「自分を大事にする」とワードをみかけて
蓋をして閉まっていた
自分の気持ちを引き出してみたくなった
すぐそばにいるのに
少しずつ調子が悪い時間が増えて
話ができない時間が1日に達し
現実を否定し切れなくなった
手は届く距離にいるのに
あなたの心がここにない
そんな絶望だった
言葉が届いて
どうか言葉に反応して
こちらをみて
あなたは無中で靴下を何時間も触り続けた
私の大事な人なのに
手足が寒くないように靴下を履かせたい
それがそんなに難しいなんて
心に穴が空いた
だまして薬を飲ませ
「言ってくれれば」と
あなたが一筋の涙を流したあの夜を
あの日の夜を
自戒のために忘れない
ごめんね
嘘をついたね
でも
どうしたらよいか
悲しみと寂しさと恐怖と絶望で
わからなかった