに取り、スリーエスのペースが続く。ここで中川はたまらずデイジーにタッチ。デイジーは大畠の腕を取り、腕攻めの集中攻撃。大畠はボディアタックで反撃するも、中川がカット。ここで中川にスイッチ。中川はコーナーエルボーからドロップキック。大畠も中川の背後に回り腕ひしぎへ。ここで攻勢をかけようとするがデイジーが大畠の足を引っ張ると流れが一変。代わったデイジーがブレンバスターからニ―を後頭部へ落としていく。そして中川とデイジーで大畠をロープに絡めて顔面攻撃。しかし突進した中川に大畠は回転エビ、そしてスクールボーイ。さらに松本へタッチすると、タックルの連打。そしてボディアタックでデイジー&中川吹っ飛ばす。デイジーが松本の背後に飛び込んで動きを止めようとするが、正面から大畠も飛び乗り、倒れている中川にヒザを落とし、3人ぶんの負荷をかける。続けざまに松本がタックルから大畠が低空のボディアタック、そしてボディプレスへ。さらに腕ひしぎを決める。しかし中川もニールキックで反撃するとデイジーにタッチ。大畠はデイジーに飛びつきの回転エビからジャーマンで投げたがカウント2。ここで松本が出てきてバックドロップに決めようとするも、デイジーがレフェリーをつかんで投げるのを阻止。ならばと東海道落としを敢行、ここで合体式のジャンボスープレックスを狙ったスリーエスだがデイジーがヒザを立ててカット、この隙に中川が松本にレッグラリアットを決めると、デイジーがタイガースープレックス。松本は返すことができず、ついにデイジー&中川が新チャンピオンへと躍り出た。
 
 場内は大ブーイング。その声を涼しい顔で聞き流しベルトを腰に巻くデイジー&中川。日米くせ者タッグが第4第王者となった。「我々はナンバーワン。日本でもアメリカでもどこでも乗り込んで防衛戦をやる。スリーエス? いつでも挑戦を受けてやるわ」とデイジーはノリノリ。松本は「まさか負けるとは…正攻法で行きすぎました。ずるいことへ対抗策を考えてなかったから。でもお客さんは絶対的にうちらの応援をしてくれたし、このままベルトを日本に持ち帰りたかったけど。でも今回ベルトを取ったことで、スリーエスの名前を世界にとどろかすことができたと思う」と心情を述べた。
 
 大畠は明日帰国し、栗原、松本、中川はアトランタ州へ移動し、4月1日&2日アメリカ・アトランタ州「センター・ステージ・シアター」でのROHに出場する。
 
女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ  なお、メインイベントでは浜田文子がマジソン・イーグルの持つSHIMMER選手権に挑戦するも奪取することはできなかった。
 
▼SHIMMER選手権試合60分1本勝負
 マジソン・イーグル(23分12秒/ヘルズバウンド→片エビ固め)浜田文子


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』-SHIMMER3・27シカゴ