皆もそうなんだから我慢しようと思っていたこと
私はいまだに30年以上前に起こったことを根に持っている。5歳の時からいじめを受けた。あの時の事をはっきりと覚えているし、昨日のことのように感じる。怒りや恨みの感情はあの頃から全く小さくならず、むしろ強くなっている。幼稚園の時、小学生の時、中学生の時、心ない言葉をぶつけられた時のこと、ひどいことをされた時のことは全て覚えている。言った奴の名前も顔も全て覚えている。その時の感情もはっきり覚えていて、昨日のことのように感じる。もちろん怒りや恨みは当時よりも強くなっている。大人になってからも、ひどい事をされたりひどい言葉を沢山言われたが、それも全部覚えているし怒っているし恨んでいる。人間はそういうもんだと思っていた。受けた被害は昨日のことのように感じるものだし、腹の中は怒りや恨みでいっぱいなものだと思ってた。それを隠してニコニコしているもんだと思っていた。流せるわけねーだろ、流すわけねーだろ。お前が私にしたひどい仕打ちは、一生忘れねーからな、許さねーからな、って思いつつ生きている。皆もそうなんだから私も我慢しなきゃと思って生きてきた。だから復讐しなかった。復讐欲は、当然あるけれども。関係のない誰かをいじめて憂さ晴らしをしようともしなかった。怒りや恨みが持続しない人たちが存在することを知ったのは、ほんの最近のこと。時間が経過するとともに忘れていく人たちがいるなんて。びっくり。どうやらイージーモードで生きてる人たちがいるらしいことを知ってショックを受ける。そんな脳みそ持ってて本当に良いね。私もそんな脳みそ欲しかった。忘れていく人たちって、いじめる側からしたら都合のいい存在な気もするが。いじめられる方にも原因があるとか言うけど、私だって嫌いな人やキモいと感じる人はいたけどいじめたことはなかったよ。いじめられっ子はいじめっ子になるとかいうけど、私はいじめっ子になったことはなかったよ。ちゃんと我慢してきたよ。