KAZUKI10周年 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

KAZUKI10周年

KAZUKI選手明日に迫ったKAZUKIの10周年大会。ボリショイさんから記念品贈呈の依頼を受けた。KAZUKIも早いもので10周年か…。

H8年5月26日、姫路厚生会館。藤原和子対飯塚昌美、これが後のKAZUKIこと藤原和子とおばっち飯塚こと飯塚昌美のダブルデビュー戦である。あの時、私は神戸キー局であるサンテレビの「KOBE Jd TV」に出演していて、4週間に一度、大阪まで収録に出向いていた。実況はまだモストデンジャラスコンビというユニットを組んでいた頃のコバヤシさん。現在のケンドー・コバヤシさんだ。確かその収録の帰りにそのまま姫路入りしてデビュー戦の取材をしたように思う。
ジャガー横田の教え子らしく、キックと投げ、ボディスラムとドロップキックだけで試合を組み立てていく展開。会場にはKAZUKIの親類も詰めかけ高い姫路厚生会館の天井まで声援は届いていた。結果はKAZUKIの敗退。ジャガーさんは「体格が似ているからどっちが飯塚で藤原かお客さんがわかりにくかったんじゃないですかね。二人が名前を覚えてもらうことがまず、プロへの第一歩ですね」ときびしめの批評をしながらも、両者のデビューを祝福。控え室でKAZUKIはけなげに「目標はバイソン木村さんのようなヒールでもかっこよくて、周りから注目される選手になりたいです」と将来の夢を語った。同期の藪下や坂井は柔道から鳴り物入りで入門。この一か月前に後楽園ホールでの薮下対坂井戦でダブルデビューして二人は最初から注目を浴びていた。知名度は藪下、坂井と藤原、飯塚の間にはずいぶんあったと記憶している。卯木代表は「藪下や坂井に比べると藤原や飯塚は最初からハンディがある。でもそれが何年で追いつくか、あるいは追い越すことができるか。それをファンの皆さんには見守ってもらいたい」と同期4人の出世争いを期待していた。あれから10年。KAZUKIは「WANTED!?」という、かっこよくはないけど(笑)、つかみどころのないヒールとして周りから注目される存在となったと思う。そして同期であるおばっち飯塚や藪下めぐみ、坂井澄江らに決して引けを取らない存在になったことはいうまでもない。そんな10年の集大成である明日の大会を楽しみにしたい。なお、プレゼンテーターは本誌のスタッフでもあるチャパリータASARIさんが務めます。休日の編集部で一人、KAZUKIのデビュー戦ポジを探しまくる私…。明日はデビュー戦写真アルバムを贈呈しますが、その一枚をお先に公開します!(I)