涼しい時間を見計らってお墓参りに行った。



毛玉の祖父、祖母のお墓は、昔関西地方にあったが、

 

大雨の被害に遭う頻度の高い地域で、急遽関東にお引っ越しした。



 

それまで関東圏域で暮らす親族の子どもらが

 

順番に毎年の夏休みを利用してお墓参りに行っていた。





早速、お墓に着き掃除しようとグローブをつけ、

 

花を生ける筒を抱えて流しに向かった。




毛玉のお参りしたお墓では、

 

毛玉の祖父、祖母のお墓を始め、親族3軒分のお墓がある。




つまり6個のお花を生ける筒をもって、流しに向かっていた。





70代くらいの黄色の百合のような美しいお花ぽってりフラワーを抱えた女性が

 

 

「雨がまた降ったわねぇ。」と話しかけて下さった。




UMAくん「むしむし暑いですね。

 

お花、綺麗ですね。」

 

 

 

筒だらけの毛玉。






ぽってりフラワー女性「沢山ね‼️」



UMAくん「三軒分なんです💦」





ぽってりフラワー女性「大変ねニコニコ


私、隣県からお墓を近くに持ってきたのよ。」




UMAくん「近いと安心ですし、良いですよね。」




ぽってりフラワー女性「毎日きてるんだけど、こんなに汚れるのよ。


息子のなの。」



 

何の気なしに息子さんのお墓を毎日お参りされていると

 

 

お話しくださったよう…



聞き間違いだったかもしれない…?と触れずにいた。




UMAくん「我が家の古いお墓も関西からはるばる越してきたんですよ。

 

 

近いとすぐ来れる距離でいいですね。」





ぽってりフラワー女性「そうね。近いと良いわね。


息子なんだけど、病気でね、

 

 

11年目なの。生きてたら47歳なのよ。



親より先に逝ってしまってね。」



 

UMAくん「そうでしたか。つらいですね。」



月並みなことしか言えない毛玉が情けない。

その女性が、急に母とだぶって見えるように思えた。




UMAくん「でも毎日会いに来れると良いですね。」



ぽってりフラワー女性「そうよね。」




続いて2.3言葉を交わしてお別れし、

 

 

その後は大汗をかきながら三軒分のお墓を洗った。




毛玉が死んだらこのお墓に入るだろうか?


誰が入れてくれることになるだろう。




 

その頃にはもう亡くなったら

 

 

お墓にお骨を納めるなんて古くなってるかな。



 

長く生きる前提に考えている自分にも驚いた!





別れは誰にでも訪れることなんだなと感じた。



悲しくて寂しいが、いつか必ず出会った全ての人と別れることになる。



別れるということは、いつもどんな人にでもおこること。





どんな人でも心に悲しみや寂しさ、

 

 

 

傷のようなものを抱えて一生懸命生きている。






女性の穏やかな表情をお見受けして、

 

 

 

毛玉がもし彼女の立場だったらどうだろう。



毛玉母だったらどうだろうと思った。



生きる、生きていると自覚して、頑張ろうと思った。